人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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123.優しさの方程式【戦国BASARA:チカダテ】

頬を撫でる海風と潮の香り、遥か沖にはうっすらと水平線。どこか霞がかった春の海は穏やかだ。無論、外洋の様相は違うのだろうが、岸壁からぐるりと目の届く範囲の海はそのように見える。
港の先端に立って海を眺めることが政宗の日課だった。
周囲の者達はそんな政宗の姿を見て、「もうすぐ帰ってくるからなァ」などとにこにこと笑いながら口々にひやかしていく。最初のうちこそひやかされるたびに「そ、そんなんじゃねェッ!」と過剰なくらいに否定──顔を真っ赤にしていたので、あまり効果はなかった──していたのだが、最近ではすっかり慣れてしまった。自分の待ち人が帰港するのはもうすぐで、それを心待ちにしているのも確かなことだ。更にはその待ち人と自分は周囲の者達も公認の仲なので、こうして微笑ましく見守られているのである。
「何事もなければ明日には帰港だったな…」
遠洋漁業船に乗る男にとっては、久しぶりの陸になる。政宗とは約半年ぶりの再会だ。
(恋しくなるのもしょうがねェよなァ…)
うーんと大きく伸びをして潮の匂いを胸一杯に吸い込んだ政宗はくるりと踵を返すと、今日で最後になるであろう日課を終えた。

「おうおう、政宗!元気だったか!」
開口一番、政宗は海の男らしい逞しい腕に抱きしめられた。広くて厚みのある胸板からは懐かしい男の匂いがして、安堵感に不覚にも涙腺が緩みそうになってしまう。
どうにかそれを押し止めて、改めて顔を上げた政宗は男に向かって微笑むと「おかえり、元親」と言って両腕を首に巻き付かせた。
「逢いたかったぜ。んー、半年ぶりだ」
「No,元親。くすぐってェ」
そう言いながら元親はまるっきり大型犬のようにクンクンと鼻をひくつかせて、政宗の首筋に顔を埋める。それがくすぐったくて逃れようと身を捩らせるが、逞しい腕にしっかりと捕まえられているので叶わない。
元親が政宗の許へ帰ってきたのは、早朝に元親の船が帰港してから随分時間が経った───そろそろ日も暮れようかという時分だった。
仲間が気を利かせて早く政宗の許へ帰れと言ってくれたらしいが、一応船長である元親はその言葉に甘えることなく、きっちりと事後の仕事を片付けてきた。
公私のけじめはちゃんとつける。それは政宗の躾でもある。てめえの責任を放り出してまでプライベートを優先させるような男など願い下げだ、と常々言っているので、こういう時でもちゃんと己の責任を果たしてから戻ってくるのだ。
元親のことだ。政宗の言いつけなどなくとも公私の線はきっちり引き、己が責任を果たすことだろう。さすがは俺の惚れた男だと密かに心の裡で絶賛してやる。口に出して言ってやらないのは恥ずかしいこともあるが、あまり調子に乗らせないためだ。
「相変わらず震えるような美人だぜ。俺の政宗はよぅ」
「Thanks.お前はまた逞しくなったな。それに焼けて一段とワイルドになったぜ」
政宗の瞳とは対となる右の瞳を細めた元親の頬に手を添えて口の端を撓めた政宗は、俺の好みだと囁くように告げる。すると、嬉しいことを言ってくれるじゃねぇかと元親は笑って、またもやきつく政宗を抱きしめた。
「俺のいねぇ間、他の野郎に誑かされたりしなかったか?」
「Ha!誰に誑かされるってんだよ」
一年の半分を陸と海に分かれて暮らす政宗と元親である。ある意味遠距離恋愛である所為か、元親は陸に残した政宗が心配で堪らないらしい。政宗にすれば心配無用なのだが。
「第一、この辺りの連中は皆俺達のこと知ってるだろうが」
「でもよぉ、心配で堪らねぇのよ。政宗美人だから」
「元親、」
政宗と元親の仲を知っている者達が、元親不在の間政宗にちょっかいを出してくるなどあり得なかった。なにしろ元親は頼れるアニキとして慕われている男だ。その元親が伴侶と見定めた政宗もまた同様に慕われている。ちょっかいを出されるというのなら外の者だろうが、その時は周囲の者達が防波堤となって政宗の身を守ってくれるのだ。尤も、それ以前に政宗自身武道を嗜んでいるので自分の身は自分で守れている。
それよりも、元親の方だ。
船乗りは港の数だけ女がいるとよく言われる。
「お前の方こそ俺の知らねェところで誑かされてンじゃねェだろうな?」
「おいおい、俺を信じられねぇか?俺は政宗に一途な男だぜ」
補給と称して外国の漁港に寄港することもあるのだ。その時に女と、という可能性はある。なにしろ元親という男は惚れた欲目を差し引いたとしても大層魅力的なのだ。
「叶うことならお前を常に傍におきてぇとまで思ってるぜ。それこそ漁に同伴してな。それが叶わねぇから、半年間は政宗を想いながら淋しく一人寝よぅ」
「元親…」
「俺が帰る港は政宗ひとりだぜ」
きゅうと胸の辺りが締めつけられるようだ。
「俺だってお前に一途なんだ。そんな余計なヤツに誑かされたりするもんか」
「まさむねぇ」
三度ぎゅうと抱きしめられる。さすがにこれには苦笑を隠せなかった。
「そうだ、政宗!」
「An?」
がしっと政宗の両肩を大きな手で掴み引き離した元親は、大声を発するや無邪気な子供のようにパッと顔を輝かせた。突然大声を出されたので、政宗はきょとんとしてしまう。
「土産っ、土産があるんだ!」
「土産?」
おうよっと満面の笑顔で答える元親に向かって、「釣ってきた魚とか言うんならpassだぜ」と投げ返す。例えばカジキマグロ一匹…と言われても、ちょっと困る。捌くのが大変そうだ。
そんなんじゃねぇよと言いながら、元親はごそごそとズボンのポケットを探った。そして、何かを取り出す。箱、だ。
「元親?」
元親の手にすっぽりと収まる小さな、箱。
元親は政宗の目の前でパッと掌を広げてみせ、更にはちょこんと乗ったそれの蓋をパカッと開いて見せた。
「Wow!」
箱の中に収まっていたのはプラチナリングだった。中央には小さな蒼い石が埋め込まれていて、光の角度でキラキラと輝きを放っている。
「補給で寄港した時にな、政宗に似合いそうだなあと思って…買ったんだ」
「元親…」
ぱちぱちと忙しなく右目を瞬かせる。そんな政宗の姿を見下ろしながら、元親は少しばかり自信なさそうに続けた。
「…だが、もし気に入らねえっていうなら売って換金しても構わねぇぜ。質は間違いなく折紙付きだから、高値で売れる筈だ」
「Are you serious?なんで売らなきゃならねェんだよ。それに気に入らねェとはひとっことも言ってねェぞ」
小さく口を尖らせてから、政宗は元親の手からそっと箱を取り上げた。
愛しげにそれを見つめる。
「Thanks,元親。大切にするぜ」
「おうおう」
「なあ、元親。せっかくだからコイツを填めてくれよ」
元親の嬉しそうな顔を見上げて、そうお願いしてみる。もちろん、元親が断る筈もなかった。政宗は目許を撓めながら、そんな元親の前に左手を差し出す。
「おい…政宗?」
「An?いいから早く填めろって。Hurry!」
「でもよぉ、左手って…それってつまりその…あれ、だよな?」
「Ha!ここまで準備しておいて往生際の悪い男だな。一生添い遂げてやる覚悟をみせてやってんのに。それとも竜を御せねェほど弱虫鬼か、テメエは」
「政宗っ。そんなことあるかよっ、竜を娶れるのは世界広しといえど、この〈西海の鬼〉だけだぜ」
「Good.」
元親の手でリングを填められた左手を改めて翳し、政宗はうっとりと笑ってみせた。
「そういう訳で幸せにしてくれよ、darling?」



元親の不在を守る、そんな政宗の左手薬指には今日もキラキラとリングが輝いている───。


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人の予定も知らないで

GARDEN:TEXT 戦国BASARA「無明恋獄 #03」(小政)アップ。

久しぶりに「無明~」の更新になります。結構間を置いて書いているので、前の回はどんなだったっけ…状態です(苦笑)。その時のノリで書いていたりすると、途中で前回までと辻褄があわなくなったりすることが間々あるので、連載系の話はWORDで通しで書くことにしています。>最近。
少し前まではあまり長い話は書かなかったので、こういうことはしなかったんですけどね。(ビルダー直打ち/苦笑)


春コミと4月の恐惶はサークル参加を見合わせたので、時間的余裕ができた分スパコミは頑張るっと気合だけは入ってるんですけど、どこからともなく実しやかに…

会計検査があるらしいよ(しかもイベント一週間前にびっちりと)情報が…orz

何年か周期でやってくる某お役所の大きなヤツです。大層神経を使うヤツです。
「まー、GW前だから救いだよねー」などと周囲は言ってましたけど、その一週間が私には貴重なんだ!(と心の叫び/苦笑)


本日のおしながき。

GARDEN:TEXT 365題ログ格納(小政、家政、三政)→BASARA部屋からも飛べます


ブログにて消化している365題のログをサイトの方に。
アップしたのは以下の6題です。10月から12月にブログの方で公開したお話です。三政を手探りで書きました…な頃です。

「333.空が色を変えて」⇒小政
「11.愛なんて知らない」、「20.つたないことば」⇒三政
「166.厭わしい両目」、「243.切なく痛んだ」、「361.一年後、忘れてしまう出来事」⇒家政

本当は間に「いとしいと泣くこころ」があるんですが、これはコピ本へ再録したのであえて今回は格納していません。


明日は「無明~」を更新します…。

227.真ん中には君が居た -2-【戦国BASARA:家政】

「うーん、寒いなあ」
「当たり前だ。今何時だと思っていやがる。夜明け前だぞ、夜明け前!」
家康の羽織に包まったまま、政宗が文句を言った。刺すような冷えた空気の所為で、さすがに眠気が醒めてしまったのだろう。先ほどまでは欠伸混じりだった文句も、今でははっきりした形で溢れるように口を衝いて出てくるのだ。
だが、家康にとってはそれもまた愛すべき遣り取りに他ならない。おそらく政宗もそうだろう。ともすれば凍えかねない厳冬の夜明け前。寒さに身を震わせながらも、寄り添って互いの温もりを分け合うこの時間を大切に思っている。
「ははは。だが、こうしていると…やはり温い。独眼竜の温もりがワシを芯から温かくしてくれるな」
温い温いと笑いながら、ぎゅっと抱き竦める。と同時に「家康!」という声が上がった。このニュアンスは抗議ではないからさらりと聞き流し、更に背後から廻した腕に力を入れる。
「独眼竜、そろそろ夜明けだぞ」
黎明の刻限を迎えた東の空が薄明るくなり始めていた。紫色の空が徐々に燃えるような色合いに変化していく様を、瞬くことすら忘れて、ただ黙って見つめる。
綺麗だな、と白い息とともに零れ落ちた声は、果たしてどちらのものだったか。
「一年前…」
「うん?」
「………一年前は思ってもいなかったぜ。こうしてお前と…新しい年を迎えるなんざな」
家康の腕に包まれながら政宗が呟いた。
「そうだなあ…」
一年前はまだ家康と政宗の道は交わっていなかった。家康は政宗を密かに想い、恋焦がれるだけだったし、政宗に至っては家康など全く眼中になかった頃だ。
人の縁とは───絆とは不思議なものである。
「まさかテメエがこんなにデカく育ってるなんて、思ってもいなかったしな。いろいろと予想外だったぜ」
絆されるとも思わなかった、と少しばかり悔しそうに続ける。ガキのお守りはゴメンだ、と一度は素気無く袖にした相手なのだ。その男にオトされるとは、政宗の性格を考えれば微塵も思っていなかっただろう。
「ははは。お前に相応しい男に成長せんと頑張ったからなあ。これも一途な愛の成果かもしれんぞ?」
「Shit!図体ばかりだけでなく、喰えねェ男に成長しやがって」
「竜をワシの許に繋ぎ止めるには、これくらい喰わせ者にならんとなあ。本音を言えば、まだまだこれでも心許無いくらいだが」
「Ha!言ってくれるじゃねェか。どこまで喰わせ者に成長するつもりだ?」
「それは……」
独眼竜次第だなあ。
「は?俺次第だァ?」
「竜がワシのものだとワシが心から安心できるまでは、な」
なにしろ魅力的な竜なのだ。目を離した隙に、何処ぞの輩に攫われては敵わない。虎視眈々と竜の隣を狙っている輩は大勢いるのだ。それらを丸ごと蹴落として、今いる位置を死守しなければならない。
「まったく…竜を繋ぎ止めるのは天下を治めるより難しい」
腹の底から息を吐いて言う家康の、その吐息を擽ったく感じながら、政宗はふふ、と笑ってみせた。
「………でも、惚れちまったんだからしょうがねェよなァ」
「まったくだ」
惚れてしまったのだから仕方がない。
「まあ、お前がどこまで喰わせ者に成長しやがるか…一番近くで楽しませてもらうぜ?」
「独眼竜、それって…」
家康のどんぐり眼が大きく瞬かれる。
「独眼竜、なあそれって…」
「さてなァ」
クスクスと笑う柔らかな声は、白い息となって黎明の空へと消えていった。


甲冑をつくろう、その後

『甲冑をつくろう』プロジェクトは第5号です。
せっせと買っておりますが、現在組み立ての方が微妙に追いついていません(苦笑)。
2号分くらい手前のを組み立て中。
でも楽しい。
近いうちに写真をアップします。


227.真ん中には君が居た -1-【戦国BASARA:家政】

ふわりと出そうになる欠伸を幾度も噛み殺す──それでも出てしまうのは、寝起きなのだからもう仕方ない──政宗の手を引いて家康は天守に登った。
遮るものは何ひとつない高楼から見渡す景色は太陽の下でならば壮観だろうが、如何せん夜明け前だ。今時分が一番冷え込む頃合いで、高さも手伝って空気は刺すように冷たい。寒いからと言って家康は政宗に何枚も着物を着込ませたのだが、正直それでも寒かった。
「寒くはないか…って、やはり寒いよな?」
「An?」
生来負けず嫌いな政宗はこんな時でもやっぱり強がってしまって、なんでもない素振りをずっと決め込んでいたのだが、家康は容易に見抜いてしまったらしい。政宗が訝しげに片眉を跳ね上げると、家康はくすりと笑って
「鼻の頭が赤くなっている」
と指先で鼻頭をちょんと突いたのだった。
面白くないと政宗が小さく舌打ちする。そんな彼を見つめ、あははと軽やかに笑う、家康の息も白かった。
「これでどうだ?少しは温くなると思うぞ」
「ちょ…っ、家康テメエ…っ」
いきなり何しやがる、と狼狽える政宗の躰を家康は己の羽織を広げて背後から抱き込んだ。不意打ちに近い行為に最初こそ藻掻いた政宗だったが、冷えた躰にこの温もりはなんとも手放しがたく、結局おとなしく納まることを選んだ。これも家康の意図どおりかと思えば少しばかり腹も立つが、それより今は寒さの方が勝るのだ。
「大事な独眼竜に風邪をひかせてはならんからな。風邪でもひかせようものなら…ワシが右目殿に大目玉だ」
「Ha!小十郎が怖いなら、せいぜい俺を温めるこったな」
家康の羽織に包まるようにして首を竦めた政宗は、そんな憎まれ口を叩いた。すると、ここ数年で憎たらしいくらいに喰わせ者に成長した家康は、許しを得たとばかりに力強く政宗を引き寄せてくる。強引さに負けてちょっと俯いた時には露わになった項に口づけられたので、「調子に乗るんじゃねェ!」と家康の鳩尾に容赦なく肘鉄を喰らわせた。年下に好き勝手されるのは、竜の矜持が許さないのだ。
「相変わらず独眼竜は容赦ない…、」
「うるせェ。こっちは眠気と寒さを我慢してンだ」
イタタタと少しばかり大袈裟に政宗の仕打ちに痛がってみせた家康だったが、実のところそれほど堪えていなかったようだ。その証拠にどこか嬉しそうな口調である。暫く離れている間にそういう嗜好にでも目覚めたのか、と政宗はつい疑ってしまった。
〈魔王〉信長、〈覇王〉秀吉の手を経た乱世は、家康によって漸く終息をみた。長き乱世の果てに残されたのは混乱と荒れた日の本の地だけだったが、人々は逞しいものだ。誰もが笑いあえる泰平の世の扉を開き、家康の下でゆっくりとではあるが穏やかな生活を取り戻しつつある。
家康は政の要となる拠点を自国の三河ではなく、敢えて江戸に置いた。それは真っ更な場所で一から政を行いたい───という家康の心意気で、それを家康の口から聞かされた時は『Coolじゃねェか』と正直なところ政宗の中で家康の評価がぐんと高まったのだが、その直後に実は江戸の方が三河よりも奥州に近いからとケロリと白状されて、二の句が告げぬほど呆れ返ってしまった。惚れ惚れさせられた直後だったから呆れ具合の反動もそれなりに大きい。だが、竜の棲む地への近さで政の要を選ぶ方がよほど政宗の知る〈家康〉らしかった。そう簡単に家康の男っぷりというか、成長を認めたくはないのだ。同じ男として悔しいではないか。
尤も。家康にしてみれば、距離的なものは非常に大切で。
なにしろ政宗は全く自覚していないのだが、彼は人を魅了する能力に長けているのだ。人誑しといっても過言ではない。自覚していないから、無闇に魅了しまくることでヤキモキしている家康の心中など政宗が推し量れる筈もなかった。更には、家康が周囲に対してどれだけ牽制しているかも。
こうして今、寒いながらも誰に邪魔されることなくふたりきりで天守に陣取ることができるのも、実のところ家康が政宗を独り占めできるよう策を弄したからだ。
年が明けて暦が変わると、家康に恭順の意を示した諸将達が慶賀の挨拶に続々と江戸へと集まってくる。形上は政宗も家康に恭順の意を示し臣下の恰好をとっているため、当然慶賀の挨拶に登城することになるのだが、諸将と同様に慶賀の儀に合わせて江戸へ上ると、どうしても政宗の周囲に人垣ができて、たとえ天下の徳川家康であってもなかなか彼を独占できなくなるのだ。
大層人誑しな竜である。焦がれる人間も多い、ということを家康は知っている。更には、隙あらば竜の隣を、と狙っている輩が多いことも知っている。慶賀の挨拶に合わせる日程で上京を促したら、あっという間に彼は諸将に捉まってしまうだろう。こんな時でもなければゆっくり話すこともできないということも手伝って、捉まったら最後、なかなか手放してはくれまい。となれば、公人としてではなく恋人として逢う時間が必然的に削られてしまう。さすがに堪えられない。
(天下人も儘ならんなあ)
そこで家康は先手を打った。早い話が諸将よりも少しばかり早く政宗だけを江戸に呼び寄せればいいのだ。
駄々を捏ねて──これは対政宗仕様である──逢いたい逢いたいと毎日のように文を遣わせば、終いには『しょうがねェな』と呆れながらも上京を早めてくれた。
察するに、家康のこういう態度は政宗の心をいたく擽るらしい。或いは、年下の我儘を御せないのは年上の矜持に係わる───という実に政宗らしい想いが作用しているのかもしれない。なににせよ、家康が年下だからこそ為せる技である。そして、その利点を最大限に活用しているあたり、家康は抜け目ない。
そんな訳で政宗は早々に上京を果たし、年が明けて慶賀の儀が執り行われる日までの数日間、ふたりきりの時間を楽しむことができるのだった。
とは言っても、政宗の傍らには常に〈竜の右目〉がいる。
政宗の両隣、その片方の立ち位置は、家康が政宗と知り合った頃には既に〈右目〉という存在で埋まっていた。残る片方、そこは幸い未だ空席だ。空席であるがゆえにそのポジションを奪わんと、本人の与り知らぬところで熾烈な争いが繰り広げられている訳だが、とりあえず先んじているのは家康だった。
こう見えて『喰えぬ狸』と言われている。競う相手が〈右目〉以外であれば、残されたそれを勝ち取る自信はある。そのために、虎視眈々と彼の隣を狙う連中を日々牽制しているのだ。
本音を言えば、〈右目〉すらも排除して完全に政宗を独占したいところである。だが、喰えぬ狸もまだまだ〈右目〉に取って代わる境地にまでは至っていない。〈右目〉を出し抜くには、今少し経験値が浅い家康だ。あと少しばかり老獪にならねばなるまい。
(まあ…いきなり何もかもを望んでしまうのも足許を掬われかねないからな。今はもう片方の立ち位置を許されているだけ有り難く思わないと)
いずれ全部を独占するにしても、だ。
いずれ我が竜と天下に知らしめるとしても、だ。
今は〈右目〉以外の輩を排除できているだけで良しとしよう。
(ああ、でも……)
無論、今のうちだけ───だが。
喰えぬ狸は昨日より今日、今日より明日と日々成長を遂げているのである。

なんてコトっ!

今、なにげなく愛車のキーにつけているキーホルダーを見ていたら。
何年か前に仙台で買ったキティちゃん伊達ver.の弦月の前立てがポッキリと折れているっっ?!
おまけに「伊達政宗」って書いてあった旗も根元からポッキリ…(以下略)orz
昨年上田で買ったキティちゃん真田ver.と並べてぶら下げるのを楽しみにしていたのに、真田をつけるのが怖くなったよ…(苦笑)。


以下、拍手等レスになります。いつもどうもありがとうございます。
また、併せて無配ペーパー関係のご連絡もありますのでお心あたりの方はどうぞ。

そういえば、

今更思い出したのですが、先週の戦煌の時に無料配布していた小政と家政のペーパーがそれなりに余っていまして。
バレンタイン前日ということもあってバレンタイン仕様のお話を書いたもんで、次のイベントに回すこともなんだか憚られ…かと言って処分するのもなんだかで…さて、どうしたものかと(苦笑)。
もし、そんなんでも欲しいよという方がいらっしゃいましたら、送料負担(切手)になりますがお送りしますので、どちらを何枚欲しいのかとメールアドレスを明記のうえ、メルフォにてお問い合わせください。
折り返しメールにてご連絡させていただきます。
(3月5日まで受付いたします。)


家政リク更新

GARDEN:家政はじめました記念【家政まつり】リクエスト「油断大敵~三傑vs家康~」アップ。

家政まつり第8弾です。同盟後、政宗に近づこうとする家康をとことん邪魔する三傑の話。
同盟後というリクでしたが、お話の流れは同盟直前くらいからです。同盟の打診は受けていて事実上同盟は結んでいるようなものだけど、正式に同盟を結びに奥州までやってきたよ!な設定(苦笑)。
書きあがってからいろいろ気が付いたのです…(汗)。
家康にとって三傑は…小十郎がお姑さんで、綱元と成実が小姑さんみたいなものかもしれません(苦笑)。
手強い3人ですので、家康が本懐を遂げるのは当分先の話になりそうです。
リクエストどうもありがとうございました!


次の更新は久々の「無明恋獄」です。たぶん。
(書きかけのデータを内職PCにおいてきてしまったのでした…/汗)

以下、リクエストくださった方へお礼をば。

158.安眠の秘訣【戦国BASARA:家政】

(寒ィ…)
北国で育った人間だ。寒さへの耐性はある。
だが、こう寒いとなかなか寝付かれない。冬なのだから仕方がないと言われればそれまでだが、ここまで寒いと最早安眠妨害の域である。お蔭でこの数日寝不足状態が続いていた。
就寝前に室内へ火鉢を幾つか入れておくべきだったか、と猫のように躰を丸く縮こまらせながら政宗は考えた。
「Shit!こう寒いと寝られやしねェ…」
なにか温かいものが欲しい。
温かな、モノ。
ともすれば凍りつきそうな脳裏に、ふと閃くものがあった。
(コドモ…、)

───子供は体温が高い。

温石代わりにちょうどいいかもしれない。
自らの閃きに納得しつつ、むくりと起き上がった政宗は、夜着を通してでも容赦なく刺してくる寒さに身を震わせながら寝所から抜け出した。


なにやら締めつけられたような息苦しさに、家康は目を覚ました。
賓客として宛がわれている室内は墨を溶いたように暗い。今何刻なのかはわからないが、夜が明けるのはおそらくまだ先の話だろう。
「───?」
眠る時は確か…淋しい一人寝──人肌恋しいこの寒い夜に、である──だったのだが。何故か今は窮屈で仕方がなかった。ろくに寝返りを打つこともできない。
暗闇の中、耳を澄ませば規則正しい寝息が聞こえてきた。もちろん己のものではない。
数度両目を瞬かせた家康は、ぺろりと布団を剥いでみた。
己の胸許あたりにぎゅうと抱きついているものがある。息苦しい原因は間違いなくこれだ。
そして、夜分家康の寝所に潜り込んでくるような人間はおそらく一人しかいない。
「やれやれ、」
(夜這いかと思えば………ずいぶん大きな猫が潜り込んできたな)
知らず口許が綻ぶ。
「独眼竜、」
そっと囁けば、その存在を主張するかのようにもぞりと身動いだ。
「温いなあ…」
ふふ、と笑みとも吐息ともつかないものが唇から零れ落ちる。
「温いな、独眼竜は」
旋毛にそっとくちづけてから、自由になる手をその背に回して己の方へと引き寄せた家康は、胸の奥にぽっと灯った温かな幸せを噛み締めつつ再び瞳を閉じた。


うどんの国の人がお薦めの、

うどんの国出身の父が昨夜珍しく餃子について熱く語り出したので、一体何事かと耳を傾けていたら。
香川で人気の餃子があるというのを聞きつけたらしく。
(どうやらオレの故郷だーということも手伝って、いつもより更に熱く語っていたらしいです…)
そんなに美味い餃子というなら…餃子の国の人としては是非とも食べてみたい、そのクロワッサン餃子とやら(笑)。

「父上、関東では買えんのですか?」
「そもそもが移動販売らしいんだよ。移動販売できるエリアだけ」
うわ、超地域限定(汗)。
「香川に戻った時にでも買うか?」
そもそも安曇家が香川の父方の実家に帰るのって十年単位のスパンなので…ムリです!
「ネット通販とかナインデスカ…?」

…ありました!ネット通販!しかも完全受注生産という。
とりあえず、注文。
大変人気なので、待つ時は数ヶ月とか待つらしいです。
宇都宮の人間が愛する二大有名店に勝るとも劣らないお味なのか…今から届くのが楽しみですな。

こういう衝動は大切にしたいのです

イベントが終わった後というのは、いつももの凄くモチベーションが上がっていて。
なんかこうガツーンと小政が書きたくなる訳です(笑)。
もちろん家政もですけど。



家政リク更新

GARDEN:家政はじめました記念【家政まつり】リクエスト「掌にいちばんぼし」アップ。

家政まつり第7弾です。ライバルの多さに急いで大きくならないと!と焦る家康のお話。
恋敵…多いですね(苦笑)。しかもみんな(小十郎除く)政宗に貢ぎたがるので、家康は内心気が気でないと思います。
まあ、物で釣られるような政宗ではありませんが。
リクエストどうもありがとうございました!


以下、リクエストくださった方へお礼をば。

一片の悔いもなしっ!

昨日の戦煌、大盛況でしたね!
参加された方、お疲れ様でした。また、当スペースにて拙本をお買い求めくださった方、どうもありがとうございました。そして、温かなお言葉も本当にありがとうございました!
小政の方は早々に売り切ってしまって……小政スペなのに、途中から机上にあるのは家政と成政というなんだか居た堪れないラインナップとなってしまいまして。(午後になって仕舞い込んでいた見本誌も全部掃いてしまいました。)
相変わらずコピ本なるものはどの程度作ればいいのか、加減がわかりません(汗)。毎回手探りです…。
次回は更に多めに製本しようと思います。オフに関しては勉強中の素人ゆえ、そのあたりご容赦いただければ。

スペをお友達にお願いして、開場早々狩りに出かけた本人はお蔭で存分に買い漁れました。小政はもちろんのこと、家政も買えたし!
(不在中いつも面倒見ていただきありがとうございます!)
…スペースに戻ってきたときには大変カオスな釣果となっていました(苦笑)。釣果は全部猫ちゃんにお願いしているので、届くのが楽しみです。
また、アフターの伊達鶏も大変堪能いたしました。楽しかった!!


次回のサークル参加は、ちょっと間をおいて5月のスパコミ予定です(申込済)。

2/13戦煌!~如月の宴~発行物

戦煌が終わるまでこの記事がトップです。


2月13日 「戦煌!~如月の宴~」
西1ホール か26b THE GARDEN OF SINNERS


2月13日開催「戦煌!~如月の宴~」の新刊はコピー本2冊です。
開場後1時間程度、買い物等で本人は留守になります。
なお、お手数でも小銭をご用意いただけると大変助かります。
また、当サークル発行物(無料配布物は除く)はR18となっておりますので、18歳(高校生含む)以下の方は閲覧、ご購入をご遠慮ください。
よろしくお願いします。

【発行物】
●新刊 小政
龍は眠る (R18)
32P/A5コピー/300円
平成23年2月13日発行
ゲーム赤ルートベース。龍の愛し児として龍神を身の裡に宿す政宗と幼き梵天丸の命を守るために龍神を降ろした小十郎。小田原合戦後、竜を地へ堕とした三成への怒りのみで動こうとする政宗、政宗の身の裡で静観する龍神、そして小十郎それぞれの葛藤…めいたお話。

サンプルは折り畳んでいます。

●新刊 家政
ぼくのすきなひと (R18)
24P/A5コピー/200円
平成23年2月13日発行
サイトでもお馴染みの「大型愛玩犬年下攻家康×女王様年上受政宗」話の詰め合わせ。仕様はベタ甘です。

●無料配布ペーパー 小政、家政
バレンタイン仕様の小政と家政です。小政は「准教授×図書館司書」、家政は「高校生×大学生」。
ご自由にお持ちください。(なお、小政、家政の新刊にはそれぞれ折込み済みです。)

●既刊(11月恐惶謹言発行)
胸の中央を撃ち抜いて~365題より~ (R18)  24P/A5コピー/200円
恋ぞつもりて (R18)  28P/A5コピー/200円


以下、『龍は眠る』のサンプルです。


明日

いよいよ明日になりました!
準備万端で東京に乗り込みたいと思います。
(たぶん忘れ物はない…ハズ)
参加される方、どうぞよろしくお願いします。

本気で雪が降ってきたっ!?

本気で雪が降ってきたっ!?(2度繰り返し)

…そんな訳で、今日は一日雪模様です。
宇都宮はもう3㎝積もってるって。そういや路面も雪が積もってきてるや…。
どうやら明日も引き続き雪らしいです。
明日は友達と遊ぶ約束をしているんだけど…これはムリかなー。
(むしろ明日は日曜日の準備をしとけって)

家政リク更新

GARDEN:家政はじめました記念【家政まつり】リクエスト「君に奪われる」アップ。

家政リク第6弾です。三成絡みの家政。
関ヶ原コンビ×政宗というのも大好きです!そんな私の欲を素敵に満たしてくれたリクエストでした!
言葉で政宗をオトす勝負をしたら、たぶん三成は一生家康に勝てないんだと思います。
家康と比べるとあの人大概不器用だから…。
なので、家康は三成に対して「ずっとそのままの三成でいてくれ」と思っています。「そうすれば竜はワシのもの!」と(笑)。
こんな感じの三人をもっと書きたい!と思ってしまいました。
リクエストどうもありがとうございました!


…実は、いま三政が書きたいです(苦笑)。


以下、リクエストくださった方へお礼をば。

28.それで満足しましたか?【戦国BASARA:小政】

「あれー?梵、小十兄は?」
裁可を仰ぐ書状を抱えた成実は、従兄の傍らに常にいる筈の存在の顔が見当たらないことを怪訝に思い、小首を傾げて訊ねた。
戦が終わった直後で伊達軍内は忙しい。領地の仕置や褒美の算段などで政宗も多忙を極めていて、当然のことながらそんな政宗を補佐する右目も同様───否、主の負担をすこしでも軽減しようと政宗以上に多忙であると予想していたのだが。
仕置の関係で検分に出向いているのだろうか。そんな話聞いていないしなあ…と成実は思う。そんなことがあれば、ああ見えて心配性──なにしろ彼等の竜は奔放なので、否が応でもそうなってしまうのだ──な小十郎のことだ。僅かに政宗の許を離れるだけであっても「くれぐれも…」と彼が不在の間のことを成実あたりによくよく言い含めていくに違いない。だが、今回はそれがなかったのだ。
「小十郎?小十郎なら自室で自省の真っ最中だぜ?」
「───は?」
ほら、早く書状を寄越せと催促がましく手を伸ばす政宗に、慌てて書状の束を渡す。
「先の戦で俺の背中を護れなかった…って言いやがって、部屋に閉じこもって猛省してる」
腹を切るとか騒がなくなっただけだいぶマシになったがな、と書状に目通ししながら政宗は苦笑を浮かべた。
「え?でも掠り傷はともかく、梵に大きな怪我とかはなかったじゃん」
「まあな。俺の陣羽織が切られたから…それで悔んでいるらしいぜ」
「切られたって、そうなの?」
「An?切られたって言っても、ほんのちょっぴりだけどな。解れかどうかもわからねェっていうのをよく見つけやがる」
「あー、小十兄だからねえ…そこは」
さらさらと流れるように筆を動かしながら呆れ混じりに言う政宗に向かって、成実も同意した。小十郎は政宗のことに関しては怖ろしいぐらいに目敏いのだ。
筆を置いて、書状を成実に返した政宗は小さく息を吐き、凝ったらしい肩を揉み解す仕種をしつつ、「でもまあ…」と続ける。
「…アイツを休ませるためにはちょうどいいだろう?こうでもしなけりゃア、小十郎は一向に休まねェからな」
「梵?」
暗に含んだような政宗の物言いに何かを覚ったのか、成実は大袈裟に嘆息してみせた。このあたり言葉多くなくとも通じてしまうのは、兄弟同様に切磋琢磨した付き合いの長さゆえかもしれない。
「ねえ、梵。それって───ひょっとして確信犯?」
「さあな、」
目許を緩く撓ませて政宗は嗤った。


燈明皿に火を熾すことなく真っ暗な室内の中央で、小十郎は膝を崩そうともせずに瞑目していた。
空気の流れに変化が生じる。同時に鼻を擽った柔らかな香りは、常日頃主が纏うものだ。
「Hey,小十郎」
静かに障子戸を曳いた政宗は、まるで猫のようにするりと室内に躰を潜り込ませると、後ろ手で開いた時と同様静かに障子戸を閉めた。
「政宗さま、」
躰を捻って声のした方向へ向き直った小十郎は、両目を見開いて政宗を見た。光源のない暗い室内では、彼の表情までは窺い知れない。
「なにゆえ…?」
「いい加減に自省は済んだか?」
心得たように火を熾しながら問う政宗に対して、いいえと小十郎は俯き加減に頭を振った。
この程度の戒めでは全然足りない。許されるならば腹を切りたいぐらいなのだが、これは随分前に政宗から止められていた。厳命である。主の命ならば、臣として背く訳にはいかない。
では己への戒めに何が最も効果的かと考えた時に、辿り着いた先がこうして愛しい竜の許に伺候せず、竜の気配を断って自身が納得するまで部屋に籠ることだった。
竜の右目として常に傍らに在ることを許された小十郎にとって、竜自身から遠ざかることが一番の戒めだった。
だが、此度の蟄居はまだ三日と経っていない。
自身の心の有様を収めるには日が浅すぎる。
「やれやれ、今に始まったことじゃねエが…頑固なヤツだなァ」
まるで駄々を捏ねる小さな子供に向かって言うような口調で政宗は言った。返す言葉もなく、低頭するほかない小十郎である。
「政宗様の背を護るは小十郎の役目。その役目を小十郎が怠ったゆえに、政宗様をみすみすあのような危険に晒してしまい…」
「An?危険…ってほどでもねェだろう?あんなことは戦場に立ちゃア、日常茶飯だ。それに、陣羽織が切られた程度で俺自身怪我をした訳でもねェ」
「なれど…っ、」
「Stop!いい加減に満足しやがれ、この頑固者」
なおも言い募ろうとする小十郎を右手で制する。小言と自虐は耳触りで困る。延々と聞かされる方は堪ったものではない。小十郎はそのどちらも得意だから始末に負えなかった。
「政宗様!」
「数日程度ならお籠りも…まあ構わねェ。伊達の舵取りは成実達にも充分任せられるし、お前は少しくらい休めって言っても、ゼッテェ休まない男だからな。戦働きの褒美だと思えば納得もする。俺もそのつもりだった。だが、放っておけば際限なくいつまでも籠り続けるってのは困る。俺をその間ひとりにさせておくんだからな。人肌恋しくて仕方がねェ」

これは誰に対する戒めなんだか。
───なア、小十郎?

「政宗さ、ま」
鼻先を近づけ、それから掬い取るようにして小十郎の頬を両手で手挟んだ政宗は、啄むような柔らかなくちづけを施した。
「いい加減、そのくらいで満足しておけ。じゃないと、俺も堪え性がないから……慰めてくれる相手を探しちまうぜ?」
「な───っ、」
常ならば「冗談でも然様にはしたないことを口になさるな」ときつく諫めるところだが、政宗の行動力を考えると強ち口先ばかりではないから非常に悩ましい。
愛しい竜が己以外の者に僥倖を与えるなど───そんなことを受容できるほど小十郎は器が大きくないのだ。
「小十郎、」
促すように政宗が優しく───色すらも含んで優しく、囁く。
彼が衣に焚きしめた香りがふわりと舞った。
「…もう、いいだろう?」

───陥落する以外に、小十郎に道はなかった。


雪ですって

夕方あたりから雪の予報が出ていますin宇都宮。
まーた降るのかよ…って、まだ2月ですもんねえ。
センター試験2日目の時も出勤がしんどかったんですが(ただでさえ集合時間が早朝なのに、更に集合時間が早くなった…)、積もろうものなら、明日も出勤が大変そうだ(苦笑)。
冬タイヤ履いているし、運転自体はたぶん平気だとは思いますが…。
まあ、日曜日に降ってくれなければイイです…。


戦煌!の発行物(↑13日記事)に小政新刊のサンプルをアップしました。
序章の一部を載せています。
上記記事折り畳みへどうぞ。

BASARA三昧

原画集とずっと前に注文していた3の台本が一遍に届いて、うわ~い!と喜んでおります(笑)。
でも、台本…叶うなら原稿やってる時に欲しかった…orz


原画集はホント綺麗ですね。
筆頭は線画でも美人だ(笑)。はんべも美人。
それからコミックス3巻。
SQの最終話は家政だと力いっぱい思いましたが(それだけであの月は本誌を買った)…書き下ろし部分の後半って、そこはかとなく三政っぽい気がするのは私だ、け(苦笑)?


本日のおしながき

GARDEN:TEXT 戦国BASARA「Love tripper~闇を継ぐ者~」(小政)アップ。

「闇を~」設定のバレンタイン話です。
もともと無配ペーパー用に作ったお話です。最終的に別のお話を無配用に採用してしまったので、こちらは少しばかり早めのサイトでの披露となりました。


そんな訳で。
久々のサイト更新となりました(苦笑)。
実は原稿と格闘している間に、時々逃避で家政まつりのリクを進めていたんですが。
どれだけ逃避してたんですか、的に気が付いたら3本ほど仕上がっていました(苦笑)。
家政に詰まったときは逃避で小政、小政で詰まったときは家政…みたいに目先のスイッチを切り替えてやっていたので、たぶんその成果かと。
「どれだけ小政で足掻いてたの」っていう証拠ですね(苦笑)。
今週末くらいから順次アップしていきたいと思います。

それから。
いろいろお知らせありがとうございます!
『甲冑をつくろう』プロジェクトは…鋭意継続中です(笑)。創刊号は2週売りだったんですよね。無事に2号も手に入りました!
さすがに1/55で挫折というのは切なかろう…。


以下、拍手等レスです。
ありがとうございます!

もうすぐです!

13日の発行物についてアップしました。
当日は小政と家政のコピー本が新刊です!11月発行の既刊2冊も持参します。
あとはバレンタイン仕様の小政と家政の無配ペーパー。
無配小政は「准教授×司書」、無配家政はブログに掲載した「一年後、忘れてしまう出来事」のふたり「高校生×大学生」です。なんとか4Pで収まったので、その分それなりに部数を印刷することができました(苦笑)。
新刊にはそれぞれ折込んでいます。


今回の小政は書きたいなーとずっと温めていた設定でして。
コピ本とはいえ、それを形にできて良かったです。
実は今回泣く泣く削った部分などもあって、その部分も含めていずれまた完全な形でご披露することができたらなあ…と考えています。(でも、今はこれで精いっぱい)


当日は小政にまみれたいと思っています(笑)。チョコよりも甘い小政にどっぷり浸かりたいと。
開場後はお友達にスペースをお願いして1時間ばかり狩りに出かけてきますが、その後はスペースでまったりしていると思いますので。

ありがとうございます!

毎日ぱちぱち拍手をありがとうございます!
ただいまオンリーに向けて絶賛製本作業中のため、諸々が滞っていますが…そんな中での拍手やメッセージは、とても励みになっています。
本当にどうもありがとうございます!!!


以下、拍手等レスになります。
お心当たりの方はどうぞ。

さて、どの程度需要があるのか

オンリーまであと2週間弱。
原稿も無配用まで含めて全部脱稿しました!
あとは印刷・製本作業のみです。
11月の謹言の時は、どの程度需要があるかわからなかったので本当に少部数しか作らなかったんですが、今回は小政は少し多めに作ろうかなと思っています。
まあ、高性能プリンターのご機嫌次第なんですが…。>最近容量オーバー気味なのか、突然電源が落ちたりするので(汗)。
無配は多めに持っていく予定です。

家政の方は初めてなので…どれだけ需要があるのか、これまた手探り状態でして。
無配も含めて、どれくらい作ればいいんだろうなあ…と考え中。
プロフィール

安曇

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