人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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ぶらり仙台日帰り旅

唐突に思い立って、来月仙台へ日帰りの旅に行くことにしました。
仕事を休んで行く気でいるので、只今方々へ根回しの真っ最中(苦笑)。
ちょうど行く予定の日に何件か書類の締切が設定されていたりするので、それまでに仕上げるべく日々奮闘です。どうせなら後顧の憂いを絶って、楽しんで行きたいでしょ。

そういうワケで、「来月仙台へいってきますよ?」と周囲に宣言したら、
「え?また?」とスゲー呆れられました。

また、じゃありませんよ?

今月行ったのは白石であって、仙台ではないので(苦笑)。
でも、時間があれば白石にも足を伸ばそうかなァ…とは密かに思っていますが。
(先々週買った小十郎豆腐と御膳温麺がもうなくなったので。)


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今夜のドラマには登場するかな?

GARDEN:TEXT 365題「201.焼き切るほど熱く」(小政)アップ。



今日の夜、テレ朝で『柳生一族の陰謀』をやるんですよね。
BSフジでは、千葉真一バージョンの『柳生一族~』が再放送されていて、子供ながらに好きだったんですよ!>時代劇スキーな子供って…。
で、いつだったかな。偶々見た回にですね、政宗様の話があったんです。伊達家の隠し金山を巡る話だったかな。
うお~ッ、筆頭~って喜んでたら御老体ムネ様でした。スゲー矍鑠としたジイ様でしたよ。
小十郎の<こ>の字も出てこずに、代わりに如何にも悪役な御家老が御老体ムネ様の傍近くにいました。
悪に踊らされる善良君主かと思いきや…
…ムネ様も思いっきり悪でしたorz

やっぱりね、小十郎が傍にいないからダメなんだわと妙に納得しました。


237.浅ましいアタシへ【幻水Ⅴ:カイ王】

「…痛ッ」
指先に走った痛みにイサギは思わず顔を顰めた。ちょっとした弾みで指先を紙で切ってしまったようだ。ぱっくりと割れた傷口から真っ赤な血が滲んでいる。
紙でスッパリ切った切り傷は性質が悪い。血はなかなか止まらないし、痛みが長く続く。もし剣で斬られたらやはりこんな痛みを負うのだろうか。戦場とは無縁の王家の子供らしい幼い考えをぼんやり抱いて、擬似的な痛みに顔を顰めたまま指先を見つめる。ジワリジワリと滲み出す鮮血は、気がつくと盛り上がって真っ赤な珠を拵えていた。
紅い、血の色。
囚われる、いろ。
「王子?どうしたんですか」
その声に弾かれたようにイサギが顔を上げるのと、更に続けて「わあ」と相手が驚いたのがほぼ同時。
「怪我!指切ったんですか!?」
「そんな…たいしたことないよ。ちょっとうっかりしてただけ」
これくらい舐めておけば治るよ?
心配はいらないと微笑ってみせる。そうやって云い聞かせないと、イサギの周りは心配性の大人が多過ぎるから。尤も、それだけ愛されている証拠なのだろうけれど。
「だから、心配しないで。カイル」
目の前の女王騎士も心配性な大人の一人。彼に心配されるのは擽ったいと思う反面、そう過保護なまでに子供扱いされたくないという反発心も僅かながらあった。心の全部を傾けて貰えるのはいいが、一から十まで支えていないと心配と思われているようで少しばかり悔しい。自分はそんなに柔ではないのだ。
「本当に?」
尚もしつこく問われてイサギは頷いた。
「舐めておけば治る、んですよね」
それは誰が舐めても?
そう云って、カイルは意味深に口の端を引き上げた。普段は飄々と人懐こい笑顔を浮かべるカイルだが、こういう表情をするとひどく偽悪的になる。こういう人間を色悪、というのだろうか。イサギはそんなカイルにほんの一瞬見惚れてしまった。
時間にしておそらく数秒。それくらいの短さで魂を抜かれた間に、カイルは慣れた仕種で傷ついたイサギの指を口に含んだ。
「カ、カイル?!」
「舐めておけば治るんでしょう?」
思い知らすようにペロリと指先を舐め上げる。「ひゃっ」と思わず情けない声を洩らしたイサギは首を竦めた。
「王子?どうしました」
背筋をゾクリとしたものが走り抜ける。
「カイ、ル…もういい、よ」
「よくないですよ。きちんと消毒しないと、ね。どんな黴菌が入るか判らないでしょう?」
王子の指、とても綺麗なのに。
丹念に這う舌先。尤もらしいことを云っていても、最早それは消毒云々の意図などないだろう。
そうやって───追い詰める。
こちらにそれほどの余裕が残されていないことを承知の上で。余裕もなければ、経験もないまるっきりの子供なのだ。翻弄することなど容易いだろう。
「カイルは…意地悪だ」
我慢できなくて甘やかな吐息とともに声を洩らすと、カイルは困ったような笑みを浮かべて耳許に唇を寄せ「王子は可愛い」と囁いた。途端、イサギの頬が朱に染まる。
耳許でそんな声で囁く、それ自体が意地悪。そんな声で囁くなんて反則だ。
どんな効果を生むか、一番良く判っているくせに。
「食べちゃいたいくらいに可愛いんですけど、王子。でも…ここで食べたら、きっと俺、閣下に斬捨て御免にされちゃいますよねぇ」
だから、今は我慢します。
なんて、殊勝なことを云って。
「…イジワル」


本当に───意地悪だ。



365題 お題配布元:capriccio




イニG来襲

先日から立て続けに「黒光りする憎いヤツ」に家で遭遇しています。
おかしい…。
今まで家でヤツに遭遇することなんてなかったのに、こうまで高確率で遭遇するとは?!
大学時代に住んでいた部屋がとてもスバラシかったので(家賃の安さに負けた…)、四六時中ヤツと
遭遇していたことも手伝って免疫はバッチリ。
古典的にスリッパを手に格闘しております。
ただ、流石に布団の上にいらっしゃったのを発見した時はどうしようかと…。
気付いたから良かったものの、これ気付かずに寝てたらヤツに足蹴にされてたんだろーか…。

とりあえず、遭遇する原因を探ってみたら…思い至った!
この前、台所の排水溝が詰ったんで、管をバラして掃除したんだったわ。
今思えば、ああアレが原因だよ。

ちなみに、現在はホウ酸団子が活躍中。
久しぶりに団子の威力に感動しております。

お疲れモード

GARDEN:TEXT 戦国BASARA2「勿忘草 #3」(小政)アップ。



ちょっと遅めの夏休みが終わって、約1週間ぶりに職場に復帰した昨日。
あまりに仕事が溜まってて、ちょっと泣きたくなった…(苦笑)。
メールもわんさか溜まっていたし。
おまけに、休み中に机にひっそり置かれた書類の締め切りが過ぎてて、いきなり朝から捲し立てるような催促の電話が来たんだけど、
そんなの知るかァ!こっちはずっと夏休みだったんだっつーの!
と一喝。>結局、うちの課には該当なかったのでヨシ。
全く…これじゃあ、うっかり長期休暇もとれやしねェ。


ワオ。
休み中の疲れが今になって出てきました。
旅行行ったり、買い物行ったり、オンリーに行ったり…のツケが今になってキター!

行ってきたよ!

白石へ行ってきました!!!
お天気とか心配だったんですが(なにせ過去高確率で雨になる旅行なので)…向こうにいる間ずっと快晴だったゼ。
小十郎の地に踏み込んだ所為か、道中いろいろダメな子になっていました。
あちこちで小十郎尽くしなので、見るもの総てに反応してる…。>そして、その都度相方に暴走を止められる(苦笑)。
昨日宅急便で送ったお土産が着いたので、これから開けて記念撮影ですよ。
今回のお土産…開けたら、小十郎グッズしか出てこない予定…orz
職場のお土産とか全然考えてなかった…。

…いっそ職場も小十郎で。>ダメな子ぶりを遺憾なく発揮。


道中日記はまた今度。

353.瞬く光を【戦国BASARA2:小梵】

どうにも上手くいかねェなァ…と溜息混じりに小十郎は独りごちた。壁にぶち当たってなかなか乗り越えられずにいる、そのじりじりとした焦燥感。誰彼構わず当たれるほど自分の立ち位置が確固としたものではないから、つい自分に向けて愚痴っぽくなってしまう。
「どうだ、小十郎。若君のご様子は」
「これは…遠藤様」
ひょこりと顔を見せた伊達家当主の側近に小十郎は慌てて居住まいを正した。不意の訪いである。
「その様子では、どうやら難儀しているようだな」
「はあ…面目次第もなく」
困り切った表情を浮かべた小十郎を見て、そろそろ老年の域に達そうかという遠藤は凡そを察したようだ。
「まあ、若君は気難しいところがあるからな。無理もあるまい。そう容易く心は開かぬか」
若君とは伊達家当主輝宗の嫡男・梵天丸のことである。小十郎は梵天丸の傅役に命ぜられたばかりだった。
小十郎は武家の出ではなく、出羽の神職の子である。それがどんな巡り合わせか、輝宗の側小姓として仕えることになり、更に此度は遠藤の推挙で輝宗の嗣子である梵天丸の傅役を拝命した。
幼い嫡男の傅役となれば導き手の役目を担うばかりか、学友或いは遊び仲間の側面も併せ持ち、長じた後は側近として仕えることになる。若君を導く、その重要な役目を仰せつかったのだ。
神職の、しかも次男坊である身の上を考えれば、武士としてとり立てられることだけでも幸運なのに、それは破格の出世といえるかもしれなかった。
文武両道に秀で、芸にも通じ、何事にも真摯に実直に取り組まんとする姿勢が輝宗の眼鏡に適ったのだろう。輝宗は身分に拘らず、才のある者を積極的に登用する柔軟性を持っていた。ゆえに彼の家臣の出自はバラエティに富んでいて、小十郎を傅役に推挙した遠藤は修験者の子だ。そうした者達を巧く采配できる輝宗は、やはり当主として有能な人物なのだろうと思う。
とはいえ。傅役を拝命したものの、遠藤の言葉ではないが確かに小十郎は梵天丸の扱いに難儀していた。幼い子供に接するような経験が乏しいことを差し引いても、今のところ梵天丸との関係はなかなか難しいところだ。病で右目を失ったことに起因しているのかもしれないが、頑なで人見知りが激しいのだ。とにかく警戒心が強くて、傅役だろうと誰であろうと容易に打ち解けようとしない。これにはほとほと困った。同じくご学友にと選ばれた梵天丸の従弟・時宗丸の方がよっぽど小十郎に懐いている有様だ。
「ただのぅ、若君は伊達家のご嫡男。仮にもご嫡男が斯様に内向的では…という声もちらほらと聞く。殿の手前、こちらでは表立って出てこんが、義姫様の東御殿ではご次男の竺丸様を推す声もあるようだしの」
「遠藤様。それは…」
「それだけ若君の立場が不安定ということだ。ただでさえ、若君は右目を失のうておられる。武将としては致命的ぞ。そこへきて大将としての器にあらずと家臣に看做されれば…判るな、小十郎?」
小十郎は神妙に頷き返した。
「伊達家のご嫡男は何があろうと若君、梵天丸様ぞ?」
「…心得ております」
ぴんと背筋を伸ばし、はっきりと小十郎は答えた。
「この小十郎、身命を賭して梵天丸様にお仕えする所存」
その様を見遣って、遠藤は実に頼もしげに頷いた。
殿に推挙した己の目に間違いはなし、と小十郎の答えに満足して遠藤は部屋を退出した。元より長居をする気は無く、様子見のつもりだったらしい。
そんな理解者を見送ってから、小十郎は再び小さく嘆息した。遠藤は己と梵天丸を引き合わせてくれた人物だ。彼が傅役に推挙してくれたからこそ、小十郎は幼い若君の傍に在るのである。尤も、ただ在るだけで未だ傅役らしい働きをしていないのが口惜しいのだが。
どうすればあの頑なな心を、まるで野生の獣のような警戒心を解くことができるだろう。
「異父姉上にでも相談してみるか…」
小十郎の異父姉である喜多は、梵天丸に愛情の一欠片も見せようとはしない実母の義姫に代わり、乳母として養育の一切を任されている。乳母であるので当然梵天丸と接する機会は多く、自分よりかは余程懐いているようである。その異父姉にどのようにすればよいものか教えを請えば、或いは道も開けようか。
「せめて時宗丸君の万分の一でもいいから懐いてくれれば…傅役として助かるんだがなァ」
ついそんな弱音を吐いてしまう小十郎だった。


体重が軽いから足音に重みを感じない。まるで猫のように密やかな足取りで忍び寄ると、梵天丸はスルリと障子戸を曳いて部屋の中を恐々と覗き込んだ。
父が傅役にと就けた青年に梵天丸はまだ打ち解けずにいる。一つ下の従弟の時宗丸はすぐに青年の存在に馴染んだようだが──元々が物怖じしない、屈託ない性格だからだ──、自分はというと今ひとつ青年との距離感を掴みかねている部分があった。
このまま一歩、相手に踏み込んでもいいものなのか、躊躇う。
梵天丸は伊達家の嫡男ではあるが、周囲の大人達はこの相貌の所為か或いは実母から疎まれているという境遇の所為か、皆一様に遠慮がちに接してくる。可哀想だとか憐みだとか諦念だとか───大人達がどんなに上手に取り繕って隠そうとしても、子供はそういうものに特に敏感だ。幼い時分から否応無しにそうした感情に絶えず晒されてきたから、容易に心を開こうとはしなかった。梵天丸にとって、掛値なしに信ずるに足る大人などほんの一握りしかいない。
この青年はどうだろう。
父に引き合わされた時から、なんとなくではあるが『この者は他の誰とも違うかもしれない』という予感はした。他の大人のように梵天丸を憐れんだりしない。
けれど、直に確かめるには不信感が邪魔をして。だから、思うように話すこともできなかった。
そのくせ、時宗丸が自分を差し置いて青年に懐くのが面白くなかった。それは梵天の傅役だ、と本当は強く云いたかったが、諦めることにすっかり慣れてしまっていたから、結局そうすることもせずにただ左眼を羨ましそうに彷徨わせるばかりだった。
甘えることを知らないのだ。
「こじゅうろう?」
小十郎は文机に向かって座していた。梵天丸からは大きな背中が見えるばかりで、彼が何をしているのかは窺い知れない。傅役としての仕事だけではなく、云いつかった仕事をこなしているのだろうか。小十郎は評判どおり真面目な男だから。
邪魔をするつもりは毛頭なかったけれど、少し興味が湧いたので梵天丸はそろりと近づいてみた。梵天丸が自分から誰かに近寄ろうとすることは滅多にない。だから、梵天丸にとってそれは少しばかり勇気の要ることだった。
だが。
「───?」
梵天丸は包帯で覆われていない左眼をぱちくりと瞬かせた。
小十郎は眠っていたのだ。文机に向かって、しゃんと背筋を伸ばしたままの姿勢で。
「眠ってる、の?」
小十郎の前に小さな手を翳してみたが、反応はなかった。本当に眠っているようだ。しかも眠る時まで堅苦しい。
実母に疎まれた、こんな厄介な子供の傅役を務めているのだ。気苦労も多いだろう。なのに、この青年はいつも自分を第一に考えてくれた。
この青年はきっと自分を裏切らない。
「小十郎」

このまま一歩、お前に踏み込んでも良い?


カクッと首が垂れた反動で小十郎は唐突に目を覚ました。文机に向かったままいつの間にか眠ってしまったらしく、思わぬ失態に我ながら恥ずかしくなる。若君の良き導き手となるべく傅役として日々学ぶことは多くて確かに疲れてはいるが、それを云い訳にはしたくない。
やれやれ、と嘆息した。嘆息をして項垂れた瞬間、予想だにせぬ状況が飛び込んできて思わず目を瞠る。
「梵天丸…さま?」
己の膝の上に小さな頭がちょこんと乗っていたのだ。
まるで子猫のように躰を丸めて硬い膝頭を枕代わりにして梵天丸が眠っていた。
一体、いつの間に?いつの間にこんなに傍に寄ってきてくれたのだろう。普段は傅役ではあってもなかなか近づいてはくれないのに。
不覚にも自分が眠っていたから、少なからず警戒心が緩んだのだろうか。
「まあ…それでも今は構わねぇか」
覚えず頬が緩んだ。柔らかな頬をそっと撫でる。
頑なで懐こうとしない生き物が少しずつ自分に心を許していく、そんな感覚に似ているかもしれない。
「梵天丸様、いつかはこの小十郎を貴方の領域に迎え入れてくださいますか?」
今はまだ無理かもしれない。他者に対する不信感はなかなか拭えないかもしれない。
けれど、いつか。いつの日にかこんな風に自然に振舞える日が来れば良い。
「梵天丸様…」



本当はとっくに互いの領域に踏み込んでいることをお互いに気付かないだけ。



365題 お題配布元:capriccio




365題ログ格納

GARDEN:TEXT 365題ログ格納

今回格納したログは、

「244.虫歯」→ゲオ王
「188.海が呼んでる」、「153.とまらない雨」→小政
「312.絶対的な貴方不足」、「39.最後の晩餐」→赤青

でした。



以下、遅れ馳せながら拍手レスです。



PSPって…




次はPSPって…どうしよう、政宗さま???
また指が攣るかもしれねェ(苦笑)





勿忘草第2話更新。

GARDEN:TEXT 戦国BASARA2「勿忘草 #2」(小政)アップ。


第2話をアップしました。
本当は昨日の筆頭の旧暦のお誕生日に合わせてお誕生日仕様SSとかアップしたかったんだけど…どう足掻いても無理だったので。
お誕生日おめでとうございました、政宗さま。>スバラシク過去形で。

夏の逃避行

明日の会議(の手伝い)が終われば落ち着くので、漸く他人様より遅い夏休みです。
夏休みといえば毎年恒例の夏の逃避行…という訳で、今年もやっぱり北を目指します。
今年もまたもや白石に行くですよ!
え~、また行くの???と周囲には散々呆れ返られたんですが。
いいんだよ!今年も小十郎の地へ行くっていったら行くんだ!
そして、小十郎の墓参りをするんだ!>そのためにモンゴル出張を蹴ったんだから。
という訳で、今年のテーマは魅惑の海外出張を蹴ってまで『今、逢いにゆきますin白石』(苦笑)。


お宿もちょっと豪華な所を押さえてみました。
せめてこういう時ぐらい自分にご褒美の意味も込めて豪勢にね。

ありがとうございます!

いつも拍手をありがとうございます。
コメントを下さる方はモチロン、ぱちぱちだけの方ももの凄く励みになっています。

以下、拍手レスです。

3.隠し味【幻水Ⅱ:赤青】

ちょうど小腹が空いたところなのでハイ・ヨーに何か作ってもらおうとマイクロトフがレストランに現れた時だった。厨房の方で破裂音と同時に「うわぁ」だか「ぎゃあ」だかという声が聞こえてきて、瞬時に尋常ではないと察したマイクロトフは厨房へと飛び込んだ。
「どうかしたのですか!?」
飛び込んで、呆気に取られる。どうしたもこうしたも…などとぼやきながら、こちらに顔を向けたのがカミューだったからだ。
「え、カミュー?」
「クソッ…しくじったァ」
忌々しげに舌打ちをして己の失敗を罵っているカミューをマイクロトフは思わず怪訝そうに見つめた。状況が掴めないため、知らずマイクロトフの顔に疑問符が浮かぶ。
まず、厨房に何故カミューがいるのかが判らない。百歩譲ってここが厨房である以上何をやっているかと云われれば、当然料理をしていたのだろうが、彼が今この時点で料理をしている必然性が判らない。マイクロトフは今小腹を空かしてはいるが、それとこれとは話が別だろう。カミューに予知能力はないのだから。
「カミュー。一体、此処で何をやっているんだ。ハイ・ヨー殿はおられぬのか?」
「ハイ・ヨー殿にね、少しの間だけ厨房を借りたんだよ。この前ヒルダ殿に教えて貰ったお菓子のレシピを試してみたくてね。そろそろマイクもお腹が空く頃合いだろう?おやつになればちょうどいいかなと思っていたんだけど……」
材料の分量を間違ったらしく、最後の最後で生地が爆発してしまったらしい。とどのつまりが失敗である。
カミューの心遣いにマイクロトフは言葉を詰らせた。そろそろお腹が空く頃合いだと察しているとは───前言撤回。やはり予知能力を持っていたのだろうかと埒もないことを考えてしまったからだ。
「うーん、俺としたことが詰めが甘かったかな。せっかくマイクを喜ばせようと思ったのに」
やれやれと肩を竦め、失敗作を片付け始める。自分の失敗が未だ許せないのか、ブツブツ文句を云っているカミューはまるで子供のようである。普段は優雅な男であるのに、これではせっかくの色男も形無しだ。
「カミューが物事を失敗するなんて珍しいな」
カミューは昔から何事もソツなくこなす器用な人間で、その器用さにマイクロトフは数え切れないくらい助けられていた。不器用が服を着て歩いているようなマイクロトフにとっては羨ましくもある存在だ。
「失敗なんてしょっちゅうだよ。負けず嫌いだから、ただ周りにそうと悟らせないだけ」
口を尖らせて答えるカミューを見、マイクロトフは困った奴だとばかりに微笑む。
「特にね、マイクの前ではいつだって完璧な自分でありたいんだよ。自分が目標とする理想の自分であろうといつも足掻いてる」
恋する男なら、いつだって好きな人の前では格好良くありたいだろう?とカミューは続けた。
まあ、拘るなら男の矜持というヤツである。マイクロトフだってカミューと同様の思いもある。けれど、別に外見の良さに惹かれた訳ではないのだ。格好良かろうが悪かろうが、彼の本質に惹かれているのだから。
「別に完璧でなくともカミューはカミューなのだし、いいじゃないか別に。完璧すぎたら逆に人として面白くないじゃないか。そういう失敗をするお前も寧ろ好ましく思うがな」
「マイク…」
「ああ、お腹が空いた。すまんが、カミュー。ちょっと貰うぞ? 」
「ちょっとって…待て、マイク。こいつは失敗したんだって…」
カミューの傍に歩み寄ったマイクロトフはにこりと笑ってみせると、カミューの失敗作──爆発した生地の残骸──を摘んで口へと運んだ。
「何だ。失敗しただなんて嘘吐きやがって…充分いけるじゃないか」
「無理…するなよ」
「無理なんかするか。本当に美味いんだ。やっぱりカミューは何をやらせても器用だな」
確かに外見的にはカミューの云うとおり失敗してしまったのだろう。だが、マイクロトフは美味しく食べた。美味しいものは何であろうと美味しいのだ。
どうしてかな、と考える。
考えて、ああそうかと唐突に思い至った。単純なことだ。
カミューが作ったからだ。
カミューが作ったから、美味いのだ。



「隠し味は愛情、か──────」



無意識に口から零れた言葉に自分で云って自分で恥ずかしくなる。だが、そんな呟きは幸いにしてカミューの耳には届いていなかった。


365題 お題配布元:capriccio



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