人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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再燃

GARDEN:TEXT BASARA2「凍花」(小政)アップ。



最近愛車でのへヴィーローテ……ガクちゃんとナイトメア時々アリス九號。>Kaggraは漸く脱したらしく(苦笑)。
ナイトメアは<茜>の頃チラと聴いていたんだけど、あれだ。デスノ(アニメver.)で<アルミナ>聴いて、今更また火が点いた(苦笑)。で、思い出したように昔のアルバムとか買いだしてる。
今更また火が点いた的パターンの陰陽座の<魔王戴天>も欲しい気はするなァ。






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54.僕の位置【幻水Ⅴ:カイ王】

カイルは本当に熱心だよねぇ、と机上に積み上げた本の合間から見上げるようにして頬杖をついたイサギが云った。
「退屈なら離れていても大丈夫ですよ?屋敷内だったらセキュリティの上で安心ですし」
屋敷の外に出る心積もりなら少なくとも護衛を数名は連れて行くように、と顔を上げたカイルは彼に向かって念を押した。幼いイサギにとって、こんな風に閉じ籠るばかりでは退屈だろう。この世界で生きると覚悟を決めて以来、カイルはすべきことが毎日山積みだが、それに主筋たるイサギが付き合う道理はない。
「別に退屈じゃないよ。僕もここで一緒に勉強してもいい?」
カイルを気遣うようにイサギが微笑う。
元々は刺客としてバロウズ家からファレナ・ファミリーに送り込まれたカイルが、命を狙うべき相手の息子であるイサギに拾われてそろそろ一年が経とうとしている。ファミリー筆頭幹部の狙撃という任務に失敗した者が辿る筈の末路からカイルが外れたのは、全く以て幸運としか云い様がなかった。
狙撃の日がたまたまイサギの誕生日だった。彼は囚われの己に生死の選択権を与え、生を望んだことを汲み取って、誕生日のプレゼントとして自分付きの護衛にとカイルを所望したのだった。無論、刺客を護衛にするなど正気の沙汰ではない。いつ寝首をかかれるかと周囲の猛反対に遭ったそうだが、イサギの父でもあるファミリー筆頭幹部のフェリドは二つ返事でこれを了承した。おそらく、彼にも思惑があってのことだろう。なににせよ、そうした経緯で風前の灯だったカイルの命は繋がれ、今日に至っている。
やんちゃをして故郷を飛び出したカイルを最初に拾ったバロウズ家では、刺客に徹することしか教わらなかった。年端もいかないうちから最も手に馴染む獲物を与えられ、標的を消す方法を徹底して叩き込まれた。
けれど、ここで与えられた自分の役回りは<護衛>だ。
<殺す>ことではなく、<護る>ということ。
ファレナ・ファミリーは裏社会では最も名の知れた勢力である。規模も他組織の追随を許さず、以前は首領の座を巡って血で血を洗うお家騒動が繰り返されていたというが、当代に至ってその勢力は盤石となった。イサギはその当代首領アルシュタートと筆頭幹部フェリドの子である。
ファレナ・ファミリーは女系で代々女子が首領を継ぐことになっている。男子であるイサギは故に次期首領として立つことはなく、次代は妹のリムスレーアと決まっているが、とはいえ彼に全く価値がない訳ではない。裏社会で最大を誇る勢力の首領の子供なのだ。彼等がその世界の者達の目には冷酷非情と映ろうと、彼等自身、子供達を愛し慈しんでいた。だから、子供達を狙うということは彼等に揺さぶりをかけられるということに繋がり、敵対勢力にとっては大変な価値なのである。
そうした背景であるが故に。イサギはよく狙われた。次期首領の彼の妹は更に幼いため、行動範囲が屋敷内に限られているから比較的護りやすい対象である。しかし、イサギは学校など外の世界があるために、必然的に行動範囲も広い。護衛を指名されて自分が就いて以降も度々狙われていた。
護らなければ、と本気で思った。この身を盾にしてでも。
そのためには強くあらねばならない。
カイルは考えた。
<殺す>ことではなく、<護る>ということ。
或いは、<護る>ために<殺す>ということ。
未だ自分は完全ではない。
だから、強くなるためにカイルは様々な人間に教えを請うことにした。元々誰かに教えを請うという行為を苦とは感じない。頭を下げて教えを請うことで、最短で強くなれるというのであれば少しも苦とは思わなかった。
己と同じ剣を獲物とするフェリドとその腹心ゲオルグには剣を、古参の幹部ガレオンには教養を、そしてファミリー随一の狙撃手と謳われる首領の妹サイアリーズには、ここに至る要因ともなった苦手な射撃を。
特にサイアリーズには。
最初から思うさま揶揄われた。女傑の第一印象は最悪、といっても良いほどに。
『そんな腕で…よくもまァ、義兄さんを狙撃しようなんて考えたもんだねェ。余程アンタの雇い主の処は人材不足だったのかい?』
精度の悪いカイルの射撃の腕を確かめて、彼女は呆れたように云った。
『だから…俺は接近戦の方が得意なんですよ』
『剣の腕は確かなのかもしれないが。こっちはからっきしだね。銃の扱いがてんでなってない。こんなブレた照準で何を狙うつもりだい?』
『はぁ…』
これでもバロウズ家では五指に入る刺客だったのだと物申してみても、端から呆れている彼女におそらく信じてはもらえまい。ただ、本当にロングレンジが少しばかり不得手だっただけの話だ。
『全く…しっかりしておくれよ。アンタはイサの護衛なんだからね。あの義兄さんが傍に置くことを許しているんだ。よっぽどアンタに見どころがあるんだろう。確かに素地は良さそうだから、一から叩き込めば使い物にはなりそうだし。まァ、義兄さんもそう考えて私を宛がったんだろうけどね』
そうとなれば手加減はしない。彼女はそう宣言した。そして、その宣言どおり遠慮なく手加減ナシで扱かれている。その所為か、近頃は当時から比べれば格段に上達した腕前を褒められることも多くなった。まあ、それでも彼女に云わせれば、目下<中の上>といったところらしいが。

ガレオンから渡された本はこちらの知識レベルを考えているのかいないのか、難解なものが多く、カイルを手こずらせる。知らず溜息を吐き、それから軽く目頭を押さえたカイルは、ふとイサギの方を見た。彼もまた学校の宿題だろうか。難しい顔をしてノートと睨めっこをしている。殺伐とした裏社会に身を置きながら、ここにはひどく穏やかな光景があって、不意にカイルの胸中に愛しいものがこみ上げた。このような感情はついぞなかったものだ。
自然と笑みが零れる。
その気配を察したか、顔を上げたイサギが怪訝そうに小首を傾げた。
「どうしたの、カイル?」
護りたいと思う。
「イサギ様」
「何?」



「俺───強くなりますから」


カイルは、いつになく真摯な眼差しでイサギに誓ったのだった。
この手で貴方を護れるように。




365題 お題配布元:capriccio

松永久秀だって

英雄外伝の新キャラ、誰になるんだろうと思っていたら…弾正だったよ。うわぁ、茶釜の人だ(苦笑)。>どういう認識。


おまけに声は……藤原啓治氏だったよ。


……スゲー極悪悪辣なヒューズを想像しちゃったよ。

小政SSアップ

GARDEN:TEXT BASARA2「指標」(小政)アップ。


こじゅまさーちに本登録されたので、カウンター回りがエラク速いです。新しいサーチに登録するたび凄いことになっていて、毎度ながらビックリ(苦笑)。
ウチのBASARA2はこんなカンジなんですが…こんなでもよろしいでしょうか。>小心者なので、毎回手探り状態。

イヤ、一応日本人から

本日は雨の中オープンキャンパスでして、出勤だったのですが。
たまたまインドの方がブースに来て、その応対を私がすることになりました。英語でも構わなかったんですが、日本語がべらぼうにお上手だったのでそのまま日本語で(苦笑)。
お目当ての学部に案内する途上、他愛ない会話をしているうちに打ち解けて、いつの間にか仲良しさんに。
そんな中、こともあろうに
「ニホンゴ、オジョーズデスネ」
とその方から褒められ(?)ました。
……ちょっと待て。
私、日本人だから。>生粋の。純血種だから。
「…イヤ、これでも一応日本人だから、貴方より日本語下手だったら日本人としての面子が立たないと思うんだけど」
「ジャア、オカーサンガ…」
「母親もついでに父親も日本人に違いないと思うんだ。私の中の常識が覆されない限り」
…ナンデスカ。生粋日本人以外の何人に見えたんですか、私orz
というか、そんな風に云われたコト自体初めてなんですがね。別に外国人ぽい顔立ちはしていないと思うんだけどなあ。

…という話を家に帰って両親に話したら大爆笑されました。

サーチ仮登録

GARDEN:10万打御礼SSアップ。
バサラサーチとこじゅまさーちに仮登録。


1年越しの10万打御礼赤青SSと相成りました(苦笑)。
漸く昨年のアンケートの結果を生かせたよ。>今更ですが…。
そして、BASARA関係の2サーチに仮登録しました。
これから精進して書き溜める所存です。漢前な小十郎と政宗をたんと書きたいですね。

わぁ

せっかくの貴重な3連休にやって来た大型台風が漸く抜けていったと思ったら、また新潟で大きな地震が!ニュースで見るにつけ2年前の中越地震を髣髴とさせて、何やら心配です。
母方の一族が長岡にいるので慌てて連絡を取りましたが、大丈夫のようでとりあえずホッとしました。>結構大きな揺れだったそうですが。
震度6強を観測している訳ですから、地続きでこちらもそれなりに大きな地震でした。丁度愛車を出すところで、車の中にいてもはっきり揺れを感じられたので。尤も、最初は地震だと思っていなくて強風の所為だと思っていました。>台風の吹き返しで今日は風が強いのです。
そう云えば。
被害の大きい柏崎って、私が生まれた場所なんですよね。
本当に生まれただけなので縁深くはないんですが、そう考えるとやっぱり感じ方は違うし、他人事とは思えないのです。

どうにかこうにか

GARDEN:サイト改装。TEXT 幻水Ⅴ「Farewell」(フェリゲオ)アップ。
365題の一部をそれぞれの部屋にアップ。


どうにかこうにかサイトの改装が終了しました。
とりあえずは、ちゃんと見られるのではないかと思います。>多分…。
一部おかしい部分とかありますが、もう明日直す…。
あと、BASARA2部屋開通しました。
開通、といっても目新しいものはなく、目下100題と365題にアップしているものをこちらでも、という塩梅です。


そんな訳で、今後の方向性を。
以前にも書きましたが、今後の当サイトの主な取扱いは幻水Ⅱ赤青とシュウ主、幻水Ⅴ、戦国BASARA2になります。
鋼については、トップにも書きましたが、今後はお題(100題と365題)のみでの取扱いといたします。>でも相変わらず鋼は好きです。

今後ともよろしくお願いします。

211.手に負えない【戦国BASARA2:小政】

居心地が悪い。
叶うことならば今すぐこの場から逃げ出したい、と正直に政宗は思った。叶うことならば、と敢えて前置いたのは、所詮どう願ってもこの場から逃げ出すことなどできまいと悟っているからだ。
沈黙が重い。
これは無言のプレッシャーだ。チラリと上目遣いに見上げると、小十郎はまるで憤怒の不動明王の如き形相で、相当に怒っているのだと察する。
怒らせた原因ならば、明らかに政宗にある。それくらいは指摘されずとも自覚があった。自軍優勢な戦場において、早期決着に拘るあまり小十郎が制止するのも聞かずに深追いをし過ぎて危うく返り討ちに遭うところだったのだ。寸でのところで小十郎の加勢があって事なきを得たものの、政宗は右腕に太刀傷を負った。血気に逸った若武者の落ち度とはいえ、政宗は仮にも伊達軍の大将である。一軍の大将に事あらば、優位な戦局も一瞬にして逆転する。此度の戦で政宗はしてはならぬことをしでかしてしまったのだった。
「…終わりました」
手当てのためにと晒した右腕へいつになくきつく包帯を巻かれて、政宗は顔を顰めた。ぞんざいというか、手荒というか、意趣返しというか───とにかく傷の手当て一つに対しても怒りが滲み出ているような気がするのは気の所為だろうか。
「なァ、小十郎。もうちっと優しく手当てできねェのかよ」
「生憎この小十郎、人の忠告を無視して勝手に負傷するようなお方を優しく手当てして差し上げられるほど寛大な心の持ち主ではありませぬゆえ」
「Shit!」
強面に鋭い視線でギロリと睨まれ、政宗は舌を打った。
「云っても聞かぬわからず屋には、これくらい手荒に扱ってちょうど良い。全く……政宗様は御身を何とお思いか」
「小言なら間に合っているぜ、小十郎」
「小言ではありませぬ!」
軽くあしらおうとした───途端に雷が落ちた。
「もしあの場に俺が辿り着くのがほんの少しでも遅れていたら…」
「だが、お前は間に合ったじゃねェか」
「政宗様」
小十郎の云いたいことは判っている。確かに彼の加勢がほんの少し遅れていたら、如何な独眼竜とて太刀傷一筋では済まなかったかもしれない。それくらい単騎で活路を見出すには難しい状況に陥りつつあったのだ。
総ては油断が招いた負傷。
しかし、彼は。
「貴方の御身を心配するこちらの身にもなっていただきたい。このような太刀傷まで受けられて…」
今しがた真っ白な包帯が巻かれた右腕を見つめ、小十郎はギリと奥歯を噛み締めた。彼の憤りは既に己自身に向けられているようだった。
竜の右目として政宗を護ることを己が務めとしている小十郎にとって、彼が傷つくことなどあってはならないことだった。即ち、政宗が傷つくということは己が彼を護れなかった、ということになるからだ。
「貴方に傷を負わせる者はたとえ誰であろうと……容赦しねェ」
小十郎が低く唸る。
鋭い眼光。
その様を間近で目にし、政宗はゾクリと背を震わせた。
こんな時に不謹慎だとは思うけれど。
「政宗様、何が可笑しいのです?」
小十郎に指摘されて、初めて政宗は自分が笑んでいることに気づいた。
「…いや、悪くねェなあと思ってよ」
何が?と鋭い眼差しで問われ、政宗はクツクツと喉を鳴らして笑った。
「気持ちいいんだ。そういう表情されんのも。だって、お前の独占欲に塗れてるみてェで」
普段はこちらが望んでも、僭越だとばかりに本心を隠すことだけには長けた男だから。
「政宗様…」
政宗の告白を聞き、どういう殺し文句だと瞠目した小十郎は、やれやれと嘆息してみせた。
「全く…性質の悪い」
「What?何だよ、その反応。嬉しくねェのかよ」
嬉しくない筈がないでしょう?と些かむくれっ面の政宗を宥めるように小十郎は答える。
「本当に貴方という人は……手に負えなくて困る」
そう云って恭しく傷ついた右腕を取る小十郎を見つめた政宗は満足そうに口許を綻ばせたのだった。


365題 お題配布元:capriccio

第305回「歳とったなぁと感じた瞬間」

歳をとったなァ…と感じた瞬間。
モチロン、場面場面において無茶をしなくなったり、冒険をしなくなったり、とにかく無難路線に落ち着こうとする傾向にある昨今、そういう思いを感じてはおりますが(苦笑)。>『若い』と胸張れる年齢でもそろそろなくなってきたし…。
でも一番に。
切実に感じた瞬間は……

ライヴでスタンディングがツラいと感じたあの瞬間。

少し前までは、客電が落ちて次に客電が点く瞬間―ようは始まりから終わりまで―までぶっ通しスタンディングでも全然平気だったのですが。それこそアンコール待ちの時もずっと立ちっぱなし。
ところが、今は少しでも長く座っていたいというか(苦笑)。
合間合間に少しでも座っとけと考える自分がいる訳です。体力温存しておかないと帰りが大変!という感覚。
本当にある時突然、それこそスイッチの入ったように、でした。>お年寄りスイッチ、というか。
それにあわせて、遠方の会場にも行かなくなったなァ。最近は地元と埼玉・東京ばかりですね。昔は浜スタとかホイホイ行けていたのに、今は億劫で。

…などとつらつら打っているこの瞬間。
改めて自分歳とったよなァ…と認識しておりますorz

拍手ありがとうございます

絶賛改装中につき、更新がとんとご無沙汰となっておりますが。
そんな中でも拍手をありがとうございます。
メッセージもありがたく読ませていただいております。
今週末の連休にかけて、改装が終われば良いなと思っています。改装終了と同時にアップするのは…フェリゲオかBASARAでしょうか。


以下、拍手レスです。

Happy Birthday Gackt

本日はガクちゃんのお誕生日でございます!


Happy Birthday Gackt!


今年も貴方と共に歩めることに感謝です。





以下、拍手レスです。
ポチポチ押していただきありがとうございます。

16.やるせない【幻水2:赤青】

やれやれ、とマイクロトフの仏頂面を盗み見ながらカミューは小さく嘆息した。カミューお気に入りの精悍で男前な表情が台無しである。勿体ないと云おうものなら益々機嫌を悪くされそうなので、ここは口を固く閉じることを守ることにする。
白騎士団長ゴルドーと派手に意見がぶつかったのだ、と仏頂面の原因は彼の副官から聞いていた。真正面からぶつかって、けれどまともに取り合ってもくれなかったために、最早取り繕うことも忘れて荒れているから心してくれ、と先んじてカミューに情報を齎してくれたのだ。荒れている自分に鈴をつけられるのはマイクロトフしかいないと周囲に認識されているのと同様に、荒れた彼を宥められるのは自分しかいない、と。
つくづく部下達から愛されている男だ───とそんな彼を誇らしく思う。そして、そんな男が自分の唯一だと思うと、なにやら自分自身までが誇らしくなる。
マイクロトフは正直な男だ。清廉で凛とした気質の持ち主は、これ以上に騎士として相応しい者はいまいと思える。対するゴルドーはマイクロトフの真逆に位置するような男である。騎士団の汚濁に身を浸してきた男は、しかしカミューが見立てるに汚濁に塗れているばかりではないのだと察する。ただの悪であれば、騎士団筆頭の地位にまで昇りつめられる筈もない。少なくともそれを払拭するに余りある<何か>が彼にはあったのだろう。それを人はカリスマと呼ぶのかもしれないが。
カミュー自身、潔癖な組織など組織として成り立たないと考えている。たとえ騎士団が清廉を尊ばれていようとも、そこに光があれば必ず闇が存在するのだ。しかも、光が強ければ強いほど闇もまた深い。そして、光も闇も片方が過ぎれば人々に悪影響を及ぼしかねない。故にほどほどのバランスを保って清廉と汚濁が存在すれば良いと思っている。前者がマイクロトフなら、後者はゴルドーだ。その仲裁を果たすような位置に自分がいて、上手にバランスを保てば、とりあえず他国がつけ入るような隙を与えることはないだろう。
尤も。対極であるが故に──おまけにマイクロトフは相当な頑固者だ──終始意見がぶつかり合う彼等のバランスを上手に保つのは、なかなかに骨の折れる仕事なのだが。
「何故ゴルドー様は───」
両手を組み、宙の一点を睨み据えたまま、マイクロトフは苦く呟いた。
「如何に異を唱えようと、現在騎士団筆頭の地位に就いているのはゴルトー様だよ、マイク。それが判らんほど愚かなお前ではないだろう?」
彼が白騎士団長である以上、彼の命に従わざるを得ない。誇り高きマチルダ騎士団において、赤青白其々の騎士団は調和を保って存在しているが、完全なる並列ではないのだ。故に筆頭たる白騎士団長の命令には赤青両騎士団長も従わねばならない。
「だが、騎士団に助けを求めてきた流民を見殺しにすることなど俺には…」
「マイク」
尚も云い募ろうとするマイクロトフをカミューは制した。
「お前が憤るのは良く判る」
マイクロトフは本能で正しき道を選び取る男だ。清廉な彼には、救いを求めてくる者達を利害のために見て見ぬ振りをすることなど許せないのだろう。だから、己の立場など顧みずにぶつかっていくのだ。
「けれど、俺はお前のことの方が心配だ」
「カミュー?」
頑固で一本気な彼の注進をゴルドーは快く思わないだろう。やがてそこに軋轢が生じ、彼を排除する動きにでたら。ゴルドーの手中には、いつでもそれが可能な<権力>という名の武器がある。
「お前はいつでも真っ直ぐに進もうとするから」
「ム。人のことをまるで考えなしみたいに云うな」
カミューに指摘されたマイクロトフは心外だとばかりに顔を顰めたが、やがて小さく嘆息した。
「だが、正直俺も自信がない。ゴルドー様は確かに騎士団筆頭の地位にある方だ。しかし、今のゴルトー様の所業が我々騎士の誇りを穢していないと云えようか」
俺はいつかそれが赦せなくなるような気がする。
いつか己の信念を貫くために。
「マイク、それ以上は云ってはいけない…言葉には言霊が宿るというからね」
まるで血を吐くように答える彼の唇を、カミューは人差し指でそっと封じた。


365題 お題配布元:capriccio

第26回苦い勝利

昨日の大河。
第24回よりも台詞が多かった(苦笑)。
「そなた達は虚しくないのか?」
義を重んじようとする景虎の苦悩を垣間見たよ。いつの時点でそういう苦悩とか弱さを切り捨てるのか、その変わり様が楽しみ。
というか。
若君、若君と家臣に連呼されていた彼は。晴景の命で還俗したのが14歳だったから…あの時点で未だティーン設定ですか(苦笑)。

…微妙だな(苦笑)。


普段は買わない大河のストーリー本の後編を買って、後半部のあらすじをチェック。
うん、やっぱり後半はクライマックスの川中島までガンガン出るぞ。
とりあえず、早く『越後潜入』(勘助、根来の鉄砲商人に化けて越後へ潜り込むの巻)の回がみたいよ。

…改装中

思い立ったようにサイトの改装を始めてみる(苦笑)。
とりあえず、玄関とその次のページはそれらしくなったけれど。
コンテンツを整理して並べ替えて…なんて細かいところはまだまだ手がつけられない模様。
なお。
改装後は取扱いジャンルに若干の変更がでます。
鋼は今後お題のみで取扱う予定です。>寧ろ読み専に徹したい今日この頃。
上記に伴い、現在鋼部屋に置いてあるSSは総てリンクを外します。
幻水2と5は、ほぼ今までどおり。
そして、新たにBASARA2を取扱う予定です。こじゅまさと伊達受メインで。


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安曇

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