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人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

本日のサッカー

EURO2008…オランダ負けちったorz
オランダ応援してたのに。
残るスペイン×イタリア戦が目下の楽しみ。
毎度不沈艦隊とか云われながらあっさり沈没するスペインに頑張って欲しいと思いつつ、イタリアも捨てられない…。どうしよう(苦笑)。
そんなこんなで毎晩EURO見てるから、今夜の日本代表の試合はどうにも気合いが入らなくて。
EUROの凄いプレー見てたら、どうしても見劣りしちゃうのは否めないので。


JFLは栃木SCが前期を首位で折り返し。
昨年は前期途中でズルズル失速していったけど、今年はなかなかイイぞ。
来年こそはJ2に上がれるかな。
上がって欲しいな。
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312.絶対的な貴方不足【幻水Ⅱ:赤青】

(姿が見えないと思ったら、こんな所にいたか)





一緒にお茶でもどうかとマイクロトフを誘いに彼の執務室に寄ったカミューだったが、生憎とマイクロトフは不在だった。見事に空振りをしてしまったのだが、どういう訳かこの日は諦めが悪く、そのままマイクロトフを探しに出掛けることにした。幸いなことにこの後はこれといって急ぎの執務は入っていない。瑣末な仕事は優秀な副官が差配してくれるだろうから、少しくらいマイクロトフを求めて自分が不在にしても大丈夫だろう。持つべきは優秀な部下達だ。
途中途中でマイクロトフの当てを訊ねつつ、気付くとカミューは城下に下りてきてしまっていた。今まで彼の消息を訊ねた者達の情報を総合すると、城内に彼がいる感触は乏しいようだ。城下に下りるような用事などあっただろうかと首を傾げながらも、カミューはとりあえず彼の行きそうなエリアに出向いてみることにした。
騎士団に護られているロックアックスは治安も良く、街中は活気に満ちている。そこかしこで子供達の笑い声が響き、そうした平和の一端をを自分が担っているのだと思えば、少しは己が誇らしくもある。
「さて、マイクが立ち寄りそうな場所といったら…まずは武器屋か防具屋辺りだな」
ダンスニーを鍛えに出すか、防具を修繕にでも出すか。とりあえずは、その線で当たってみたら案外出喰わすかもしれない。
「全く、俺が逢いたいと思っている時に何処に行っちゃったんだか」
そんなボヤキは八つ当たりだったかと思い直し、カミューは苦笑を零して肩を竦めた。
とりあえずの行き先を定め、カミューが足を向けたその時。
視界を邪魔する曲がり角の向こうから複数の声が聞こえてきた。子供の声と大人の───男の声。囀るような甲高い子供の声に被るようにして聞こえてくる、どこか困ったような声は間違いない。マイクロトフのものだ。
思わず早足になる。
(姿が見えないと思ったら、こんな所にいたか)
角を曲がったところで、複数の子供に囲まれて難儀しているマイクロトフと遭遇した。ロックアックスの子供にとって、マチルダ騎士団は憧れの存在だ。その騎士団の団長ともなれば、子供達にとっては最早英雄の域である。勇猛果敢な青騎士団長は彼等の間では絶対無敵のヒーローなのだ。
マイクロトフは子供や老人のような弱い存在には非常に優しいので、困った素振りは見せていてもちゃんと彼等を構ってあげている。なんとも彼らしい。
傍から見れば、とても微笑ましい光景だ。だが、ほんの僅かながらカミューがムッとしたのも事実。
(おいおい…困った子供達だね。こっちは散々探し回ってたというのに…誰に断りを入れて独占しているのかな?)
子供相手にヤキモチというのも決して外聞のいい話ではないが。
スゥと大きく深呼吸をし、一旦呼吸を整えてからカミューはマイクロトフの名を呼んだ。
「カミュー!」
カミューの声にふり返ったマイクロトフは、どこかホッと安堵した表情を浮かべた。
無論、カミューの声にふり返ったのはマイクロトフだけではない。彼に纏わりついていた子供達も一緒で、突如現れた赤騎士団長に「わあ」と歓声を上げたのだった。赤騎士団長もまた英雄なのである。
尤も、カミューの方は女子供の扱いには慣れたものなので、ニコニコと笑顔を振り撒きながら忽ちにマイクロトフを子供達から救い出していた。
「えー!マイクロトフ様もカミュー様ももう行っちゃうの?」
「ゴメンね。これから大事な会議があるんだ」
「そうなのか、カミュー?」
「急遽、ね」
だから迎えに来たんだよと告げれば、それは面倒を掛けてすまなかったとマイクロトフが頭を下げる。
「そういう訳だから、また今度」
はあい、という実に聞き分けの良い返事が複数上がり、子供達はその場から散っていった。それを見送ってからカミューはマイクロトフの腕を掴み、歩き出す。
角を曲がり、死角になりそうな狭い路地に入り込むとカミューはマイクロトフを壁際に押し付けた。
「カ、カミュー?」
「全く…何やってんだか」
「何をやっているはこっちの言い分だ!会議!会議があるのだろう?いきなりこんな場所へ連れ込んで…」
「嘘だよ。マイクをあの場から連れ出す方便」
「嘘ってお前…」
「ああでも云わなきゃ逃げられないだろう?」
こっちは散々お前のこと探し回ってたというのにさ。膨れっ面でカミューが云うと、マイクロトフはきょとんとした表情で数度漆黒の瞳を瞬かせた。
「あんなに子供達を纏わりつかせて…」
「カミュー!」
躰を押し付けて囁くカミューを制するようにマイクロトフは声を荒げた。本当は殴りつけたいところなのだが、両手は彼に拘束されてしまい動かすことができないのだ。
「カミュー!ここを何処だと思っている!場所を考えろ」
人影もない完全な死角である路地とはいえ、城下である。ほんの少し先に出れば往来もあって賑やかだ。まさかそんな場所でどうこうするとは思ってもみないマイクロトフである。
「こういう場所の方が…かえって燃えると思わない?」
「馬鹿かッ。見境もなく盛るな!」
本気で嫌そうな顔をされたカミューは、流石にこれ以上無理強いをできないと思い、拘束していた両手の力を緩めた。緩めたと同時に無体を強いた代償に拳の一発は…と覚悟する。
だが、拳は飛んでこなかった。
代わりに、どうにも呆れたと云わんばかりのマイクロトフの表情が瞳に映る。
「どうしたんだ、カミュー。余裕を失くして」
「余裕なんで…いつだってないよ。マイクのことに関しては」
ぎゅうと抱きしめる。マイクロトフは特段抗おうとはせず、カミューの背中に両手を回して宥めるようにポンポンと叩いた。
「本当は情けないくらいに余裕がない…いつもね」
だから、子供相手にだって簡単に嫉妬できるのだ。そんなことを白状すると、今度こそ呆れられた。
「馬鹿だな、お前」
「何とでも云っていいよ。どうせ自覚はある」
「本当にしょうがないほどの馬鹿だ」
馬鹿馬鹿と連呼されて、流石にカミューも言葉を詰らせる。
飼い主に怒られた犬のようにしょぼんと情けない表情を浮かべるカミューを見遣ったマイクロトフは、そんな彼に向かってクスリと微笑んでみせた。
「…だが、悪くはない」
どうしようもない馬鹿でも好きなのだから、俺も大概馬鹿なのだろう。
フフと笑うマイクロトフをカミューは今度こそきつく抱きしめた。



365題 お題配布元:capriccio

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