人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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散財の季節到来

毎年、今頃から年末にかけて…どうしてこうも「買わなきゃ!」とか思う新譜が目白押しなんだか(苦笑)。
先週は「歌バカ」、今週はTourbillonのアルバムで、来週がガクちゃんのプラチナムボックスで、再来週が確かラルクの今ツアーDVDだったか…。
冬のボーナスを当て込むことができるにしても、ちょっとキツイよねーとか思ってみたり(苦笑)。>それでなくとも12月は散財の予感…。
でも、そうぼやきつつ…きっと買っちゃうんだろな。で、買っても開封して聴き出すのは、全て24日のクリスマスライヴ以降(苦笑)。
ちなみに。
Tourbillonのアルバム「HEAVEN」の発売が今日だ、というのを今知りました。1stのHEAVENがLUNAの頃をほんのり思わせてスキだったので(そして歌詞もガツンときたので)、アルバムも楽しみだったりしますよ。勢いに乗じてそのままライヴにも行きたかったけど、チケット発売日の私は広島の空の下だったので…残念(苦笑)。
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ちまちまと…

Garden:NOVEL 題名&台詞100題「011:茨の森の向こう」(赤青)をアップ。



お題サイト巡りが好きで、創作心を目一杯掻き立てられるものがあると場当たり的に始めてしまうのが最近の傾向なのですが…。
ふと。
…だったら、自分で作ってみるのは如何なものか(苦笑)。
などと思い、現在ちまちまと思いついたタイトルを思いついたままに書き留めています。
思いついたものを書き留めている具合なので、本当に脈略もなく系統だってもなく…こりゃ扱いづらいな、みたいな。
ある程度纏まったら、蔵出ししてみようかとも考えています。>ま、基本的に自分用?

以下、遅ればせながら拍手レスです。

止せばいいのに

昨日、平井堅の「歌バカ」の初回生産限定版を買うつもりでHMVに出掛けたものの、いざ手に取ると、急に通常版でもいっか…みたいな気になり、結局通常版を買った人。限定版のDVDは少し惹かれたけれど、たとえ買ってもCDばっかり聴いていると思うので、やめたんですね。SSを書く時だって、イメージ曲にしてエンドレスでCDを流すことはあっても、DVDを見ながらではないし。
という訳で、通常版。そして、何故かその隣には修二と彰が並んでいて…。
…ここで、恐るべきジャ●ーズマジックが起きるんですよ!「あ、なんかついでに買わなきゃ」みたいな(苦笑)。
エエ、買いました。買いましたともさ、修二と彰。
しかも。クリスマスライヴが終わるまでは、私の車の中はDIABOLOS限定と心に誓っていたのに、何故かあの一度耳に付いたら離れない妙な懐かしささえ感じるメロディが延々車の中で垂れ流されていたり(苦笑)。
アレだ。職場のお姉さんたちと妙に悪ノリして、何やら忘年会に披露する雰囲気になってきたからだ(苦笑)。
ほ…本当にやる気なのか?>CDを買っておいて、今更そんなコトを…。

赤青、ハボロイSS更新

Garden:NOVEL 幻水赤青「Future~記憶と空」をアップ。
台詞&題名100題「061:もうひとつのそらのなか」(ハボロイ)をアップ。


本日は全国的にお休みなので、張り切ってSS書きを(苦笑)。>久しぶりに1日で2本更新という快挙ですよ!
先週の精神的大嵐の反動は思ったほどなかった模様です。尤も、職場に行くとすぐに苛々のボルテージがリミット超えをしてしまうので、あまり楽観はできないのですが。寧ろ今の状況でどうなるか先が読めるだけに、いろんな意味で匙投げしたい心境…。

それはさておき。
本日の更新は、赤青とハボロイで。
赤青の方は「記憶と空」のマイク視点版です。ガクちゃんのアルバム「DIABOLOS」の中の「Future」がイメージになってます。
ハボロイは、もう一つネタ的にはあったんですが、とりあえずこちらを先行。ま、ありきたりな話に終始(苦笑)。

大学祭

東京の大学は11月の上旬に集中している大学祭、うちの大学は丁度今が学祭期間中だったりします。
今年は日曜日から始まったんですが、ずっとお天気も良いのでなかなか盛況のようで。学生は学祭でも、事務方は通常営業で仕事をしているので、お昼休みにこっそり抜け出して雰囲気だけでも味わう訳です。模擬店とか冷やかしたりして(苦笑)。
お祭はどれもそうですが、にぎやかで良いです。>ほんの一瞬でも現実を忘れられるからスキ(苦笑)。
せっかくなので、本日の昼食は学生さんの売り上げに貢献してあげようと模擬店で売っているお好み焼きとたこ焼きになりました。>これが結構本格的で、美味しかった。侮れないな。
そして、デザートは揚げアイス。おやつに手作り饅頭を買って。
留学生の水餃子とかタイカレーとか国際色も豊かで、見るもの見るもの欲しくなるのも学祭マジック(苦笑)。
…お蔭で、昼休みが終わる頃には一抱え状態になっていましたよ。
明日は祝日で最終日だから、もっと盛り上がるのかなぁ。

拍手ありがとうございマス

ぽちぽちと拍手をありがとうございます。
とても励みになっております。

>19日19時の方。

そうですね。カミューもいろんなことを吹っ切って、いよいよ本領発揮?といった感じです。一度想いが伝わったという自信が、彼を吹っ切らせたのですが。
たとえ前日の記憶がなくても、二人は同じようにまた恋するんですね。見方によってはもの凄く切ないことなんですが、現時点での彼等は幸せだと思っているんです。




先週は精神的に波風が荒い状態で、それが物書きの方にまで響いてなかなか書き進められませんでした。仕事をプライベートにまで引き摺るのは…本当に精神衛生上良くないッすね。
今週も想像するに怒涛の一週間になりそうです。
…イヤだなぁ。苛つくのは精神衛生上実に良くないし、怒りはひどく精神力を消耗させるし。
せめて、プライベートには引き摺らないように心がけたいと思います。

赤青SS更新【記憶と空】

Garden:NOVEL 幻水「記憶と空9」をアップ。



お待たせしました。
え~と、何週間ぶりでしょうか。「記憶と空」の更新でございます。
先週は書き終わらずに、ぷれという姑息な手段を取ったので…その前の週以来かと思ったら、実は先月の末以来だったんですね(苦笑)。
ゆっくりと佳境に近づきつつあるのですが、佳境に近づくにつれ難産になるという現状と戦いつつ、産み落とした瞬間はホッとするような。>そして、次の難産に挑むという繰り返し…。

今回もちょっともどかしいでしょうか。だとしたら、思いっきり反省なのですが、個人的には幾分明るめにお届けできる内容になったかと思います。
…9は、カミューがいろいろと吹っ切った模様です。

饅頭コワイ…

昨日のお昼は、ちょっと豪華に会席料理。
美味しい料理に満足した後、出てきたデザートが、ぷちサイズのお汁粉で。
……お汁粉(汗)。
久しぶりに食べました。頑張って食べました。何年ぶりだろう?
………軽~く20年ぶりくらい(苦笑)?
ホントに甘いものを食べないコなので、あまりに遠い記憶に笑うしかなく。>20年前ったら、もうお子様の頃だわよ。
多分、またこの先も10年単位で食べないものと思われます。
ぷちサイズでも小豆の甘さに負けずに頑張って食べて、完食できた時は『やればできるじゃん!』と素直に思いました。>ノリ的には給食を残さず食べられたあの感覚に近い。


…尤も、いろんな意味で論点がズレてますが(苦笑)。

記憶と空9【ぷれ】

…書き終わらなくて、ゴメンなさい。
只今鋭意製作中ですが、記憶9ぷれver.でこちらにアップです。
とりあえず、こんな感じで9は始まっています。

恐るべし…

ジャニーズの期間限定某ユニットの「青春アミーゴ」。毎日のようにテレビで流れているので、必然的に耳にする機会が多く…何か「CD買わなきゃダメ?」みたいな心境に(苦笑)。
…これって、所謂サブリミナル効果なんだろーか。凄いな、ジャニーズ。
購買欲を刺激されるのもそうだけど、映像を見ているとあの<振り>もマスターしなきゃ!みたいな心境に陥るからなぁ(苦笑)。
…昨日もMステ見ながら、頑張ってみたけど、結局挫折。簡単そうで難しく、あのテンポに合わせられーん!寧ろ、ライヴで見て覚えるガクちゃんのダンスの方が何となく形になっているよ、自分的には(苦笑)。
とりあえず、アミーゴに毒されているのは確かで、携帯の着メロをアミーゴに変えてみた。>そしたら、職場の後輩と着メロが被った(汗)。


…多分、年内は確実に毒されているかもしれない。

ワンワンワンワンの日【ハボロイSS】

11月11日。ワンワンワンワンの日らしいです(苦笑)。
なので、以下ネタを思いついたままに昼休み一発書き。
…やっぱり、短時間で起承転結させるのはムズカシイ(苦笑)。

やるな、スクエニ

来年発売のFF7 DIRGE OF CERBERUS。
ちょっと惹かれるな~買おっかなどうしようかな~と考えていたところへ、ガクちゃんがテーマソングを手掛けるお知らせが?!
あの世界をガクちゃんが歌うのか…そりゃまた壮観だな。
近頃彼がいろんな方面でコラボレートしているのは、彼の世界観が浸透してきている証拠なんでしょうか。やっぱり世界観がマッチしないと、そんな風にはならないと思うし。
彼はそれにイメージを合わせて作るというのをしないヒトなので、それぞれの独立した世界観がマッチした!ということなんですよね。
テーマソングの「REDEMPTION」、どうFF7の世界に溶けていくか楽しみです。こんなことなら、ライヴでやった時に噛み締めておくべきだったな、と(苦笑)。
…そして、間違いなくFF7 DIRGE OF CERBERUSは買うんだろうな、と。

今年の冬はコートを新調。

そろそろ寒くなってきてデパートのウィンドウにもコートがディスプレイされるようになったので、本日いそいそとコートを買いに出掛けました。
今年はミリタリー調が流行らしいので…私好みのコートが今年<こそ>(←ここ重要)見つかる筈!
いつも買っているお店の懇意にしている店員のおねーさんから電話もいただいた事だし…ということで、崖っぷちでお財布と相談しなくてもいい程度には福沢さんを補充して、出掛けた訳ですよ。
2年前にマジ惚れしたコートがあって、惚れたにも拘らず買うことが叶わなかったんですが、実は未だにそのコートに未練があって。そして、未だにおねーさんにあの時のコート…とか云ってる未練タラタラな人(苦笑)。
こんなに長く引き摺る未練を払拭するような、こう胸を鷲掴みするコートはないものか…と物色したところ。払拭とまではいかずとも、私好みのコートを発見!
やはり、案の定ミリタリーテイストな細身の黒コートでした(苦笑)。移動手段は車なんだからと今までショートしか買わなかった人ですが、今回は心持ちロングで。
う~ん、念願叶って満足。満足。


以下、拍手レスです。

題名&台詞100題(赤青)更新

Garden:NOVEL 題名&台詞100題「083:ただ望むものは、ささやかな」(赤青)をアップ。
「文章修行家さんに40の短文描写お題」の<仕事>を肉付けしたお話です。



…記憶9が仕上がらなかったので、急場凌ぎでこちらを先にアップ(苦笑)。
佳境が近づいて話自体が重くなってきた所為か、近頃の記憶~はなかなかに難産だったりするのですよ。>少し前にもそんなことを…。
申し訳ない。今日も挫折デス…。
これは、原点に立ち返ってMARICEの「記憶と空」を聴かないと(苦笑)。

4.酔っ払い

人が勉強をしている時に、大概この男は邪魔をした。鬱陶しいことこの上ない二級上の男は、それをスキンシップだと平然と抜かす。
「ほら、仲良くなるにはまず一番にスキンシップが大切だろ?」
ニコリと人好きのする笑みを浮かべる彼に対し、ロイは露骨に迷惑そうな表情を浮かべた。押し売りは間に合っていると素気無く答え、再び机に向かう。この日ロイのクラスは高等戦術論のレポートが課されていて、僅かな時間ですらタクティクスの構築に費やしたいと思っていたので、余計に彼の邪魔を許す訳にはいかなかった。
「クレメンス教官の高等戦術論?」
「ああ」
覗き込もうとするのを遮るようにしてレポート用紙を抱え込む。高等戦術論は彼の得意分野らしく、過去彼のクラスを担当した教官は彼のレポートを高く評価していた。そして、ロイが彼と同室であることを知り、彼の考えも参考にして作成してみたら良いと親切心で助言してくれたのだが。
大きなお世話だ、とロイは内心歯噛みしたのだった。実際、教官が保管していた彼のレポートを読ませてもらったのだが、これがまた非の打ち所が無い完璧な構成で、例えば同じテーマでレポートを課されれば、おそらく自分もこのように導き出すだろうというものだった。普段飄々としているクセに、理路整然とした文章の端々に垣間見せた才能に言葉を詰まらせたロイだったが、それ以上に衝撃だったのは根本的な考え方が似ているということだった。それを頭から認めてしまうのは、些か癪なのだ。
構ってもくれないそんなロイの邪険な態度が面白くないのか、彼はむぅっと唸るといきなり「えいっ」とばかりにロイの手許から抱え込んでいたレポート用紙を器用に取り上げた。
「なっ…何をする、ヒューズ!!」
背の高さを利用して高い位置まで持ち上げたレポート用紙を取り返そうと声を荒げるロイと瞳が合った彼は、漸く満足そうにニヤリと笑ってみせた。最初の出逢いの時もそうだったが、彼等の間でそれはよくある光景だった。それは、最早二人の間で意識することすらしない日常の光景と化しているのだ。
「クレメンス教官のなら、そう慌てなくても大丈夫だろ。いざとなったら俺が面倒見るし?」
「余計なお世話だ!返せ!」
燃やすぞ、と剣呑な口調で脅すロイに対し、彼───ヒューズは少しも臆しない。臆するどころか聞き分けのない子供を相手に苦笑いさえ浮かべた。
「まーったく。そんな頭でっかちになろうとすんな。子供には子供の社会ってモンがあるだろ」
お前の場合は、もう少し協調性ってヤツを学ばんとなぁ───などと諭すような口ぶりで。その余裕っぷりが更に鼻持ちならなくて、いよいよロイの癪に障った。
「ところで、そんなロイ君に訊くけど。お前、酒って呑んだことある?」
むっつりしたロイへいきなり何の脈略もなく話題を変えたヒューズは、唐突にそんなことを訊いてきた。
「…ない」
呑んだことないと答えれば、ふてぶてしいまでの余裕ぶりを見せつけるこの男に更に子供扱いされるのだろうか。
「呑んだことがなくて悪かったな。生憎、好き好んで脳細胞の死滅を早めるような愚かな真似はしない主義だ」
「だろうなぁ。そういう悪さとは無縁っぽそうだもんな、お前」
妙に納得されるのも、それはそれで腹が立つ。普通彼等の年頃なら、大人の目を盗んでの悪さに興味を覚えるものだが、幸いというか不幸にもというかロイはそういったものに一切興味を覚えなかった。そんなことよりも重要だったのは、錬金術とそれに付随する膨大な知識の取得の方だった。ある意味、ロイは少年達に必要な成長過程を逸脱してしまったとも云え、故に純粋培養なのだともヒューズの瞳には映っているようだった。
「なら、これが初体験ってワケだ」
「…は?」
鳩が豆鉄砲を喰らったかのような表情を浮かべたロイに向かってヒューズはニィッと口角を引き上げると、傍らに置いてあった袋から瓶を3本と細長い銀色のスプーンを取り出して机の上に置いた。
「俺さ。カクテル作りにゃ、ちょっと自信あんのよ」
フフンと鼻歌を歌いながら、ヒューズは作り付けの棚からコップを二つ出してくる。
「流石にカクテルグラスは用意できないんで、あり合わせのコップで勘弁な」
「ちょ、ちょっと待て。何処からそんなもの調達してきた!?」
ここは殊更規則に厳しい士官学校寮である。学校の敷地外へ出ることは、規定日と特例を除いて禁止されている。彼等士官候補生は、謂わば<学校>という名の窮屈な檻の中で飼われているようなものだ。そして当然のことではあるが、今ヒューズが机の上に置いた『もの』の持ち込みなど禁止事項の筆頭である。
おまけに。ヒューズは寮生の代表であり、本来寮内の風紀を取り締まるべき立場にある寮監生ではないか。その寮監生自ら風紀を乱し、不良行為を働いてどうするのだ。
しかし、ロイが柄にもなく喚くのすら気に留めることなく、ヒューズはただ飄々と。
「うん?寮生の規則破りを見ないフリしてやる見返り…ってトコ。世の中、ギヴアンドテイクってヤツで。なんつーの、お前の得意分野で云うところの…えーと、ほら…」
「…等価交換」
「そうそう、等価交換」
そう云って悪びれずに笑うヒューズを見上げ、ロイは呆れてげんなりと肩を落とした。悪党もいいところではないか。
寮則破りに目を瞑る代わりに、などと平然と云い切るこんな男が寮監生でいていいのだろうか。自分も他人のことを云えた義理ではないが、自分以上に外面の良いこの男のことだ。人懐こい笑顔で平然と教官を騙しているのだろう。一皮剥けば、とんでもない悪党だ。
「どした、ロイ?」
「こ…の悪党」
毒づいたロイだったが、ヒューズは呵々と笑ってあっさりと受け流してしまった。
「ま、俺は寮監生だからさ。これっくらいの職権乱用は許されるワケよ」
呆れて物も云えないロイである。一方ヒューズは上機嫌にフンフンと鼻歌を歌いながら、慣れた手つきでカクテルを作り始めた。目の前で披露される手際良さに、物珍しさも手伝ってすぐに引き込まれる。
「ジンとドライ・ベルモット。この組み合わせだとマティーニになるんだけどな。ここにチェリー・ブランデーっていうさくらんぼのリキュールを加えてステアすると…」
コップの中に注がれたそれぞれがヒューズの操る銀色のスプーンで混ぜられ、綺麗な赤色の液体に生まれ変わった。
「ほら、出来上がり」
目の前に置かれたコップをしげしげと眺める。まるで焔のように、それは綺麗な赤色をしていた。
「チェリー・ブランデーを心持ち多めに入れといたから、ちょい甘口だぞ」
鼻を近づけてクンと嗅いでみる。すると、鼻腔いっぱいに甘く芳醇な香りが広がった。続けてひと口呑んでみる。口当たりが良く、ついアルコールなのだということを失念してしまいそうだ。
初めて口にした酒は思いのほか甘く飲み易いもので、ロイは警戒心を解いてコクコクと呑み始めた。
「美味いか?」
素直に頷く様子を見て、ヒューズが満足げな笑みを浮かべる。気難しくて扱い難いロイを頷かせたのだ。得意にもなるだろう。
「…自信があると自分で豪語したことはある」
「そりゃ、どーも」
口先ばかりの男ではないということは、寝食を共にして薄々判り始めていたが。何をさせても器用な男だとロイは思った。
黙したままで、ロイは空になったコップを彼の目の前に置いた。<もう一杯>と口ではなく漆黒の瞳で語ると、ヒューズは困ったように肩を竦めた。
「おいおい、まだ呑むってか?」
「呑ませてやると云ったのは、お前の方だろう。だったら、私が満足するまで呑ませろ」
「呑ませろって…あのな、口当たりが良くて一瞬ジュースかと思っちまうけど、これって結構アルコール度数高いんだぞ?お前みたいなアルコールの免疫がない奴がそんな呑んだら、すぐに酔いが回っちまって大変な目に遭うって」
「いいから!」
早く呑ませろ。と声を低めて凄むあたり、ヒューズが指摘するまでもなく酔いが回ってきているのかもしれなかった。
「…ひょっとして、酔ったら絡むクチかよ」
それとも?
小声でひっそりと呟くヒューズを睨みつけ。
「ヒューズ、早く」
「…ハイハイ、仰せのとおりに」
ジンとベルモット、そしてチェリー・ブランデーがコップに注がれ手早くステアされて、再びロイの前に綺麗な赤色のカクテルが置かれた。どうぞ、と苦笑交じりに促され、ロイは満足そうに首肯する。まるでジュースを飲むような勢いでそれを呑み干すと、ロイはアルコールの所為で紅潮した頬を緩ませた。
「美味しい。ヒューズは…器用だな」
蕾が綻ぶかのような可愛らしい笑顔を浮かべ、少し足らずな口調で告げる。頭の中が次第にぼんやりと霞みがかり、いろいろ考えるのが面倒臭くなった。意識がまともであればとんだ失態だと舌打ちもしようが、フワフワしていて気持ちが良い状況下ではそれも叶わない。
そんな彼の笑顔を目の当たりにしたヒューズが、「…反則だ」とボソリと呟いたのも当然気づかないロイだった。
「ロイ?」
云わんこっちゃねぇ。ヒューズの呆れた声が遠くで聞こえた───ような気がした。


「酔い潰れたコイツの介抱は当然俺で…二日酔いの叱責を受けるのも俺…なんだろうなぁ」



翌朝。
最悪な目覚めと共に、ロイは置き土産の二日酔いまで初体験する破目となったのだった。


士官学校寮100室巡り by同室同盟

焦れったさ満載でお届け…

ぽちぽちと拍手ありがとうございます。
毎日ありがた~く受け取っております。


>30日19時の方
わ~、スイマセン。思いっきり焦らしてしまって。読む方からしたら、もの凄く焦れったい展開ですよね。
頭の中では、終幕に向けてもうひと波乱目論んでいるのですが、果たして彼等がそのとおりに動いてくれるかどうか(苦笑)。
何にせよ、早く続きをお届けできれば…と思っております。
どうもありがとうございました。



日々是精進の方で今日赤青を更新したんですが、ちょっと肉付けをして1本書きたいな、と思ったり。
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