人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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175.さいしょを、まちがえて、今。【幻水5:ギゼ王】

やっとここまで来たのだと玉座の隣に立つ青年を見上げ、イサギは思った。青年が立つその位置は、嘗ては女王騎士長だった父フェリドの定位置だった。この国を統べる女王を護るように傍らに立つ逞しい父の姿を、玉座に座する母の膝の上で幼かったイサギは頼もしく見上げたものだ。そうして、いつの日か自分も父のような立派な武人になるのだと、何れは母の後を継いで女王となるであろう今はイサギよりも更に幼き赤子の妹姫をこの手で護れるくらいに強く───強くなるのだと誓いを立てた。
けれど。
気高くそして慈愛に満ちた母も逞しく雄々しい父も、もうこの世にはいない。この手で護るどころか、眼前の青年に総てを奪われた。
国、或いは故郷という拠り所。優しかった人達。
両親。
叔母。
そして、幼い妹。
総てを奪われた。
「…来ましたか、王子殿下」
彼はいっそ優雅に微笑を湛える。女王家に背いても、貴族としての礼節は失ってはいないらしい。却って余裕にすら映るそれが、イサギを苛立たせた。
憎むべき簒奪者のくせに。

(総てを───とり戻す)

その想いこそがイサギの全てだった。その想いだけが原動力となって、イサギをここまで至らせたのだ。
「国の行く末を憂える気持ちは同じだった筈なのに、こうも辿る道が隔たってしまうとは……」
感慨深く語りながら、彼───ギゼルは腰に帯びた剣を抜いた。互いにこの一騎打ちが雌雄を決する最終決戦であることは充分に理解している。イサギは奪われた総てを取り戻すために、そしてギゼルは己が信念を貫くために、だからこそ斃れる訳にはいかなかった。
「僕は…」
ギリと奥歯を噛み締めて、三烈棍を構える。
「貴方が奪っていったものを取り戻す。たとえこの国の未来を憂えた気持ちが同じだとしても、貴方が総てを奪ったことには変わらない。僕にとって貴方は簒奪者だ」
「……殿下」
簒奪者と力強く云い放ったイサギをの揺るぎない視線を逃げることなく真っ向から受け止めたギゼルは、どこか切なげに彼を見つめると。
「総てを奪ったと貴方は仰るが、殿下。この私にも奪えなかったものは確かにありますよ?」
「───?」
それが何かとは問わない。眉宇を顰めるだけで。
「それが貴方だと申し上げれば、さて貴方はどのような表情をなさるか」
命運を決する一騎打ちのこの場において。だからこその吐露だとすれば、イサギも動揺するかと、暗にそう告げて。
そのイサギは。ギゼルの発言に僅かに表情を強張らせた。
「それは───貴方の得意とするところの策略?」
「いいえ。真実を告げたまで」
そう、と短く告げてイサギは構えた棍を握る手に力を込める。
「最初を間違えなければ、僕達はもっと解り合えたのかもしれないね」
今更云っても詮ないことではあるけれど。
「本当にそうお思いですか?」
「少なくとも僕は貴方のことを嫌いではなかったよ、ギゼル」
「殿下…」
それこそ今更だと彼は笑った。そうだね、とイサギも答える。
「それこそ本当に今更だ。でも───」

多分僕は。
貴方のことが好きだったよ。

「?!」
嫣然と微笑んだ告白に、ギゼルが息を呑む気配が伝わった。





「───なんて、云うと思った?」





憎むべき簒奪者。
この手から総てを奪った。その男が奪えなかった唯一というのならば。
ならば、この心は渡さない。心までは奪わせない。




「ハッ。……貴方の方が余程策士のようですね、殿下」



365題 お題配布元:capriccio


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30.夢見る羊【鋼:ハボロイ】

完全に閉まりきっていない扉の向こう側で、何事か云い募るホークアイの声が聞こえる。重なるような少し低めの落ち着いた声音はロイのものだ。彼女の言に答えているのだろう。
また困った上官が何かをやらかしたんだろうか。執務室へと続く扉のこちら側で必要な書類をとり纏めながら、ハボックは最初その程度にしか思っていなかった。それにしては、常日頃耳にする彼女の地を這うような───それこそ大の男であっても肝が冷えるような妙に迫力のあるお小言の掃射が聞こえてこない。時々洩れてくる彼等の声は、明らかにそれとは異質だ。
ならば、何らかの作戦でも練っているのだろうか。何しろ自分達の上官であるロイは敵が多い。若さと反比例するようにしてトントンと駆け上がっていく地位は、さぞ国軍のお歴々の鼻に衝くだろう。そんな彼等に対して僅かの隙も見せられない。出る杭は打たれるを地でいくようなきっかけを相手に与えてはならない。それがマスタング組の現状だ。
作戦を立てるなら、おそらくその実行部隊はハボックだ。ならば、遠からずいずれ自分に下達されるだろう。人使いの荒いことにならなきゃいいが、と思いつつハボックは火の点いていない煙草を銜えた。
そこへ執務室の扉が開け放たれる。連れ立って出てきた彼等は、どこかいつもと異質な雰囲気を纏っているように見受けられた。ホークアイはあからさまにロイのことを心配しているようだったし、ロイはロイでいつもの精彩が欠けている。
大佐、と気遣う彼女に向かって心配ないと軽く手を振り、ロイは「いつもの発作だ」と事も無げに答えた。
「暫く私抜きでも持ち堪えられるか、中尉」
「ええ、それは。そんなことよりご自分の身を案じてください」
「自分のことは自分が一番良く判っているさ」
「大佐!」
笑って軽く往なすロイは、一見いつもと変わらない。
「あー…っと、大佐どうかしたんスか?」
その遣り取りを窺うようにしてハボックが訊いてみれば、やはり何でもないと軽く往なされてしまった。
「ちょっとした休暇をな」
取れることになったんだと。自慢げに答える。えーっ、っと羨ましがると彼はフフンと鼻を鳴らした。
「そういう訳で、私が戻るまでしっかり留守を頼むぞ」
そう云い置いて。ロイはヒラヒラと手を振りながら部屋を出て行った。
いつになく精彩のないその背を見送って、ホークアイがそっと溜息をつく。おかしいというなら、彼女の態度もおかしかった。
「中尉。大佐、どうかしたんスか?」
ロイといいホークアイといい、どうにも様子がおかしくて、先程はロイに肩透かしを喰らってしまった問いを今度はホークアイに投げてみた。全く好奇がないという訳ではない。しかし、彼女までが心配そうな表情を浮かべるほどなら、相当逼迫した<何か>があるのではないかと勘繰ってしまう。
「発作よ」
「発作?大佐って既往病とかあるんでしたっけ」
「イシュヴァールでやられたの。彼の場合は重度の睡眠障害」
ここ暫くは安定していたようだけど、と洩らして彼女は深い溜息をつく。
苛烈を極めたイシュヴァール殲滅戦に幸いにしてハボックが従軍することはなかったが、彼等は彼の地に立っていた。しかも、最前線だ。ハボックのなけなしの想像力ですらも及ばぬ過酷な世界で彼等がどれほど傷つき、何かを捨てて、それでも生き抜いてきたか。
「睡眠薬は依存してしまうから勧めたくないの。尤も、軍支給のものではもう役に立たないわ。それにいざという時精度が鈍るといって嫌がるし」
じゃあどうやって、と問いを重ねると。彼女は困ったように首を振って。スイッチが切れるまで、と曖昧に答えた。曰く、極限にまで溜まった不眠による疲労に躰が耐え切れなくなるまで。そういう危うい方法でしか安息を手にすることができないのだ。
「そんな馬鹿げたこと…繰り返していて躰が保つ訳ないじゃないっスか!俺が…」
俺が眠らせてみます!
そんな大それたこと云い放ち。ハボックは残った仕事もそこそこに部屋を飛び出したのだった。

軍高官が多く住まう閑静な住宅街に宛がわれた佐官宿舎の呼び鈴を何度も鳴らし続ける。やがて住人が根負けして、「煩い!」と文句のついでで僅かに扉が開かれた隙を衝いて強引に躰を滑り込ませると、相手に反撃の暇を与えないまま右手を引っ掴んでベッドルームへと直行した。そして綺麗にベッドメイクされ、ここ暫く使われた形跡のないベッドへ彼を抛り込む。
「何をするか、ハボック!?」
「四の五の云わず…いいから寝るんですよ!」
抗って起き上がろうとする肩を押さえつけ、ハボックは唸るように答えた。
「眠れるか!」
「なら、気絶させてでも眠らせますよ!」
「ハボ…ッ」
普段飄々としているだけに、見せつけられた凄みにロイの背筋が震える。冗談などではなく本気だという意気込みが伝わったのか、次第に彼の抵抗は弱くなっていった。やがて、ハボックを押し退けようと突っ張っていた両手がパタリとシーツの上に落ちる。
小さな溜息。
「眠れ、ないんだ。時々あることだ。眠りたいと思っても…スイッチが切り替わらない」
その証拠に昼寝もロクにしとらんだろう?とロイは最近の己の行動を挙げ、弱々しく笑ってみせた。その様すらいっそ痛々しい。
ハボックが返す言葉を探しあぐねていると。
「眠りたいのに眠れないというストレスばかりが溜まっていよいよ限界が来れば、勝手にスイッチは落ちるんだがな。しかし、いきなり執務中にスイッチが落ちて昏倒するのも不味いだろう?」
こうして引籠もることを選んだのは。
「大佐」
「だから…そういう発作だ。心配はいらん」
「大佐…でも、やっぱ心配ですよ。俺は」
そして、おそらくそういう発作を知っているホークアイも。たとえ彼が心配はいらないと何度繰り返そうとも。弱みを見せようとはしない、ただの強がりだと知っているから。
「大佐」
呼び掛けて、ハボックはロイの手を取った。そして、大きな両掌で包み込む。
「眠ってください。俺、大佐が眠りに落ちて次に目覚めるまで付き合いますから」
こうして手を握って。
「誰かが傍にいれば、少しは安心でしょう?」
「…いつ落ちるかも判らんのに、気長なことだな」
「俺、結構気の長い性質ですよ。ついでに子守唄も得意っス」
そんな軽口を叩くと、ロイは僅かに瞳を見開き、「阿呆だな」とだけ答えて唇の端を持ち上げた。
「まあ…いいさ。好きにしろ」
ぞんざいな口ぶりながらも、そこに少なくとも厭うてはいないという気持ちを滲ませて告げた彼は。
いつ訪れるかしれない眠気を待つために、静かに瞼を閉じたのだった。



365題 お題配布元:capriccio

…あぁ?!

気が付くと6月ももう下旬で、そろそろ8回目のサイト開設記念日を迎えることに。
そう云えば、昨年の今頃はアンケートとかやってたよなーなんてことを思い出し、そして唐突にそのアンケートでトップだった赤青のSSを未だに書いていなかったことに思い至る(汗)。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ~ッ!
多分、今年はきっと書きます。

そんなこんなで来るべき8回目の開設記念日に向けて、いろいろと方向性を模索中。
少しジャンルを整理しようかと本気で思案中。>漸くアンケート結果を活かす時が来たらしい、よ。
BASARAサイトに関しても、別に立ち上げるのは管理とかのことも考えると時間的に少し厳しいので、いっそまとめちゃえ!って気もしてるし。そうすると益々整理が必要。
毎年この時期になると、決まって方向性を模索しているよなァ(苦笑)。

29.メサイア【幻水5:カイ王】

全身が激しく軋み、痛みで悲鳴を上げてカイルは目を覚ました。どのくらいこの堅固な牢内で伸びていたのか見当もつかない。時間単位であればいいが、下手をすると日単位かもしれない。
あーあ、と己が無様さに溜息を吐き、不自由な躰をどうにか起こして壁に凭れかかった。
口を動かそうとすれば、引き攣った痛みが走る。視界が狭まっているように感じるのは、もしかしたら散々に殴られて瞼が腫れ上がっている所為だろう。失明しなかっただけでも幸いと思っておくべきだろうか。
「せっかくのイイ男が…台無しだよなぁ」
イテテテと口を歪めながら、まるで他人事のように軽口を叩いてみせるけれど。
任務を失敗した。それで───このザマである。
カイルに与えられた任務は、この国の裏社会で頂点に立つファレナ・ファミリーの筆頭幹部の狙撃だった。依頼主はファミリーの傘下にあるバロウズ家の当主。ファミリーの傘下にありながら不穏な動きをしているバロウズ家は、昨今ファレナ本家とは方針の違いからか、次第に不協和音を生じ始めていた。バロウズ家にとって、方針の相容れないファレナ本家は最早煩い目の上の瘤のような存在である。そこで、当主は今回大博打を打って出たのだ。
やんちゃをして故郷を飛び出したカイルを拾ったのはバロウズ家だ。子供が何の後ろ盾も持たぬまま一人で生き抜くには厳しすぎる。幸か不幸か、カイルはバロウズ家に拾われ、そして組織の力となるべく様々な教育を受けた。その結果、16の年には年若いながらバロウズ家でも五指に入る刺客として暗躍していた。
バロウズ家の当主にしてみれば、カイルの才を見込んでの今回の任務だったのだろうが、結果はこのザマである。
(ロングレンジよりはショートレンジの方がどちらかといえば得意なんだよねぇ)
任務に当たって与えられた獲物はライフルだったが、射撃よりは標的の懐深くに飛び込む接近戦の方が得意だ。敗因はそこにあるんだよねと今更云い訳しても仕方がないことは判っているけれど。
任務は失敗。己は捕縛されてこの有様。
どの道、助かる見込みはあるまい。本家が送り込まれた刺客を生かしておくなど到底考えられないし、例えば仮にこの牢から上手く逃げ果せたとして、依頼主のバロウズ家が任務をしくじった己を匿ってくれる訳がない。闇から闇に消されるのが常道だ。
「あーあ…」
自分の命が風前の灯火だというのに、妙に落ち着いていることがカイルは可笑しかった。エントランスホールで取り押さえられたあの時点で自分の末路を悟って、諦念してしまったのかもしれない。すぐに手を下さず、こんな場所にぶち込んでおくファミリーの意図が読めないが、いつでもお前の命など簡単に奪えるのだという見えない恐怖に追い詰められるのを案外期待しているのだろう。確かにそういった状況に長時間晒されれば、普通は心理的に疲弊しそうだ。
瞳を閉じる。視界を遮断しても意識は沈まない。
不意に。
コツコツと靴音が聞こえてきた。静かなだけに、軽い音でもよく響く。最初は微かだったが、次第にこちらへ近づいてくるようだ。どうせ見張りの者か何かだろう、と当初カイルは気にも留めずにいた。
靴音が止まる。鉄格子の向こうに人が立つ気配。
「ねえ…喋れる?」
窺うように訊ねる声は、幼く柔らかい。
腫れて重い瞼を引き上げる。いっそ抉じ開けるに近い動作ではあったが、薄暗い視界の中ぼんやりながら声の主の姿を捉えることに成功した。
あの子供は確か、と麻痺しかかっている記憶を反芻してみる。確か標的とした男の子供ではなかったか。つまりは、ファミリーを統べる首領の息子だ。大勢の男達に取り押さえられた時に垣間見た子供。
「キミは…ひょっとして告死天使なのかな」
この場に現れた子供は。父親の命を奪おうとした者に対して死を宣告する天使か。
或いは。
「違うよ。僕は…」
口を開きかけて躊躇って口を噤み。それから鉄格子の際まで歩を進める。近づいてくれた所為か、先程よりも余程はっきりと輪郭を捉えることができた。
凡そこの世界には似つかわしくない───喩えるなら、陽光の似合うような子供だった。それこそ天使のように穢れも知らぬような純真無垢な子供。
自分とは真逆の。
「囚われの俺にはどうでもいいことだけれど。命を狙った者を生かしておくほど寛大ではないでしょう、この世界は」
告死天使だというのなら、それでも構わないと正直カイルは思った。どうせ元より見込みはない命である。なにより天使に出逢えたのなら、心持ち苦しまずに逝けそうな気がする。
「ねえ…貴方は生きたいの?それとも死にたい?」
彼は問うた。
何をいきなり云うのだろう。カイルは自分の耳を疑った。はっきりと結末までの道筋がつけられたこの状況下で、生きたいのかそれとも死にたいのかだって?
「もし生きたいのなら…僕がどうにかしてあげる」
彼の傍らに控えていた少女が諌めるように厳しい声で制したが、意思を曲げるつもりはないのか、彼はやんわりとした口調で「リオンは黙って」と命じた。如何に幼くても、やはり命じる立場にある者だ。
「ねえ、貴方に今選択権をあげる」
生きたいのか───それとも死にたいのか。
躊躇うまでもないのに、と思う。任務をしくじった刺客に相応しい結末が待っていることに対して、とうに諦めがついているのに。それを覆すような、こちらの心情を、決意を、意地を、諦念を揺さぶるような物云いをして。
希みがあるのか、と浅ましくも思ってしまうではないか。
叶うのならば、と。


「──────生きたい…」


微かに声が零れ落ちた。
本当に素直にそう思った。
その声を掬い上げて、鉄格子の向こうで彼は極彩色の微笑を纏った。
死を宣告する名を持つ不吉な天使などではなく。
そこに降り立ったのは。


───紛れもなく己を救ってくれた本当の天使だった。



365題 お題配布元:capriccio


越後の龍

越後の龍のために昨日は大河を3度も見た安曇です。コンニチハ。
NHK大河第24回「越後の龍」は、ほんの4~5分の登場のみだったのにタイトルが「越後の龍」でした(苦笑)。
本格的に出てくるのは、上杉管領家やら周辺豪族やらが彼を頼って越後に逃れないと…なので、やっぱりまだ少し先の話なんでしょうが。
でも、ほんの4~5分でも充分なインパクトでした。
インタビューとかでよく語っていますが、我々の抱くイメージとは全然違う「謙信のイメージ」になっています。
狂気というか。迸る猛りというか。妖艶というか。潔癖というか。

ああ、次の出番はいつなんだろう。

100題更新【赤青】

GARDEN:TEXT 題名&台詞100題「013:瞬きの間に消えゆくもの」(赤青)アップ。


タイトルと内容がこれほど乖離するのもアイタタタ…なのですが。
カイ王カイ王と続いたので、とりあえず次は赤青かな、と。
尤も、365題で赤青書きましたが。
ああ、でも今は小政が書きたい…。


本日、いよいよ越後の龍見参です。
ビデオの準備オッケーです。>いっそDVDの方が…。
まずは18時のハイビジョンから攻めます(苦笑)。それから、総合、BSと今日は大河三昧の予定。
NHKが気になって、漸く手に入った公式小説が読めませんヨ。

今日は何も更新できませんでしたorz

梅雨入りしたハズなのに…この梅雨明けました!みたいな天気はなんなんだろう(苦笑)。
雨は鬱陶しいけれど、かといってこの季節から真夏日も勘弁して欲しいヨ。体が慣れていない分だけしんどさ倍増!というか。


ここ最近どうもムシャクシャしっぱなしなので、気分転換にジムで暴れ回る。>お蔭で少しは気が晴れた。
帰りがけ、ジムの駐車場で地元JFLチームの選手達数名とすれ違い。
ああ、今日はホームでの試合だったから、クールダウンしに来たんだね。>スタジアムはご近所だ。
試合結果が気になるので、思わず声掛けて訊いてみようかと思ったけど、流石に追い掛けてそこまで訊く勇気はなかった(苦笑)。

結果は…また勝てなかったみたいだよ。>まあ、負けもしなかったけど。

190.もたれて眠る【幻水2:赤青】

雨の匂いがする。
どこか遠くの方でサアサアと静かな雨音が聞こえる。
(あ、め…?)
くふんと小さく鼻を鳴らし、それからピクリと耳を動かして、マイクロトフは気怠げに瞼を引き上げた。
正直なところ雨降りは好きではない。だから、こんな日は思考が沈滞しがちだ。思考だけではない。何をするにも億劫になる。それを全部雨の所為にするのは少し狡いかもしれないが、でも本当なのだから仕方がない。
ふと傍らを見遣ると、カミューもまた眠ってしまったようだった。
(いつの間に?)
特段何をする予定もない雨の日の午後。お気に入りのソファに肩を並べて座り、マイクロトフはぼんやりと、そしてカミューは暇潰しのように読書をしていた。
妖猫族は繁殖期以外は群れを成さない。故に物心ついた時には既に一人だったマイクロトフに『淋しくはないのかい』と問い、『暫く俺の許にいないか』と手を差し伸べたカミューを不思議な人間だと思った。ずっと一人で在ることが当然で、傍らに自分ではない他者の気配を感じることに慣れていなかったから、当初は微妙な距離感があった。何処まで踏み込めば良いか、何処までならラインを許して良いか。警戒心が強かった、と云ってもいい。或いは本能か。
それが。
今や寄り添うのも当然、のようにこうして二人でいる。あの頃のマイクロトフが考えてもみなかったこの近さは、知らぬ間に擽ったいような温もりと居心地良さを与えてくれた。
彼の傍にいてそれらを享受し続けて良いものか戸惑っている自分が今もいることを否定はしない。このままカミューの傍にいて、どんどん居心地良さを感じてしまったら、終いに自分はどうなってしまうのだろうかと一抹の不安を感じる時もある。最早それほどまでに日常が侵蝕されてしまった。
間近で見るカミューの寝顔。
それに触れようと手を伸ばしかけて、慌てて引っ込めた。下手に触れてせっかく気持ちよさそうに眠っているところを起こしてしまっては悪いと思ったのも確かだが、寧ろこのまま寝顔を見ていたいという思いが強かったから。
そっと顔を近づける。ここまで接近したことは、マイクロトフの記憶の限りない。
(カ、ミュー)
魅入るように顔を近づけたマイクロトフだったが、やがてハッとして慌てて躰を退いた。顔を顰めて、一体どうしたのだと心の裡で己を詰る。己から距離を縮めようなどと、それは自分でも全く理解できない行動だった。
ああ、こんな雨降りの日に起きているからいけないのだ。ふり払うように何度も頭を振ったマイクロトフは、再度寝てしまおうと無意識に傍らの温もりを求めて擦り寄った。
「…ん」
伏せられた睫毛が震える。スリと寄り添うと、微かにカミューが身動いだ。
(いかん。起こしてしまう)
「…どうした、マイクロトフ」
寝起き特有の掠れた声で問われる。まだ半分は夢の中なのか、しきりに瞬いてカミューは窓の方へと首を巡らせた。そうして合点がいったのか、ああと溜息を零した。
「雨が───降っているんだ?」
道理で静かだと思った。
マイクロトフの頭を撫でながら、カミューは小さく呟く。寄り添う躰を更に引き寄せようとするのは、雨降りが好きではないマイクロトフに対する気遣いみたいなものだ。そんな些細なことさえ、マイクロトフは心地良く感じてしまう。
この変化は一体どうしたことだろう。
彼に出逢う前───ほんの少しまでは、一人で在ることに些かの不安も覚えなかったというのに。
「お前は雨が嫌いだものね」
「ああ。何をしようにも億劫で堪らん」
「なら。もう少し眠るがいいよ。どうせこんな日はやることもないし、ね」
憮然とするマイクロトフを見遣ってクスリと笑みを零したカミューは、そんな魅力的な提案を持ちかけてきて。
「そうだな。お前の懐は温かくて心地良いから……特別に付き合ってやる」
つれない物言いだと苦笑を浮かべながら、カミューは引き寄せたマイクロトフの肩口に頭を乗せる。
「カミュー?」
首筋を擽る安らかな寝息の存在が、再びカミューが眠りの淵に引き戻されたのだということをマイクロトフに教えてくれた。
「まあ…いい」
とりあえず考えることを放棄したマイクロトフは、カミューの言葉に従って、自分の肩に頭を預けて眠る彼にに凭れるようにして射干玉の瞳を閉じた。


雨音だけが今も聞こえる。
こんな風に過ごせるのなら───雨の日も満更悪くはない。



365題 お題配布元:capriccio

261.夏風邪【戦国BASARA2:小政】

夏風邪ですな───と医師に無情の宣告を受け、小十郎は露骨に渋面を作った。こんな風邪如きで寝込む訳にはいかねぇと凄んでみせるが、如何せん風邪に罹患した体は正直らしく、床から起き上がるのも難儀する有様だった。甚だ不本意なれど、である。
「夏風邪は性質が悪いと云うからな」
「まさか小十郎がぶっ倒れるとは思わなかったよねえ。これがホントの鬼の霍乱?」
「コラ、成実」
看立てた医師と入れ違いに、見舞いだと称して部屋を訪れた綱元と成実が枕許で口々にそんなことを云った。
「暫くは安静にして養生に努めろ、だってさ」
「…はあ」
生返事を返すが、実際そうも云ってはいられまい。なにせ己は奥州に独眼竜ありと称される男の右目なのだ。
「そういうことだ。政務のことは心配するな。我らで何とでもなる」
そう云って気遣う綱元の隣で、うんうんと成実が頷く。彼等の言葉に甘えてしまうのは容易い。
けれど。
ですが、と云い澱んで逡巡する小十郎の心中を察したのか、成実はニッと笑って。
「心配なのは政務なんかじゃなくて…梵のこと?」
図星なのか、小十郎の表情が僅かに揺らいだ。普段は感情の起伏を完璧に抑制している小十郎だが、殊そこに主が係わると心穏やかにはいられなくなる。それは成実も綱元も充分過ぎるくらいに承知しているから、すぐに見透かされてしまうのだ。彼等からみれば過保護極まれりといったところなのだろうが、性分なのだから致し方ない。
「でもねえ、梵に感染す訳にはいかないでしょ」
尤もである。いくら心配の方が先立つとはいえ、大切な主に風邪を感染しては元も子もない。綱元の云うとおり、夏風邪は性質が悪いのだ。
「ええ。政宗様に感染すなど…言語道断」
「そうそう。だから、養生してさっさと治せって。梵が痺れを切らして暴れ出さないうちにね」
俺達が梵の手綱を引いておけるのなんて、ほんの一時だけだし?
クツクツと笑いながら。従兄弟という近しい血の所為か、主と似た面差しを持つ成実にサラリとそんなことを云われ、癇の強い彼の気性を鑑みれば強ちあり得なくもないと思ってしまった小十郎は、不承不承ながらも頷いたのだった。


圧し掛かる重みに幾許かの息苦しさを感じ、小十郎は目を覚ました。綱元達の言葉に甘え、目下養生中の小十郎である。病床の身には眠ること以外に特にすることはなく、故にいつの間にかうとうととしてしまったらしい。
この重みは一体何なのか。僅かに頭を持ち上げ視線を巡らせた小十郎だったが、その重みの原因を目にした途端、絶句した。
「?!」
スウスウと政宗が寝息を立てていたのだ。
何故、この部屋に彼がいるのだ。熱で浮かされた頭でそんなことを考える前に。
「ま…」
政宗様、と声を掛けようとした矢先、もぞりと政宗が身動いだ。ん、と小さく鼻息が洩れ、伏せた睫毛が震える。
「…よ、お。小十郎」
眠そうに独眼を擦り、小さく欠伸を噛み殺して政宗が起きた。
「よお、ではありません」
何故ここにいるのだ、とばかりに小十郎は溜息を吐いた。
小十郎が風邪で臥せっている間、特に政宗がこの部屋に立ち入らぬよう綱元達に頼んでおいたのだ。小十郎としても傍にいられず彼から目を離すのは苦痛であったが、己が無理をすることで性質の悪い夏風邪が彼に感染っては堪らない。短気な政宗が我慢できなくなる前に気合いで治そう、と思っていたのだが。
どうやら早々に政宗を御しきれなくなったらしい。確かに、成実は自分達が政宗の手綱を引いておけるのはほんの一時のことだ、と云っていたけれど。
「綱元殿から、暫しこの部屋には立ち入らぬよう云われませんでしたか?」
「Ha。この城では俺がruleだせ、小十郎?」
つまりは、彼等の言を見事に無視したということである。
「政宗様…。不覚にも小十郎は只今夏風邪のために臥せっております。万が一にも政宗様に風邪が感染ってはなりませぬ故、どうか…」
「俺が見舞いにきちゃ迷惑って云うのかよ」
ムッとした表情で口を尖らせる。その様はどこかあどけなく愛らしいのだが、今は堪能している場合ではない。
「そうではありません。政宗様に風邪を感染しては一大事ですので」
「Shit!俺がこの程度のことで風邪ひくとでも思ってんのか」
「政宗様」
小十郎が窘めるのも聞かず、政宗はグイと身を乗り出すと顔を近づけた。間近に見る秀麗な相貌に僅かながら小十郎が怯んだ隙に、彼は実力行使とばかりに噛みつくようなキスを仕掛けてきた。
「…そんなヤワにできちゃいねぇよ」
心配すんな、と悪童よろしく笑ってみせる。
「ま、そうだな。万が一感染ったら…そン時は責任取ってくれんだろ?」
「責任…とは如何様に?」
政宗らしい物云いである。
「Ah~、つきっきりで看病、とかな」
ニッと唇の端を引き上げて。こちらを翻弄させて。
仕方ありませんな、と答えると政宗は満足そうに頷いて、それから小十郎の胸に頭を預けてきた。
「早く治せよ、小十郎。いつまで俺を一人にしておく気だ」
「政宗様?」
お前が傍にいねぇのに俺は慣れてねぇんだ。
ボソリと呟いた言葉に彼の本音を垣間見て、小十郎は息を呑んだ。無意識なのか、ぎゅっと単衣の衿を握り締めてくる手に己の手を重ね合わせる。豪放でいて実は繊細な彼は、本当はひどく淋しがりなのだ。
「命令だ、小十郎。早く、治せ」
早く治せと真摯に命ずる彼の言葉に。
御意、と。
強く頷き返した小十郎だった。


365題 お題配布元:capriccio

300を

…観に行って来ました。>わざわざ仕事を休んで。
海賊3も捨てがたかったのですが、とりあえず歴史物を観たかったのと(範疇外の世界史、しかもギリシアだけど)、宣伝の迫力にヤられて。
10万vs300。
そう云えば、春に観た墨攻も似たような話だったよなァ…とか思いつつ。墨攻は知略で大軍に立ち向かう話でしたが、これはまさに正攻法の肉弾戦。
血飛沫飛ぶわ首は飛ぶわ…確かにお子様観ちゃダメ、な映画でしたが、その分迫力は満点。いっそこれくらいやってくれると偽りなく観られるというか。だって(古代の)戦争モノだし。全編バトルでもオールオッケー(苦笑)。
そして、全編に亘って踊る筋肉美も堪能できました。ここまで体作り上げるのは大変だっただろうなァ。
何にせよ。爽快な気分で映画館を出たのは久々なことですよ(苦笑)。



で。
帰りに本屋へ寄って公式小説を買うんだ!と意気込んだんですが…何処も売り切れだよ!orz
大きい本屋をハシゴしたのに…。
大好き熱帯雨林も昨日までは買えたのに、今日にはなくなってたorz
こんなことならあの時カートから外すんじゃなかった。
明日からちっさい本屋を巡りつつ、本屋からの入荷メールを気長に待つか。
ま、小十郎本は買えたのでとりあえずはこちらから読むとするよ。

100題更新【幻水Ⅴ・カイ王】

GARDEN:TEXT 題名&台詞100題「049:例えあなたが僕を拒んでも」(カイ王)アップ。


当初の予定では最下層に縺れる勢いだったのに(苦笑)。
そこに至る前に力尽きた模様。
まァ…そんなこともあるさ。

というか。
ここずっと、幻水Ⅴ話ばかり書いているような気がします。前回もカイ王だったし、もう1本フェリゲオも書き上がっているしな。
あ、待てよ。寝る前はこじゅまさ書いてたんだった。>そして、これも書き上がった。
次はそろそろ赤青かな。

今年は何処に行こうかな

そろそろ夏の恒例<Let's逃避行>の候補地を決めねば(苦笑)。
昨年と一昨年は伊豆だったので、今年は久々に山かなァ。
モロ大河に影響される人なので、今年は山梨か信州あたりでどうだろう?とつい最近まで相方に打診していましたが。
待て待て待て。
やっぱり今年は白石と仙台にしよう!
そんな話をとりあえず両親にしてみたら。
母には「また仙台か」と呆れられ。
父には「なんでまた白石?」と首を傾げられ。
だって。
今年のテーマは『そうだ、小十郎に逢いに行こう!』だから。>唐突に決まった(苦笑)。
小十郎の墓参りに行くのがメインなの!と力説したら、「連れ回される相方が可哀想に…」と同情される始末。
いいじゃん。相方もNHK大河の独眼竜~は好きだったクチなんだから。多分きっと…判ってくれる、よ?
確かにね、今回に限らず毎年趣味丸出しの旅だけどさ。
いいんだ!宿は豪華に秋保あたりを狙っているから!

眠い…

…眠い。
近頃はきちんと…規則正しい生活を送っているのに、毎日眠いっス。
睡眠時間は十分足りているハズなのに、何故こんなに眠いのか(苦笑)。>爆睡してるくらいなのに。
少々お疲れモードの模様です。主に精神的に。


やせ我慢せずに、そろそろ休暇を取ろう。




地下パスをお問い合わせいただいておりますが。
申し訳ありません。多忙につき、返信は今週末になりそうです。
もう暫しお待ちくださいマセ。

カイ王SS更新

GARDEN:TEXT 幻水Ⅴ「夜明けを待つ者」(カイ王)アップ。


マフィアパロで幻水Ⅴ(苦笑)。>別にリボーンに感化された訳ではなくて、ね。
ちょっと前からやってみたいなーとネタだけがモヤモヤしていたもの。一応カテゴリーはカイ王にしてみました。が、フェリゲオもできそうです…。
とりあえず、現時点で同じ話のカイル視点ver.もできてはいますが。
こちらは、365題の方でいずれお披露目を。>本気で365題に挑戦するつもりらしい…。
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