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人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

初物をいただきました

山形出身の職場のパートさんに『さくらんぼ』を沢山貰ってしまった!
うわーい!今年の初物in安曇家だ!
とても甘くて美味です。
これから連続更新の明日用の作品を書くんですが、それのお供に出ています。
美味しいのでついつい手が出るんだな、これが…。


あ。開設したてのお誕生日月間用ページからのリクありがとうございます!
しかと受け取っておりますので!


以下、遅くなりました。拍手レスです。
どうもありがとうございます。
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44.そんな日常【戦国BASARA2:小政】

雪を溶かす穏やかな春の陽射しが惜しみなく降り注いでいる。長く雪に閉ざされたここ奥州も漸く春の訪れを迎えていた。
気持ちのよい陽気に誘われて、政宗は珍しく午睡を楽しんでいた。元々縁側に陣取ってようよう綻びはじめた梅の花の様子を楽しんでいたのだが、次第に眠気を催してしまい、縁側の猫よろしくその場で丸くなってうつらうつらし始めたのだった。
無論、完全に意識を手離してだらりとしている訳ではない。如何なる時も頭の片隅は研ぎ澄まされていて、微かにでも気配がしようものなら飛び起きる。最早それは命を張って戦場を駆ける武将の習性といってもいい。尤も、ここは己の居城であり謂わば領域内なので、警戒心も薄れ、ゆえに緊張も解いていた。
瞳を閉じることで視覚を遮断すると、代わって様々な音が感じられる。
鳥の囀り。風がそよぐ音。人々の営み。活気に満ちた喧騒。どれもが政宗が護るべき愛しい音だ。
幼少時に右眼を失い、欠けてしまった感覚を補うかのように、政宗は音と気配には殊更敏感だった。特に音には───例えば廊下を渡る足音の感じでその主の感情を凡そ推し量れるくらいに敏感だった。推し量れてしまうほど伊達の者達が判り易いのだといえばそれまでだろうが、政宗に云わせれば感情というものは音に表れ易いのだ。
トントントンと足音が近づいてくる。随分と機嫌が良さそうだ。
(こいつは───)
意識が半分沈んだままで、政宗はぼんやりと思考を彷徨わせた。
この足音は成実のものだ。
「ありゃ。なんつーとこで寝てんの、この人は」
違わず足音の主であった成実は、縁側で丸くなって微睡んでいる政宗の姿を発見するや呆れたと云わんばかりに大仰に溜息を吐いた。遅れて成実様、と呼び掛ける声がしたので、彼の後をついて来た者がいるようだ。幾分幼い声の感じからしておそらく小姓だろう。その者も政宗の姿を目にするや息を呑んだ。
どうしましょう?という戸惑った気配が伝わってくる。成実は鷹揚に構えているが、小姓にしてみれば己が仕える筆頭が縁側で眠りこけているのだ。声を掛けて起こすべきか否か戸惑うだろう。
「斯様な処でお休みなされては、殿がお風邪を召されてしまいます」
「あー、うん。とりあえずそのままにしておいていいや。下手に起こして不機嫌になられても困るだろ?」
「ですが…」
「大丈夫。小十兄呼んでくるから」
足音が遠のいていく。
暫くして。
いつの間にか眠りに引き込まれてしまったらしい。先程までの足音とは違う足音が眠りに引き込まれていた政宗の意識をふわりと覚醒させた。目を閉じたまま、ゆるゆると長い息を吐く。
(呆れてやがるな)
足音で凡その感情が判る。
「やれやれ…成実に呼ばれて来てみれば。本当にしようのない方だ」
溜息。
傍らで裾を捌く音。
「春とはいえ、未だ寒い。斯様な処で眠っては風邪をひきますよ?」
優しい、声。



「政宗様」




それはこの世で一番政宗が愛する、音。



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