人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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お待たせしております…

現在連載中の「運命の歯車~闇を継ぐ者~」の目途が漸くつきました。
あと2話でなんとなく纏まりそうなカンジです。

「無明~」を楽しみにしているというメッセを結構いただいております。
どうもありがとうございます!
そして長いこと続きをお待たせして申し訳ありません!!!>スライディング土下座の勢いですorz
「無明~」の話を一部抜き出した(というか、このお話の世界観はこんなカンジという頭出し)「生体人形」をブログにアップしたのが、昨年の3月なので…1年越しのネタです。
(そして、この当時は「勿忘草」と同時進行だった模様…)
そろそろ続きを書き始めたいと思います。
流れは最後まで纏まっているんですけどね。


以下、どうもありがとうございます!
拍手等レスになります。


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水面下で足掻いています…。

調子が悪い悪いとずっと思っていたメインPCが、少し前にとうとう可哀想なコトになりました…(涙)。
サイトの更新等はモバイルPCでやっているので、とりたてて不便は感じていないんですが、別なところで余波が。
…今年の目標(野望)である「コピ本を作ろう!」がまんまと頓挫しています。
原稿データ(6月に一度パソが壊れかかった時に逝ってしまったデータの途中までのバックアップを使って作り直した代物)はモバイルの方にも残してあるんで助かったんですが、メインPCにはイラレとかが入っていたので、これが使えなくなって…orz
モバイルはスペックが低いのでインストールできないし、さ。
私が使っているPCで一番賢い(=性能がいい)のが職場のPC…。
コイツには何故かイラレとかが装備されているので…いよいよとなったらこいつで表紙を…とか思ってみたりみなかったり(苦笑)。
…そんな訳で。
頓挫はしていますが、水面下で(一応)頑張ってマス(苦笑)。



以下、毎日ぱちぱちと拍手をありがとうございます。
遅ればせながら、いただいた拍手等コメのレスをまとめて。

364.だからキスして【戦国BASARA:家政】

六爪を鞘に収める。傍らでは家康が拳を解き、両の手を軽く振っていた。
「……粗方片付いたみてェだな」
ふたりの周りには倒れ伏した敵兵の山が築かれていた。
「ああ。怪我はないか、独眼竜?」
「Ha!誰に訊いている、家康。俺はまったく以て無傷だぜ?」
不敵な笑みを──ああ、こんな殺伐とした場所にあっても彼の笑みはなんて人を惹きつけずにはおれないのだろうと家康は場違いなことを思っていた──投げて寄越した政宗に、家康は「良かった」と心から応えを返した。
ぐるりと首を巡らせた政宗が、「小十郎!」と己が右目の名を呼ぶ。
「小十郎、勝鬨をあげろ!」
「承知っ」
よく通る小十郎の声に呼応して、其処彼処でいくつもの野太い声が上がった。
勝鬨の声に身を任せるのは気持ちいい。
「ところで、テメエはどうなんだ?家康」
不意に水を向けられて、ハッと我に返った家康である。顔を上げると、早々に戦闘態勢を解いたのか脱いだ兜を脇に抱えた政宗が思いのほか間近にいて、思わずどきりとした。
「…どう、とは?」
緩く瞬いてから首を傾げる。政宗は軽く仰いで額に手を当て、なにやら南蛮語を口にした後で──響きからしてたぶん罵られているような気がする──、ギンっと家康を睨みつけた。
「だからっ、怪我だよ!怪我!お前はしていないか…っ、て」
威勢良く吐き出したものの次第に尻窄みになっていく様が、威風堂々とした常の彼らしくなくて、こんな時にどうしようとついこちらが狼狽えてしまうほど可愛かった。
「独眼竜…っ、」
「Shit!締まりのねェツラしてんじゃねェっ」
無闇に悪態を吐くのは、なかなか素直になれない彼が照れている証拠だということを傍にいることで知った家康である。
「ワシなら大丈夫だ、ほら」
ニコリ、と笑ってみせる。
「───、」
だが。目敏い政宗は再び左眼に力を込めて睨みつけると、六爪を軽々と操ることが可能な握力を持つその手で家康の手をぐいと掴みあげた。
「じゃあ、コイツはなんだってんだ!」
家康の両手。
家康は武器を持たない。
武器は持たず、己の拳ひとつで戦うのだ。己の躰を張って、己の拳を揮って敵を屠るのだ。
だから。
「Hey,誰か!薬を持って来い!」
ったく…とぶつぶつ口の中で呟きながら、その態度とは裏腹に政宗は傷ついた家康の手をそっと撫でた。
「テメエの拳が武器…ってのはテメエのstyleだ。俺がとやかく口を出す筋合いはねェがな。だが、あんまり過ぎると大事な拳を潰しちまうぞ」
「ハハ。心配してくれるのか?」
傷ついた己の手を優しく撫でる竜の手を見、それからゆっくりと視線を上げて政宗の顔を見た。
「家康。お前、確か昔は長物が得物だったよな?それがどうして…」
「うん?ああ、それはな…」
撫で続けてくれる政宗の手に己の手を重ねて。
「〈拳〉の方が痛みを直接感じることができるだろう?」
「痛み?」
「屠られる者の痛み」
そして、命の重さ。
「家康、お前…」
「ワシは屠る者として、その痛みを背負う責がある。だから、な」
政宗が少し困ったような顔をした。それから大きな溜息をつく。
「どうした、独眼竜?」
「……いつの間にかデカくなりやがって」
「デカい?うん…まあ、そうだな。背はあっという間に独眼竜を追い越したなあ。ついでに言えば、昔に比べて力も強くなったぞ?今はお前のことを軽々抱き上げられるものな」
「No!そういう意味じゃねェっ!」
フフと口許を緩め、相好を崩した家康を直視する恰好となった政宗は顔を真っ赤にして否定し、慌てた弾みで家康の手を叩いてしまった。
ぺしっという破裂音で我に返った政宗は、同時に家康の手が傷ついていたことを思い出して、「…Sorry」と謝って労わるようにそっと手を撫でる。
「とにかく、だ。家康、テメエの覚悟は判った。だがな、少しはテメエ自身のことも労われ。テメエの拳が潰れちまったら俺が困る───」
政宗の手にほんの少しだけ力がこもった。それから身を屈めて家康の手に唇を寄せる。
その突然の行為に家康は目を瞠った。
「ど、独眼竜」
家康の狼狽を余所に。
指先に吐息が触れる。まるでそこから愛しさを注ぎ込まれるみたいだ。
「───俺、お前の手が好きだから。お前の手が潰れちまったら困るんだよ。だって───」
この手は唯一竜を暴ける手だろう?
続けてそんな言葉を投げられ。
「───ッッッ!」
それまで政宗の行為を前にして狼狽えていた家康は───とうとう撃沈したのだった。


これから正座で望みます!

あと15分少々で…最終回が始まります。
ついこの前始まったと思ったのに、1クールってのは本当に早いですね。
ホントに早い(涙)。

11話を何度も見返しては悶えているんですが(苦笑)、最終話はきっと更に悶えるんだろうなあ…(苦笑)。
今日は久しぶりにリアルで見ることができそうです。
今夜は何度も最終話を再生しては身悶えていそうだ…。


そして、終わりました…。
次は、

劇場かっ?!

まだまだぱーりぃは終わりませんな(笑)。

本日のおしながき。

GARDEN:TEXT 戦国BASARA「運命の歯車~闇を継ぐ者~#04」(小政)更新。


本日の更新は「運命の歯車」第4話です。
ゲームも進めておきたいんですが、それ以上に現在書きモードスイッチが入っているみたいで(苦笑)。
頭の中にいろいろネタが浮かんでいるんですけど、書く方が追いついていかないというジレンマ…。


あ。
どうやら昨日のうちに25万越えしていた模様です。どうもありがとうございました!

23.かごめの見る空【戦国BASARA:家政】

手渡された握り飯を頬張りながら、家康は「やっぱり凄いなあ、」と頻りに感心していた。
「家康様、お慎み下さいませ。仮にも我らは豊臣配下なのですぞ」
「然様にございます。そして、伊達は豊臣の敵」
徳川譜代の家臣達が代わる代わる声を潜めて窘める。
小牧・長久手の戦で豊臣に降った徳川である。
一国の主だった家康は、これを境に豊臣軍を構成する一個の将となった。ゆえに、こうして食事の際は多くの兵と共に大広間で摂ることになる。今まで傅かれた立場にあった者がなんと哀れなことよ…などと見下し半分憐れみ半分で言う輩もいたが、正直なところ家康はあまり気にしていなかった。むしろ、このようにざわついた場の方が生きている実感が得られて好ましいと思えた。
此処は雑然としているが、その分様々な情報が耳に入ってくる。実際に戦場を駆け、敵方と刃を交える中下層級の将兵ばかりだから、たとえそれが雑談程度の些細なものでも信用に足る。
呑気に構えているように映るかもしれないが、その呑気な面の下で家康は徳川のために確実な情報を得ていたのだ。
「判っている。だが、凄いものを素直に凄いと言わずしてどうするんだ。ワシの心根はそこまで涸れてはおらんぞ?」
屈託なく笑いながら、二つめの握り飯に手を出した。家康のこの屈託のない明るさは、どんな逆境下にあっても変わらなかった。そのことこそが豊臣に降ることとなった彼の家臣達にとって救いであることを彼は知らない。
「流石は独眼竜…。人取橋の伊達勢不利を見事に逆転したか」
想いを馳せれば、容易く脳裏にその荒々しく猛々しくも凛々しい姿が浮かび上がる。
蒼き、竜。
戦場にて幾度となく目を奪われた。
無尽に空を駆ける蒼い稲妻の如く、苛烈で斯様に美しいものをそれまで家康は見たことがなかった。息をすることさえ苦しくなるような感覚に陥るのも初めてで、だからこそ網膜に、記憶に、鮮烈に灼きついたのだ。
時を経た今となっても少しも色褪せないほどに。
(独眼竜…、)
竜が目指す高みは、豊臣秀吉が掌中に収めようとしているそれと同じだ。
家康自身豊臣軍に組み込まれ、内側から見て初めて実感したことだが、豊臣秀吉が領土を拡げる速度はある意味で異常だ。嘗て、日の本に覇を唱えるに最も近いと目されていた〈第六天魔王〉織田信長が領土を拡げていった時よりもずっと速いのだ。貪欲に日の本全土を呑み込もうとさえしている。
無論、大将である秀吉自身の資質もある。あの男は確かに強い。
だがそれに加えて、秀吉の右腕と目される天才軍師、竹中半兵衛と左腕である懐刀の石田三成。この両名の存在があってこそのことだろう。
九州を制し、毛利の中国と長曾我部の四国もほぼ制圧したに等しい秀吉の目は、東国に向いている。小田原の手前までは既に秀吉の掌握下で、更に版図を拡げるべく、現在小田原に向けて軍を動かしているのである。もちろん、その軍勢の中には徳川軍も入っている。家康が師とも仰ぐ〈甲斐の虎〉武田信玄ですら攻めるのに手を拱いた、絶対堅固を誇る小田原城を、秀吉は大軍を以て攻め落とさんとするつもりなのだ。
その先に迫るのは関東。そして───竜の棲まう地、奥州だ。
(独眼竜……)
「伊達、政宗……」
そっと口に乗せる。その名に憧憬を覚えたのは、さていつからか。
家康が秀吉に従う限り。小田原城を落とせば、その先でいずれ相見えることになるだろう。
再び、あの苛烈なまでに美しい稲妻を目にするのだ。
その瞬間を思うだけで心が震える。
『Ha!テメエが竜を御するって?』
竜は誰のものにもならない。嘗て相見えた戦場で傲慢に言い放ったひと。
それは己が子供だからか、と応えることこそ子供の証拠だと理解している。そのひとに子供と見做されることが家康は一番悔しかったのだ。
片倉小十郎という〈右目〉でも真田幸村という〈好敵手〉でもなく、〈徳川家康〉として並び立ちたいと───絆を得たいと、そう願っていたから。
『───俺と釣り合うような男に成長してから出直してくるんだな』
竜に釣り合う男。
竜に相応しい、男。
あの時の家康は対等の立場に立つどころか、想うことも願うことも焦がれることも認めてもらえなかった。
軽くあしらわれて門前払いもいいところだ。
あれから幾年過ぎて、果たして己は彼に相応しい男に成長できただろうか。
自身のことは自身が一番判らないものである。
「独眼竜…、」
遠く想いを馳せる。
(ワシは今、此処にいる───)
再び戦場で彼と相見える、その瞬間を思う。

案の定、雨天順延となったので。

GARDEN:TEXT 365題、戦国BASARA WEB拍手旧小噺格納。

前回のWEB拍手小噺5本を格納しました。
カップリングは以下のとおり。久しぶりに小政以外のカップリングも書いてました。
異色なところで伊達兄弟話があったのは、昨年のお誕生日月間リクでリクいただいた小次郎話の余波です。

「4.曇り時々涙」⇒政宗+小次郎
「51.雲の上」⇒サスダテ
「101.犬」⇒チカダテ
「219.分かち合う温度」⇒小政
「354.立派な肥満」⇒サスダテ


…案の定、小十郎さんの遠出デビューは雨天につき順延となりました。
雨に加えて雷まできたら…さすがにどうかと思う(苦笑)。

遠出デビュー

そういえば愛車が小十郎さんになってから遠出していないよなあ…と思い至り。
(通勤とお買物とちょっとそこまで的な近場のドライブでは大活躍してますけど)
天気予報だと明日の天気はあまりよろしくないんですが、せっかくお休みなので遠出デビューをしてみよう(笑)!
という訳で、日光へ行ってくる予定です。
遠出デビューは是非仙台!と思ったけど、デビューでいきなりそこまで日帰りで行くのはちょっとツライので、日光にしておきました。
お天気の具合で、たぶん東照宮までかなー。
東照宮は遠足から始まり何度も行っていますが(地元なので)、その都度新しい発見がありますね。
なのに、何故かあまり細部まで覚えていないんだ。御廟とか。政宗の鉄灯篭とか。(眠り猫もあまり覚えていない…。)
今回は間違いなくBASARAフィルターがかかっているので、まあ…またそういう発見ができるのかもしれません(苦笑)。ネタが降ってきたら、その場で『スイマセン!』と権現様に謝ってきます。


以下、どうもありがとうございます。
拍手レスです。

もうすぐですが、

そろそろ25万ヒットを迎えそうです。
どうもありがとうございます!

以前は1万ごとにいろいろやっていたんですが…流石に今はそんなマメなことができなくなってしまいまして(苦笑)。
マメにいろいろやられている他サイトさんを見ると、「うわー、凄いなあ」と感心してしまいます。

せめてこういう大きな区切りの時には何かやらんとなーと思っているんですけど(苦笑)。
30万まで待つのはちょっと長いし…。
とりあえずまずひとつめ。
ありきたりですが、25万を踏まれた方はリクをお受けしますので、お気軽にご連絡ください。
ふたつめ。
25万の前後(24998~25005)を踏まれた方もリクをお受けしちゃいます。
お誕生日月間リクと並行して消化する形ですが、よろしければどうぞ。
あとは…。
突発で何か…小政とか家政とか(笑)。

ありがとうございます!

アニバサ二期も気がついたら残すところあと1話のみ…。
離れ離れの双竜も11話にして漸く再会して、とりあえずホッとしました(苦笑)。
もしかして最終回まで引っ張るつもりなの?!って危惧していたから。
ところで残り来週の1話で話の収拾はつくんでしょうか…。
家康と三成のチラ見せが非常に気になります。
これはいっそ三期までという…?


以下、拍手どうもありがとうございます。
遅れ馳せながら、今までの分のお返事をまとめて。

本日のおしながき。

GARDEN:TEXT 戦国BASARA「運命の歯車~闇を継ぐ者~ #03」(小政)更新。
「運命の歯車~闇を継ぐ者~ #01、#02」再アップ。


連日の更新となります。「運命の歯車~闇を継ぐ者~」第3話です。
なお、お越しいただいた方からご指摘いただいたのですが、1話と2話がリンク切れを起こしておりました。
ご指摘どうもありがとうございました。
また、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
リンクを貼り直しましたので、今度はきちんとご覧いただけると思います。
1話から3話まで…どうぞ通しでお読みください。

仙台へ行ってきました!

GARDEN:TEXT 戦国BASARA「斬~闇を継ぐ者~」、「運命の歯車~闇を継ぐ者~ #01、#02」(小政)更新。


今年のお誕生日月間リクで書いた「極道小十郎×警察官政宗」シリーズの更新となります。
「斬」は先月ブログでアップしたものでvs半兵衛+三成、「運命の歯車」は小政の出会い編です。
1話、2話…ときているので、またもや続きます(苦笑)。


昨日は久しぶりに仙台に遊びにいってきました!
新幹線で1時間~1時間30分圏内は、私にとっては『ちょっと遊びに行ってくらァ』の場所(苦笑)。
仙台にしても白石にしても足繁く行ってるので、ガイドブックとかもそろそろ必要なくなりそうです。粗方道も覚えたしな…。
昨日行ったのは、博物館と仙台城跡と大崎八幡宮。
お目当ては政宗様の弦月の前立ての、あの甲冑(黒漆五枚胴具足)でございます。9/15~9/26と10/26~11/28の期間限定展示だったので、じゃあ早いうちに!と。(今月の展示はAPECに合わせてだったんですね。)
武将隊は時間がどうしても合わなくて逢えなかったんですけど(昨日は仙台城でのおもてなしが早い時間帯だったので)、こっちは次回頑張る(苦笑)!
伊達武将隊弁当はとても美味しかったです!はらこ飯スキ~!亘理に行きたいー!
そして。
さすがに四六時中仙台に行っているので、職場に買って行くお土産がいよいよタマ切れを起こしそうです…(苦笑)。

あとは、来月上田に行って。
お膝元の権現様(=日光)に逢いに行ってこようと思います。
案外お膝元の方が判らないんだ…(苦笑)。



本日のおしながき。

GARDEN:TEXT 戦国BASARA お題ログ格納(小政)


本日からちょっと遅めの夏休みです。
いつもならば「夏休み=夏の逃避行」なのですが、友人の都合がつかないので今年は来月に「秋の逃避行」をすることになりました(苦笑)。
なので、今年は骨休め的な夏休み。


そんな訳で、今日はサイトの更新です。
休みの日はBSR3をやっていることが多く、あまりサイトを弄れていない代わりに、最近はブログの方でちょこちょこSSをアップしているんですが、結構ログが溜まってきたので…(苦笑)。
今日格納したモノは、7月4日のサイト開設記念日に併せてカウントダウン的にブログで毎日更新していた小政SSです。言葉足らずな部分は若干足したり、表現を直したり…など少々手を入れています。

206.希望通りの結末を【戦国BASARA:家政】

石田三成率いる西軍との激戦が繰り広げられた大坂城を臨む東軍方伊達軍本陣。
それまで腕組みをしたまま険しい眼差しでじっと一点を見据えていた政宗が、ふっと息をついた。
「どうやら…アイツもアイツなりの決着をつけたみてェだな」
「政宗様?」
アイツ、とは東軍総大将徳川家康である。
政宗自身、小田原の役で石田三成一人に対し殲滅に近い敗北を喫している。お蔭で伊達軍は戦力の大幅減を余儀なくされ、統一した奥州の弱体化を招くこととなった。
豊臣軍によって地に堕とされた竜が力を蓄えて奥州をまとめ直し、再び天を狙うにあたって、どうしても必要だったのは、三成によって傷つけられたままの竜の誇りを取り戻すことだった。
そのために政宗は豊臣軍に対して反旗を翻した家康と同盟を結んだ。あくまでも5分と5分───対等な同盟関係である。
政宗が三成に対して激しい怒りにも似た執着を持っていたように、家康もまた彼に対して決着をつけるべき何らかの執着を持っていた。それが家康の心の何を占めているのか、政宗が口を出すつもりはない。ましてや嫉妬心や独占欲を振り翳すつもりもなかった。
執着というならば、三成も同じだ。あの男は誰と刃を交えていようと家康しか見えていなかった。狂気じみた憎しみに支配されたあの瞳は、初めから家康しか映していなかったのだ。
愛憎は表裏一体、という。
家康も三成も。互いに気づいていないだろうが、名付けるというならば、おそらくそれは限りなく恋情に近いものだったのだろう。
家康が己に一身に傾けている、確固たる“想い”と似ているけれども非なるもの───擬似的な恋情。
天下分け目にも等しいこの合戦で、政宗は三成に対して政宗なりの決着をつけた。竜の誇りをこの手に取り戻した。
そして「あとはテメエの番だ。テメエなりの決着をつけてこい」と告げて、後事を家康に託し、本陣に退いたのだ。
その決着も───どういう形かは此処からでは知るべくもないが、一応ついたらしい。
小十郎、と政宗は傍らに控える自身の右目の名を呼んだ。
「ウチの連中に陣払いの下知を。奥州に戻るぜ」
「はっ。して、政宗様は…?」
「An?俺、か?俺はアイツを迎えに行ってくる。どうせ、あの場から動けずにいるだろうからな」
どんな形であれ、あれだけ執着していたのだ。今頃家康は喪失感が一気に押し寄せて、足を取られて一人では動くこともできないだろう。
全く以て手のかかる男だが、仮に己があの男の立場にあったならばおそらく同じような強い喪失感を味わっている筈。
判っている。だから、迎えに行くのだ。
ですが…となおも小十郎が言い募ろうとしたのは、単身で向かおうとする政宗の身を慮ってのことだ。いくら東軍が勝利を収めたとはいえ、城内にはまだ戦意喪失していない豊臣方がいないとも限らない。そして、そのような残党に徳川方である政宗が命を狙われるとも限らないのだ。
「Don’t worry.撤収までには戻る」
「政宗様、」
小十郎は、行かせたくないという表情だ。だが、強く言って聞かせたとて頑として譲らない政宗の性格を一番よく知っているのは、他ならぬこの男である。
だから、最終的には小十郎が折れる形で政宗を送り出してくれたのだった。
家康の許へと向かう途上。
政宗は大坂城から続々と自陣へ撤収する徳川軍と出喰わした。家康の様子を問うと、皆一様に「家康様ご勝利」と安堵した様子で答えてくれたのだが。
「家康は…まだ上、か?」
「はい。家康様は暫しの間ひとりにして欲しいとの仰せにて、本多殿も含めてお人払いをされておりますゆえ…」
睨んだとおりだ、と政宗は思った。
「Ok,判った。Thanks.」
礼を言って上層を目指そうとする政宗を家康に忠実な家臣達は留めようとしたのだが。
如何せん相手は苛烈を誇る奥州の独眼竜である。元より留める術を持たない彼等は、家康の許へ向かおうとする政宗に向かって、遠回しに再度人払いをしているからと言ったものの、それ以上は強く引き留めようとしなかった。


硝煙と血臭。折り重なるように斃れている夥しい数の兵士の骸。折れて踏み躙られ、最早どちらに属する軍のものかも判然としない旗指物。
その光景は総て自分達が生んだものだ。
目は逸らさない。延々と───一度は政宗も己が誇りを取り戻すために三成と刃を交えた決戦の場である最上層まで続くであろうそれを乗り越えて行く。
決戦の場へと続く階段を上がっていくと視界が開けた。
中央に黄の戦装束を纏った家康が蹲っている。傍に横たわるのは、政宗の位置からだとはっきりと視認できないが───おそらく三成の骸だろう。
戦である以上、そこには必ず勝者と敗者が存在する。判ってはいるが、目映いばかりの光にも似た男がただ一人蹲るその光景に、理由もなく哀しみを覚えた。
決着をつけた今、彼の胸に去来するものは一体何だろう。
声をかけるのは憚られて、政宗は静かに家康の隣に立った。フードを目深に被って、項垂れている家康の表情は、政宗からは窺えない。
「どこで…間違ってしまったんだろうなあ…」
気配で政宗だと察したのだろう。家康はぽつりと呟いた。
「ワシは三成を友と思っていた。三成との間に友情という名の絆を結べると思っていたんだ…」
「家康…、」
「どうしてこんな形でしか…っ」
何故。
何故こんな形でしか決着をつけられなかったのか。或いはもっと別な道、別な方法があったのではないか。判り合うこともできたのではないか。
それは悲痛な叫びだった。
「違えちまったモンは戻らねェよ。お前にはお前の信ずるものがあるように、石田にだって譲れないモンがあったんだろう。その信ずるものに従って互いに突っ走った結果、だ。避けられはしねェ」
最初からそれは相容れぬものだったのだろう。
喩えるなら、光と闇───のように。
「独眼竜…」
傍らに蹲って喪失感を耐える家康がとても弱く、そしてとても愛しく思えた。
そっと手を伸ばす。
「どんな形であろうと、お前は石田との決着をつけたんだろう?お前はお前なりの決着をつけた。違うか?」
「独眼竜…、」
政宗は。
目深に被っているフードごと家康の頭を撫でた。
傍らに寄り添い、ずっと───ずっと撫で続けた。


ありがとうございます!

毎日ぱちぱち拍手をありがとうございます。
メッセージいただくのはもちろんのこと、空ぱちも日々の励みとなっております。

以下、遅ればせながら今までいただいたメッセージへまとめてお返事です。



今日は合間合間に家政を書いています。
いろいろ世界が拡がるBASARAが大好きです!

お誕生日月間リク更新

GARDEN:お誕生日月間企画2010その4「Until the day I die ~いつか私が死ぬ日まで~」(小政)アップ。
リンク整理。⇒閉鎖されたサイト様のリンクを外しました。お疲れさまでした。


お誕生日月間リク第4弾は「家庭教師小十郎×高校生政宗」です。
主従関係ありで付き合うまでのお話ということだったので、こうほのぼの甘酸っぱいものを目指そうとしたんですが…小十郎があまりに政宗を大切にしすぎていてうっかり手も出せないため、出だしから悶々としてしまいました(苦笑)。
たぶんこの話を政宗視点で書くと、今度は政宗が悶々するんだと思います。
付き合うまで…ということなので、当然その過程に「告白」がある訳ですが、そういえばこのふたりの告白話をあまり書いたことがないような気がするので(「孤悲」で書いたかな?)…そのあたりを書いていてちょっと恥ずかしかったです(苦笑)。ここだけ甘酸っぱいかも(苦笑)。
ええ、耐性がないんです…。


以下、リクをくださった方へお礼をば。
拍手レスについてはすいません。後日改めて。



オレの叫びを聞いてくれ(笑)

今日もこそこそと…お誕生日月間リクのお話を書いています。
今ちょうど過境の部分なので、午後も頑張れば或いは今日中に書き終わるかなあ…という状況。一日寝かしてもう一度読み直して、おかしくなければ明日あたりにお届けできればいいなと思います。
当初ほのぼのを目指していたのに、出だしからかけ離れて大変です(苦笑)。
小十郎視点で進めているんですが…政宗視点でも書いてみたいような。
そんな訳で、もう暫くお待ちいただければと。



あとは。
進行状況方々書きたいものも含めたネタめも。

・お誕生日月間リク 
・闇を継ぐ者~出逢い編~⇒だらだら書き進めていたら現在第5話あたり?
・龍神様の憑坐になる梵天丸。梵天丸を助けるために龍神様を降ろした小十郎。龍神様が示現する時は右眼も見えるという設定で。
・家政。家康の手が好きなんだと告白する話。


もうすぐビックリ25万ヒットになるので、何か考えたいと思います。

178.みえないチカラ【戦国BASARA:小政】



───お前の声には力が宿っているから…どうにもいけねェ───


「政宗様、」
政宗は先ほどからつんと顎を上げてそっぽを向いたまま、小十郎を見ようともしない。声をかけても口を“への字”に曲げるばかりで、返事ひとつしない有様だ。
相当臍を曲げてしまったらしい───というのは、小十郎の経験から導かれた推測である。
政宗が幼少の時分より傅役として仕えている小十郎だ。主張と主張がぶつかり合った挙げ句に臍を曲げられた経験は数え切れないほどある。
幼少時の彼は置かれた環境の所為かひどく気難しいうえに癇癪持ちで、こんな風に小十郎の前で臍を曲げられるのは、むしろ日常茶飯だった。
「政宗さま」
頑として口を利かないつもりのようである。やれやれ…と内心溜息をつきつつ再度呼びかければ、今度は。
「It’s useless even if you’ll call me many times!(何度呼んだって無駄だっ!)」
小十郎には理解できない南蛮語──意味は判らずとも、凡そ好意的なものではないことは不思議と察せられる──で毒を吐くので、流石に腹に据えかねて語気を強めて言い返した。
「小十郎にも判る言葉で仰っていただきたい!」
「Ha!悔しかったら理解できるようになってみやがれっ」
「政宗様!」
政宗の売り言葉に買い言葉で釣られて言い争っていたら、いつまで経っても無限ループのように現状から抜け出せない。それも傅役の頃より経験で小十郎が学んだことだ。
冷静になれ、と一度心の中で唱えて緩く首を振った小十郎は、相変わらずそっぽを向いたままの政宗に向かって静かに口を開いた。
「…何がお気に召さないのですか」
「お気に召さねェ?ああ、お気に召さねェなァ。つーか、小十郎!なんで俺の言うことがきけねェんだよ!」
「───はあ、」
やっとこちらを向いたと思えば、小十郎の怪訝そうな表情が面白くなかったのか、政宗はそれこそ地団駄を踏みそうな勢いで吼えた。
「Shit!」
はあ、と腹の底から長い息を吐く。
政宗が己に対して望んでいること。それは───。
「如何に政宗様の望みであろうと…この小十郎、叶えて差し上げられることと差し上げられぬことがありますれば」
「Why?俺の望み、なんて至極簡単なコトじゃねェか」
「簡単なこと、ではございません!臣下が主君を呼び捨てるなどっ」
『政宗様』ではなく『政宗』と呼んでくれ。
それが小十郎に対する政宗の命令であり、望みだった。早い話がそれを小十郎に聞きいれて貰えなくて、拗ねてそっぽを向いていたという訳である。
小十郎は政宗に対して僭越を許される唯一の人間であるが、だからといって常に政宗に甘えるつもりはない。情人、というのはふたりだけの、あくまでも秘めごとだ。
大多数の目に映るのは、自分達が主従であること。主と従は対等ではない。対等ではないのだから、従である己が主である政宗を敬称抜きで呼ばうなど許されざること。
政宗も頑固だが、小十郎も相当な頑固者である。
「小十郎っ」
癇癪を起こした政宗は、それまで苛立たしそうに開いたり閉じたりしていた扇子を抛り投げると、ズカズカと大股で居住まいを正して相対している小十郎の前にやってきて仁王立ちになった。
「いいじゃねェかよ、減るモンじゃねェんだから!第一、お前にはそれ以上のことを許してるんだぜ?たかが呼び方ひとつに今更拘ったってなんの意味もねェだろうが」
「ま…っ、」
そういう問題ではないでしょう!と反駁した小十郎を見下ろした政宗は、ぐっと上体を傾けてその秀麗な顔を小十郎に近づけると、ガウと牙を剝いたのだった。
「バカこじゅ!この石頭!カタブツ!」
「政宗様!」
散々に拗ねて、まるで駄々を捏ねる幼子のように吼えたてる政宗を真正面から受け止める。強い眼差し──むしろ普段より凄味が増しているかもしれないが──で見据えられた政宗は幼い時分の経験が脳裏にでも甦ったのか、僅かに怯んだ。
そこで、再度小十郎は我に返る。
さきほど『冷静になれ』と自身を戒めたばかりなのに、またもや政宗のペースに乗せられて無限ループに囚われるところだったではないか。
「小十郎…?」
(ったく、しょうのねぇ我儘ばかり言いやがって…)
心の裡でぼやいてみても、そこをひっくるめて可愛いと思うのだから仕方がない。
(ここは折れてやるか。一度、だけ)
小さく嘆息した小十郎は渋々といった体で、「一度だけですよ?」と答えた。
あえて一度だけ、と枷を付けたのは、そうでもしないと自身の中で収拾がつけられなくなると思ったからだ。
途端に政宗の顔が期待に満ちて満面に輝く。
ああ、そんな期待に満ちた眼で見つめられても…と内心苦笑しつつ、小十郎は政宗を引き寄せた。
そうして耳許に唇を寄せ、吐息とともに低く囁いてやる。
あくまでもさりげなさを装って。

「───政宗、」

「───っっ!?」
ヒッと声にならない声を上げた政宗は顔を真っ赤にして耳を押さえると、それまで躰を密着させていた小十郎からもの凄い勢いで飛び退いた。
「政宗様?」
「お、おま…っ、お前、それ…っ」
珍しく狼狽えている政宗を不思議そうに見つめ返す。顔は相変わらず熟した果実のように真っ赤だ。
「お前っ…それ、反則っ…」
喘ぐように漸くそれだけを口にした後、政宗はへなへなとその場にへたり込んでしまった。
慌てて傍らに寄り、手をとって支えてやる。
「政宗様?」
「もう、いい…。俺が悪かった」
掌を返したように今度は殊勝になった彼の態度が不思議で、竜の気まぐれは今に始まったことではないにせよ、これは一体どういう心境の変化なのかと小十郎は目を瞬かせた。
「Shit!こんなに威力があるとは思わなかったぜ…俺としたことが、腰が抜けちまった」
「は?」
「お前の声には力が宿っているから…どうにもいけねェ」
すっかり脱力しきった政宗は傍らの小十郎に躰を預けたままで億劫そうに呟いた。


───小十郎は声だけで俺のことを殺せるな…。



207.ほろり【戦国BASARA:家政+孫市】

「そういえば…孫市は独眼竜とは知り合いだったな」
雑賀孫市を頭領とする傭兵集団雑賀衆と契約を結んだ家康は、来るべき“天下分け目”の合戦に向けて、徳川にとって最大級の戦力となるであろう奥州の伊達軍と同盟を結ぶべく、雑賀衆を伴って一路〈竜の棲む地〉へと向かっていた。
「…ああ」
孫市はそれがどうした?といわんばかりに頷く。訊けば、彼女も独眼竜に逢うのは久しぶりのことらしい。尤も、家康とは異なり「だからといって特段深い感慨はない」そうだが。
考えてみれば、雑賀衆はその才覚を金で買う傭兵集団である。家康の与り知らぬところで伊達と雑賀に結びつきがあってもなんら不思議ではない。
「しかし、あの暴れ馬と同盟を結ぶとはな。確かに戦力としては大きいが…徳川、お前苦労するぞ?」
「ハハハ。若いうちの苦労は買ってでもしろ、というではないか」
相手が独眼竜なら苦労を苦労とも思わない。そんな家康の懐深い言いっぷりがまさか惚気とは思いも至らず、孫市は怪訝そうに首を傾げた。
「それに、な。独眼竜を傍においておかないと…どうにもワシが心配なのだ」
「心配?それはどういう意味だ?」
独眼竜こと〈奥州筆頭〉伊達政宗とは、過去何度か戦場にて激突している。
あの怖ろしいほどに苛烈な蒼き稲妻は、戦場にあっても目を惹かずにはいられない───至高の輝きだった。
命と命を火花として散らすような場だからこそ残酷なまでに輝きを帯び、そして目を奪われる。その様を灼きつけておくためならば、いっそこのまま時間を止めてしまいたいと切望するほどに。
戦場にて相見えるたびに、家康は憧憬とも恋情とも知れない複雑な感情を覚えていた。尤も、政宗は早々にそれを恋慕と看破していたようだが。
あの頃は三河を背負い立つとはいってもまだまだ子供で、両手に抱えきれないものを欲していた気がする。
その後、様々な経験が家康を大人に成長させた。そして、今では東軍の総大将に担ぎあげられ、三河一国を背負うどころか日の本の東半分を背負い立つまでに至っている。
家康は石田三成と並んで日の本を二分する勢力のひとつとなっていた。
そんな中で。
政宗には以前から同盟話を持ちかけていた。此度のように一団を率いてではなく、忠勝のみを伴い忍んで奥州を訪ねたことも幾度かある。
同盟話を持ちかけたのは勿論その戦力を必要としていたこともあるが、政宗に再び逢うための体のいい口実だったといってもいい。過去の彼は子供の己など眼中にもなかったから。
竜に相応しい、釣り合う男に成長したのだと認めてもらいたかったのだ。認めてもらったうえで、過去に口にできなかった想いを伝えたかった。
月日を経て子供特有の甘さが抜け、男臭さが滲むようになった家康の相貌に目を瞠ったのは、政宗の方だった。
そうして、認めてくれた。
誰のモノにもならない、といっそ憎らしいまでに言い放った政宗が。たまには誰かのモノになってやるのも悪くない、とこの腕の中に堕ちてくれた。
家康の、なによりも愛しい存在。
愛しいと口にするのは些か面映ゆいのだが、家康とそうした仲になっても、彼は同盟話に関しては態度を保留していた。それとこれとは話が別、と言わんばかりの頑なさだ。
誇り高い竜は、小田原の役で石田三成ひとりに殲滅に近いほど手酷い敗北を喫している。
将であれば、戦場での勝ち負けの経験はそれこそ数え切れないほどあるだろう。どんな戦巧者であっても常勝などあり得ない。勝ち戦からも確かに得るものはあるが、負け戦ほど学ぶことが多く自身を成長させるものはない。かくいう家康もそれを繰り返して成長を遂げた者の一人だ。
政宗にとって、殲滅に近いその敗北は屈辱以外の何物でもなかった。竜の矜持を傷つけられた───それは憎しみとなり、或いは激しい憤怒となって竜を支配していることだろう。
だからこそ心配なのだ。
「独眼竜は三成を憎んでいる筈だ。ともすれば…いや、あの〈右目〉が傍にいる限り、諫めて然様なことにはならんだろうが、万が一…憎しみに衝き動かされて、三成に挑むかもしれん。孫市も独眼竜の性格を知っておるなら、かの竜の動きなど容易に想像はつくだろう?」
「…ああ」
言葉どおりに容易く想像がつくのか、孫市は溜息混じりに頷いた。
「憎しみだけではダメなんだ。だからワシの傍に…せめてワシの目の届く範囲に独眼竜がいてくくれば、三成を前にして万が一竜が憎しみに身を任せても止められるかなと」
戦では冷静さを欠いた方が致命的な負けなのだ。
「〈右目〉といい、徳川…お前といい、アレの周りにいる者達は皆アレに対して過保護すぎる。だからあんなとんでもない暴れ馬になるんだ」
御せる相手が限られるなどまったく以て使いものにならんぞ。
心底呆れ果てている風情の孫市に向かって、家康は鷹揚に笑ってみせた。
「まあ…そこはあれ、だ。惚れた弱みというヤツでな」
「───は?」
あまり表情を変えない孫市にしては珍しい。一瞬、ぽかんとした顔になった。
「徳川。お前、今なんと言った?」
「うん?だから、『惚れた弱み』なんだよ。ワシは独眼竜に惚れておるからなぁ」
「………」
「どうした、孫市」
「…そうか。徳川…やはり、お前は苦労する」
そう告げて肩を竦めた孫市は。
誇り高き雑賀衆は己らの腕を高く評価してくれる者につく。誰が誰に惚れていようが、その方針は永劫に変わりない。
雑賀が徳川と契約を結び、赤い鐘を鳴らしたのは、徳川が何よりも雑賀の働きに相応しく、そして雑賀の腕を高く評価したからだ。
ゆえに、契約を交わした者として今耳にしたことは総て忘れよう───と思った。


「おーい、独眼竜。同盟の協議に出向いてきたぞ」
「よォ、家康。…って、そっちにいるのは三代目じゃねェか。久しぶりだな」
「お前も元気そうだな」
竜の住処に現れた徳川と雑賀勢を馬上の人である政宗は快く出迎えた───ように見えた。
「で、家康。テメエは『女』を伴って何しにきやがったっ!」
旧知の仲である孫市と雑賀衆に向かっては愛想よく中へ通した政宗だったが、家康に対しては大層な豹変ぶりで、一歩たりともこの先は跨がせねェと言わんばかりの迫力で馬上から睨みつけている。
「ど、どうした?独眼竜。だからワシはお前との同盟の協議にきたと…。それにワシは女を伴ってきてなど…」
おらぬ、と主張しようとしたが、よくよく考えてみれば雑賀衆現頭領雑賀孫市は女性だった。だが、政宗と孫市は昔馴染みなのだ。孫市が女性であるという事実は、当然彼も知っている。
それを。
「It’s no more discussion!(問答無用!)」
「ま、待て。独眼竜!」
気まぐれな竜である。何が原因で起爆スイッチを押してしまったのかは判らないが。
とにかく落ち着いて話を聞いてくれと宥めてみても、目ざましい効果はなく。
「俺を捕まえられたら話ぐらいは聞いてやるっ」
そう吐き捨ててぐるりと愛馬の首を返し家康に背を向けるや、馬の腹を蹴ってもの凄い勢いで走り去っていく。
「おい、独眼竜!だから───、」
奥州の人間はみな馬の扱いが巧みである。政宗に至っては神技の域といってもいい。
とはいえ、とにかく。
「やれやれ。捕まえんことには話もできんな…」
(せっかく此処まで来たんだが…どうにもワシの竜は甘い雰囲気になってくれんらしい)
溜息をひとつ零した家康は、まずは恋人の恪気を鎮め、それから話を聞いてもらうべく、手入れの行き届いた白馬に跨ったのだった。

ありがとうございます!

金曜日からなんとなく喉の調子がおかしいなーと思っていて。
風邪かしら…と念のため薬を飲んだら、土曜日ケロッとなったので「なーんだ」ということで、日曜日にクーラーがガンガン効いている部屋でBSR3をやっていたら…月曜日の昨日、完璧に風邪をひきました(苦笑)。
なのに、昨日は休暇取っていそいそと東京に出掛けるしね。
(件の弁当はなんか予約だけで終わっちゃってたみたいだけどっ!)

そんな訳で、時節柄みなさんも風邪にはご注意くださいね。←説得力ナシ。


以下、毎日拍手をどうもありがとうございます!
拍手等レスになります。

お誕生日月間リク更新

GARDEN:お誕生日月間企画2010第3弾「貴方のいる場所」(小政+重綱)アップ。


お待たせしました。
お誕生日月間リクの3本め。「小政前提で政宗に憧れる重綱」のお話です。
…というか、むしろ小十郎と政宗の間には何人たりとも入り込めないという事実を突きつけられた重綱のお話、かもしれません(苦笑)。>重綱の目からみた小政的日常。
今回のお話は小十郎の息子が登場人物になっているので、都合のいい部分だけ(笑)史実を織り交ぜています。
「小十郎」という名前を重綱が継いでる、とか。
政宗は重綱の命の恩人、だとか。(主君より先に嫡男が生まれるのは云々…の話。)
小十郎は備中守になっている、だとか。
とはいえ、彼らがいくつになっていようと基本は「小政」です(笑)。


以下、リクエストいただいた方へお礼をば。




小噺入れ替えました。

GARDEN:WEB拍手小噺入替


久しぶりにWEB拍手を入れ替えました。
今までのは随分長いこと頑張ってもらった気がします…。いつかまとめてログ格納の予定。

今回は光環シリーズの二人です。
季節が(一応)秋に向かっているので、それっぽいお話にしています。



長寿を願う【戦国BASARA:小梵】

「こじゅろ…?」
梵天丸は庇護者である──庇護とはいえども決して優しいばかりではないのが少々難点だが──傅役の姿を探していた。
子供である梵天丸から見れば大きくて逞しい小十郎は、傅役ゆえに常に梵天丸の傍に在って、その所為か時として鬱陶しく感じることもあったのだが、傍にいなければいないでその姿を探してしまう。
天邪鬼な梵天丸はその天邪鬼な性質が邪魔をして小十郎の前では素直になれないのだが、彼のことが好きだった。
「こじゅろ?」
実のところ、梵天丸は小十郎が立ち寄りそうな場所をあまりよく知らない。考えてみれば、己の傅役なのに知らないことばかりだ。おそらく向こうは己のことを短期間で知り尽くしているのかもしれないが。
小十郎はどこだろう?
彼が己の傍にいないという事実に勢いだけで探しに出てしまったが、広い城内では見当もつかない。子供の足で闇雲に探すのでは、流石に疲れてしまうだろう。
こんなことなら喜多に小十郎が立ち寄りそうな場所を訊いておけば良かっただろうか。
「…どこにいるんだ」
ぱたぱたと方々を歩きまわった梵天丸は、偶然に台所の前を通りかかった。どうやら探し回っているうちに、いつの間にか賄い方まで来てしまったらしい。
伊達家の嫡男である梵天丸は、賄い方に立ち入ったことはない。料理好きが高じて、後年自分専用の台所を城内に作ってしまう彼だが、流石にこの頃は台所など眼中になかった。
ただ、『城内で立ち入ったことがない場』としての興味はあったが。
戸口からひょこりと顔を覗かせる。
無論、此処にも小十郎はいなかった。小十郎はいないが、代わりに賄い方の女が複数いて。
一人の若い女を取り囲むようにして談笑している。どうやら中央にいる若い女が宿下がりをするようだ。
『じいさまにお酒を買って帰るの』
『お酒は長寿の薬というものねえ。お宿下がりの間にたんと孝行しなさいな』
『ええ。大好きなじいさまには元気で長生きしてもらいたいもの』
(───長寿の薬?)
彼女たちの会話を耳にしながら、梵天丸はどんぐりのような左眼をぱちぱちと瞬かせた。
(ふうん。父上が夕餉の時にお飲みになっている〈お酒〉とは長生きの薬なのか)
あれを飲めば、長生きできるというのだろうか。
だったら。
「梵天にも酒を分けてくれんかっ」
「まあ、若様」
突然現れた嫡男である若君に彼女達は一様に驚いた顔をした。
「酒は長生きの薬なのだろう?ならば、梵天も酒が欲しい」
隻眼という異相のために、一時期は城内の者から腫れもののように扱われていた梵天丸だが、小十郎を傅役に据え、梵天丸が世界を閉じる元凶となった潰れた右眼を抉り取ったことで、生来備えていた利発さが戻り、今では周囲が手を焼くような少々やんちゃな子供に育っている。
その様を微笑ましく見守る者はあっても、腫れもののように扱う者などいない。
現に彼女たちは主筋の若君を温かく迎え入れてくれた。
「若様にはまだお早いですよ?殿がお召しでございますか?」
「父上ではない」
「では、どなたが?」
「小十郎だ!酒は長生きの薬なのだろ。梵天は小十郎に長生きして欲しいっ!」
思いの丈を吐き出したような梵天丸の言葉を聞かされ、彼女たちは一瞬目を丸くした。が、すぐにさざめくような笑い声に包まれる。
「まあ、片倉様にですか」
確認するように問われて、梵天丸は強く頷いた。
にこにこと微笑む彼女たちは、それならばと徳利を用意してくれた。天邪鬼な梵天丸の傅役に対する想いを汲んでのことだろう。
「どうぞ、若様。こちらを片倉様に」
「ありがとう」
パッと幼い顔をいっぱいに輝かせた梵天丸は徳利を受け取ると、大切そうに両手で懐へ抱え込んで再び傅役を探しに戻ったのだった。
それから何処をどう探し歩いたのか。
「小十郎っ!」
漸く梵天丸は目当ての人物を探しあてた。
梵天丸の姿を認めた小十郎は「梵天丸さま?!」とやや慌てた表情で走り寄ってくる。どうしたのだと問えば、小十郎も急に姿の見えなくなった梵天丸を探していたのだという。
梵天丸にすれば先に己の傍からいなくなった小十郎の方が悪いのだが、それを口にすればせっかく心配顔の小十郎が鬼に変わりそうな気がしたので、敢えて噤んでおくことに決めた。
なににせよ、お互いにお互いを探してすれ違っていたということだ。
「そうだ。小十郎、これ」
「これ…とは?」
怪訝そうに首を傾げる小十郎の前に、大儀そうに持ち歩いていた徳利を差し出した。
「酒だ。小十郎にやる」
「小十郎に酒とは…またいきなりどうしたのです?」
「酒は長生きの薬なのだろ?賄いの者たちが云っていた。だから小十郎にやる」
これを飲んで絶対長生きしろ───とは舌が絡んで上手く云えなかったけれど。
「梵天丸さま……」
どうやら想いは伝わったらしい。
小十郎の表情を見れば判る。梵天丸は急に面映ゆくなってしまって、顔を顰めるやプイとそっぽを向いた。
「…ありがとうございます」
「お、おう」
小十郎が大切に胸に抱えるのを横目で盗み見て、梵天丸は小さく頷いた。



お題配布元:color seasonさま



チケット争奪秋の陣

LUNAの復活会見があって、12月にドーム2days決定!が決まって、チケットの先行はいつになるんだ…とそわそわしてきた今日この頃。
少しでも確率をあげるために再びFCに入り直さなきゃ…と思ってたら、LUNAの方は入会手続きをとってもFC先行に間に合わなそうな気配。>だって今日の15時まで…orz
残るはRKFの方か…。

うーん、どうしようか…と唸っていたら、ママンが
『12月のライヴは母も行く!』
と声高に宣言したので、これはなんとしても取らなければならない模様です(苦笑)。


それはさておき。
毎日拍手をありがとうございます。
家政ってどうなのかしら…と手探りでやっているんですが、反響があって嬉しいです。>安堵。
以下、拍手等レスになります。

月の裏側【戦国BASARA:家政】

冴え冴えとした月の光が地上を照らす晩だった。
虫の音に耳を傾けながら、風流を好む政宗はひとり手酌で酒を呑んでいた。
酒の肴は、天上に輝く月である。
今宵はひとり酒の所為か、少々ピッチが速い。傍に五月蠅く云う人間がいないからだ。
たまにはこういう呑み方もいいなと思う。
もちろん、ここで箍を外して無茶な呑み方をしてしまい、翌日悪酔いとともに超弩級の雷を落とされるのも敵わないので、そのあたりは節度のある呑み方を心がけている政宗である。
盃にゆっくりと酒を注ぎ、さざ波が消えるのを待つ。すると、水鏡に映るのは月。
盃に映し込んだ月を愛でてから、ひと息に呑み干した。
眼帯に隠されていない左眼を緩く撓め、ほうと息を吐く。
瞳が潤んで目許に朱を刷いているのは、酔いの所為か。
「ひとり酒とは…なんともつれないではないか、独眼竜」
「An?」
急に背中が温かくなった。
ぐるりと視線を巡らせれば、背後から己を抱くようにして家康がいた。
首筋に唇を這わせながら「なぜワシを誘ってくれない」と少しばかり不満げに抗議する家康に、政宗は小さく笑って躰を捩った。
「擽ってェよ」
離れろと窘めても、力ずくで引き剥がそうと思っても、この男のことだ。どうせ梃子でも離れまい。ならば、好きにさせておくしかないだろう。
「ひとりで呑みたい気分だったんだ。お前だってそういう時あるだろう?」
「まあ…それは、そう、だが…」
背後で次第に声が萎んでゆく。本当にわかり易い。
「ワシは…その、邪魔をしたのか?」
「Ha!判っちゃいねェな。邪魔しやがって…と俺が本当に判断したら、今頃お前にHell Dragonをお見舞いしているところだぜ?」
笑いながらそう嘯いて、政宗は家康に凭れた。
そうして腕を伸ばし、ぐしゃぐしゃと頭を掻き撫でてやれば、背後から腰に廻された太い腕がぎゅうと締まる。
家康は陽光のような男だ。
闇にあっても、決して闇に埋没しない。
たとえ竜であっても、その眩しさに思わず目を伏せたくなる時もある。
「独眼竜、」
「Hey,家康。せっかく綺麗な月夜なんだ。お前も月を愛でろよ」
「言われずとも、先ほどから愛でておる」
「───?」
仰向いて家康の顔を見上げると、ふふと含み笑った彼はそのまま政宗の唇を奪った。
「な…っ、テメ…っ」
「ワシの月はもとよりこの腕の中にあるからな」
なあ、独眼竜?
「───ッッ」
にこりと笑って事もなげに恥ずかしいことを云ってくれた男の顔を。
最早直視できない政宗だった。



お題配布元:color seasonさま


家政はじめました

GARDEN:TEXT 戦国BASARA「閃光」(家政)更新。


…どうやら運がヨカッタ模様です。
という訳で、家政を投下しました。
いろいろな設定をマルッと無視しております。とりあえず、勢いのままというか。
ま、「だってBASARAだもん」ということで生温く見守っていただければ幸い(苦笑)。


年齢は、
家康→19歳
政宗→23歳くらい?
で設定しています。
BSR2から成長するんだから、それくらいの差があってもよかろうと(苦笑)。
だってBASARA…(以下略)。

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