人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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122.嘲笑って【戦国BASARA:小政+慶次】

気を配っていたつもりではあったが、些か酒杯が進み過ぎたらしい。杯を手にしたまま珍しくうつらうつらと舟を漕ぐ政宗の姿があった。
「政宗様、些か御酒を召し過ぎですぞ。この辺で終わりになさいませ」
手にした杯――まだ底に酒が残っている――をそっと取り上げて小声で言い諭すと、まるで幼子のように小さくむずがった。二人で過ごす時ならばいざ知らず、他人の目がある中でこういう態度をとるのだからかなり酔いが回っているのだろう。少なくとも素面の政宗は他人の前でこんな子供じみた態度をとらない。
くすと笑う気配が対面から流れてくる。
「へえ、こいつはいいものが見れた」
「―――見せモンじゃねえぞ」
ぽすんと軽い音を立てて胸に頭を預けてくる政宗を目の前の好奇な視線から隠すようにして、小十郎は番犬宛らの鋭い気を開放したまま威嚇した。だが、そんな小十郎の牽制も眼前ですっかり寛いでいる男―――風来坊こと前田慶次には届かない。へらへらと笑って「いいねえ、いいねえお二人さん」などと茶々を入れてくる始末だ。
政宗は酒が強い方では決してなかったが、少なくとも自分の限界を知っているので節度のある飲み方をするのが常だ。それがこうして酔い潰れてしまうのだからよほど旨い酒だったのか、酒を酌み交わす時間を楽しんでいたのか、或いは慶次が勧め上手なのか―――少なくとも三番目であったら今この場で刀の錆にしてくれようと小十郎は思う。
「すまねえが今夜はお開きにしてくれ」
「別に俺は独眼竜の寝顔を肴にでも構わないよ?」
「誰がテメエなんぞに政宗様の寝顔を拝ませるか」
寝落ちてしまった政宗を抱えて立ち上がった小十郎は、上機嫌な笑みを見せる慶次に向かってそんな捨て台詞を吐いた。我ながら独占欲が強いものだと思う。
「じゃあさ、独眼竜を寝かしつけたらもう少し付き合ってよ。実を言うと、まだ飲み足りないんだよね」
図体のでかさが酒への耐性に比例しているのだろうか。溜息を吐いた小十郎は、どうしたものかと考えを巡らせた。
一応現在の慶次は客人扱いである。政宗は常日頃客人へのもてなしを重んじていて、飲み足りないという慶次――一応客人――に手酌酒をさせるのは、ある意味主の心に反するというものだ。政宗がこの場を降りる以上、そして客人がまだ満足していない以上、主に代わって小十郎がこの場を引き継ぐしかない。
抱き上げた主の寝顔を見、それから上機嫌な慶次の顔を見、小十郎は小さく舌打ちする。そうして「…少し待ってろ」とだけ言い置いて、政宗を寝所へ連れて行くために一旦その場から離れたのだった。


なんでテメエと飲まなきゃならねえとばかりに口をへの字に曲げて返杯を受ける小十郎の態度など気にもせず、慶次は「一度右目の兄さんとも飲んでみたかったんだよね」と言って陽気に笑った。
確かに慶次は酒の勧め方、飲ませ方が上手いのだろう。これでは政宗の度が過ぎてしまうのもわかるような気がする。
最初こそ憮然とした表情で――それは寝所に政宗を置いてきてしまったからに他ならない――ちびちびと唇を濡らしていただけの小十郎も、時間が経つと杯を傾け、慶次の他愛のない話に乗るようになった。更には話題が政宗のこととなれば、口も滑らかになる。酒の力を借りている所為もあって、聞きようによっては惚気にも等しいものだ。
他人にとっては傍迷惑であろうそれを肴に、慶次は美味そうに酒を飲んだ。
「右目の兄さんって…ほんと独眼竜が総てなんだねえ」
「当たり前だ。俺は政宗様のために生きている」
何の迷いもなく、きっぱりと言い切る。政宗のために生きているとは誇張でもなんでもなく、小十郎の真であった。
無論、傍仕えした当初からそう思っていたわけではない。小十郎は政宗の傅役として彼が九歳の頃傍に上がったのだが、当時の己と言えばお世辞にも素行が良いとは言えず――傅役に就く前に大殿の徒小姓として召されているので、一応の礼儀は押さえたが――、まして子供と接するなど皆無であったし、政宗と言えば置かれた環境もあって子供にしては気難しく卑屈だったので、傅役に抜擢されたと聞かされた時には正直途方にくれたものだった。
嫡男の傅役といえば、ゆくゆくは重臣となる身である。将来の展望が開けたと言ってもいいが、そんなことよりも小十郎は己が嫡男の傅役としてやっていけるか不安で、とてもではないが喜べなかった憶えがある。それで同席していた異父姉に後から殴られたのだ。
大殿も大きな賭けにでたものだと皮肉半分に当時は思ったものだが、今になって思えば不完全な子供同士、共に成長させようという親心だったのかもしれぬ。かちりと歯車が噛み合ったみたいに、己と政宗は互いに欠けた部分を補って今日まで生きてきた。なるほど大殿の大博打は当たったのだ。今頃草葉の陰で満足げに笑んでいるかもしれない。だとすれば、ほんの少しだけ大殿に恩が返せたと自惚れてもいいだろうか。
とにかく紆余曲折、様々なことがあって政宗は小十郎の〈世界〉そのものとなった。これまでの経緯はどうであれ、〈竜の右目〉となった小十郎は政宗の一部であり、もはや彼なしでは生きられぬ。竜本体を失して右目が生きられぬように。
この世が闇と言うならば、小十郎にとって政宗は闇に射す光と言ってよかった。
「……政宗様は俺の〈世界〉だ」
「右目の兄さんをそこまで惚れこませるなんて、独眼竜って凄いねえ。いいね、羨ましいよ。そういうのってさ」
「ふん。羨ましければ、テメエもいつまでもフラフラフラフラ根無し草みてえなことやってねえで、そうと思えるような相手を見つけたらどうだ?」
「げっ、此処でもまつ姉ちゃんみたいな説教を喰らうとは…まいったね、こりゃ」
慶次が陽気に笑う。参ったと言っているが、どうせ右から左へ聞き流しているに違いない。前田の奥方の苦労が忍ばれる。
「独眼竜のために生きているかあ……うん、右目の兄さんはそんな感じだよね。でもそれって怖くないかい?」
「怖い?」
どういう意味だと目を瞬かせる。政宗のために生きているという小十郎はそうあることを誇りに思いこそすれ怖いと思ったことは一度もない。
「まあ、当事者だからわからないか。そういうもんだよね」
「―――前田、」
命短し、人よ恋せよ。そんなことを嘯く男が。
「兄さんは独眼竜と離れるときのことを考えたことはある?」
ズキンと胸が痛んだ。
政宗と離れる―――それは様々なケースが想定できるだろう。生きながら離れ離れになることも考えられるが、それよりも自分達にもっと身近なのは〈死〉だろう。
お互い戦場に立つ武将だ。死を怖れてはいない。そういう覚悟で戦場に立っているし、政宗も同様だろう。
あまりにも身近すぎる〈死〉。小十郎はゆえに二人を別つものがそれであるとの前提で物事を考えていた。
「独眼竜を〈世界〉と言っちゃうくらいの兄さんだ。もしも離れたら生きていけなさそうだなあと思って」
「…そうだな。おそらくあの方のいない世に未練なんざ欠片もねえだろうな」
政宗を喪えば、残った小十郎など抜け殻に等しい。きっと何をすることもできず、無為に時間だけが過ぎていくのだろう。そんなのはご免だ。それくらいならすぐにでも追い腹を切る。彼を一人黄泉路に旅立たせるつもりはない。すぐに追いついて共に逝こう。
(ああ、でも―――)
己が残されたらそれでいい。そういう己に未練はないのだから。寧ろどうしても避けられぬと言うならば、そうであってほしいと思っている。
けれど、運命は常にそうとは限らない。
「…………………、」
「兄さん?」
まるで喉許に刀の切っ先を突き付けられたような気分だ。
小十郎は杯に視線を落とし、苦く笑った。


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そ、そんな…(汗)

なんだか天気予報が不吉なことを言ってる…。
今夜から明日の朝にかけて雪っていったいどういう仕打ちですか、冬将軍ー!!!



本日のおしながき

TEXT UNDER 「意地悪なアナタ」(小政(女))アップ。


久々のサイト更新です…。
サイトの更新もやらないとなーとは思うのですが、如何せんいろいろ書きたいものが溜まっていてなかなか思うように進みません(泣)。ホント申し訳なく…。
今回はお誕生日月間で書いた「教師小十郎×生徒政宗で修学旅行」の続きになります。
小十郎先生のお仕置き話です(苦笑)。
ちょろっと破廉恥が入ってますが、温いモンです。

つぶやき掌ログまとめ

年明けから始めたTwitterで「同じお題で字数制限付きのショートストーリーを書こう!」のBSR版企画に参加中です。→Twitter企画#同題BSR【ざっくりまとめ】
普段字数制限なしで書いている人間なので、こういう風に制約があると慣れない所為か難しいですね(苦笑)。140字以内できちんとまとめるってホント難しい…。
短く纏めたつもりでも実際字数オーバーしてて削って削って…を繰り返しているので、仕上がるとなんだか物足りない感じに。
こちらにもログという形で何本かまとまったらアップすることにしました。

以下は1/14~1/21までにつぶやいたものです。小政と家政と小梵。


【小政】
梅が咲いたのか?すんと鼻をひくつかせて主が問う。
「然様ですか?」
万事に於いて主は感覚が鋭い。同じように小十郎も鼻をひくつかせるが、鼻腔を撫でるのは主が言う梅香などではなかった。
「小十郎には貴方様の馨りしか聞けませぬゆえ」
主の貌が真っ赤になった /梅

【小政】
強がりで臍曲がり。他人の前では弱さを晒さない彼が“愛がほしい”“愛してほしい”と全身で懸命に訴えてくる。
「政宗様?」
「小十郎…もう少しだけこのままでいてくれ」
愛しいひとに乞われたその手を振り解けるほど小十郎は強くはなかった/愛蘭

【家政】
何に似ているんだろう?正座で項垂れた家康の旋毛を見下し政宗はそんなことを考える。顔色を窺って上目遣いで見返してくる姿に唐突に答えが浮かんだ。ああ、犬だ。それも大型犬。
「…嫌だったのか?」
「…ッ!ずっと正座してろ!」
嫌だったと言えない己が恨めしい/せいざ

【小梵】
ぴんと背筋を伸ばして端座すれば気持ちも引き締まる。性格同様堅苦しい姿勢で書を読む小十郎の背にふと心地良い重みと温もりが広がった。
「梵天丸様?」
「小十郎はいつまで梵天をほったらかしにするつもりだ」
重みと温もりを受けつつ小十郎はひそりと相好を崩した。/せいざ



愛蘭はアイルランドのこと。
アイルランド→MOTHERのPVロケがアイルランドだったよなーというところから派生(苦笑)。

折り返し地点通過

センター試験2日目。試験も折り返しに入りました。
そして、お昼を食べて業務も漸く折り返し。
今年は昨年下手を打った所為で割かれる人員が増え、結果人手が足りなくなってシフトが超絶殺人的です。シフト表作る人間は相当頭を悩ませただろうなあ…という苦労が忍ばれるあとが(苦笑)。


今日のお弁当が凄く良かったので、午後もなんとか踏ん張れそうです(笑)。
お弁当の良し悪しが午後のモチベーションに直結するので、ホント弁当は大事!

雪、その後

月曜日の雪、さすがに凡そのところは溶けたものの…日陰はカッチカチで根氷の勢い。
尤も溶けたところも夜には凍っちゃって、翌朝またカッチカチという悪循環なんですが。


………雪が降っているときよりも降った後の方が面倒なんですよね。
喜んでたのはチビどもだけ(苦笑)。

LUNA SEA LIVE 2012-2013 “The End of the Dream”

行ってきました!日本武道館!
2年ぶりのLUNASEAライヴでした。'11年の震災復興チャリティーは惜しくもチケットが取れなかったので。
憂さを晴らすように昨年はライヴよりも舞台ばっか行ってました…。
13年ぶりに武道館に立った―――ってMCでRYUちゃんが言っていたけど、確かに終幕前の2000年5月“PREMIERE OF LUNACY 2000”を武道館でやったなあ、と。そして行ったなあ、と。
たぶん私が武道館に行ったのもそれが最後だったのではないかと…。→それで行き方を忘れそうになっていた(苦笑)。

現地には開場時間少し前に無事到着。物販列に並んでパンフを買った後、いざ武道館へ。
この日の席は2Fスタンド席でした。武道館のスタンド席って階段がキツくて急角度だからイヤなんだよなあ…。特に2時間スタンディングした後で帰るときに地味に足に堪えるんだよな、あの階段(苦笑)。
ツィッターで『残念席』呟いたんですが、位置的にはRYUちゃんのマイク位置より後ろ且つ真ちゃのドラムセットよりも前の席。頼りにしていたモニターは視線と平行状態の配置だったのでうわあああん全く頼りにならない。
救いはステージの内側の位置だったことと会場が小さいので、肉眼1/2スケールくらいで見えてたことですか。
ステージ真裏の席はホント残念賞だよなあ…とも思ったんですが、真裏位置にはSUGIZOがよく行っていたので、案外良かったのか???
…いやいや、次回はSLAVEシートに手を出すかもしれませぬ。
そんなこの日のセットリスト。
始まりの合図になるSEの月光で既に泣いていた人です(苦笑)。LUNAのライヴはいつも泣く。どうしてだろう。

1.LOVELESS
2.PRECIOUS...
3.G.
4.END OF SORROW
5.TRUE BLUE
6.Rouge
7.RAIN
8.Providence
9.Ray
10.The End of the Dream
11.STORM
12.DESIRE
13.ROSIER
14.TONIGHT

【Encore】
EN1.I for You
EN2.IN MY DREAM(WITH SHIVER)
EN3.Dejavu
EN4.WISH

SE→LOVELESSで既に涙腺崩壊してセトリを覚えていられるか自信がなかったんですが(帰りの新幹線でうろ覚えのまま書き出した)…セトリが載っている他所さまのところで答え合わせがてら確認(苦笑)してみたら、きちんと曲順・曲名があっていたのでヨカッタ。
私の二十数年のSLAVE歴が走馬灯のように駆け巡っていきました…。
IN MY DREAMは一番好きな曲だし、RAINとかRayとか久しぶりに聴いた!

ライヴは2時間ほどでしたが、本当に聴かせてくれました。
音がどんどん太くなってる。進化しているという事実を目の当たりにした感じ。
3日目の今日は昨日よりも高みに昇ってくのかな。

終わった…

昼休みにツイッターで呟いたんですが、春原稿の小政と家政の本文を脱稿しましたー!
年が明けると大学は本格的に入試シーズンに突入+年度末繁忙期に突入するので、比較的手が空いている今週くらいまでに目途をつけないと大変なことになるんですね。
それでもいつもはセンター業務の休憩時間で進めることができたんですけど、今年は超殺人的シフトなのでそれも望めず、結果的に計画を前倒しにせざるを得なかったのでした(汗)。
…うん、ホント死ぬほど頑張った!頑張るところを間違えてんじゃないのって思うほど頑張った(苦笑)。
人間やればできるのねっvv
あとは表紙を作って校正をして…の作業だけです。
でも、あんまり早く原稿が完成すると何か起こりそうで怖い…。

今年参加したいな&参加予定のイベント

アグレッシヴな一年にしようプロジェクトということで、
今年参加したいな&参加予定のイベントを列挙してみました(笑)。

3/17 HARU COMIC CITY18
5/ 4 SUPER COMIC CITY22
6/16 恐惶謹言十四弦
8/  夏コミ
9/22 戦煌3

とりあえず年の前半。
今年は夏コミにも挑戦してみるーと思って、申込書買いました。
(冬コミ参加は寒くてしんどい/苦笑)
春コミは申し込んでいるので確定。
春コミ→スパコミ→謹言のスパンが短いので(更にこの間に舞台とライヴが入るし)、謹言に関しては参加しても新刊はどうかなーという感じですね。

レッツ、アクティーヴ!

今年は年明け早々ライヴがあるし、春には舞台もあるし6月にもライヴがあるし…で年齢不相応になかなかアクティブな年になる予感(苦笑)。
巳年は波乱の年っていいますけど(歴史をふり返ったら、ホントスゲー事件ばっか起こってるもんな)、個人的には公私ともに攻撃的な年にしたいと思います。もちろん、いい意味で。

そんな思いを胸に先日初詣でお御籤を引いたら中吉でした。
でも、添えられた和歌が雨に散る桜って…なんの暗示なのーっっ(苦笑)。
そして、今年は方位除けの年っぽいです私。
あれ、去年も確か方位除けでお祓いしてもらったような気が…。

お誕生日月間企画2012リク更新

お誕生日月間企画2012小政まつり「無自覚なアナタ」アップ。


新年を迎えてのサイト更新はお誕生日月間リクです。
見事に越年しましたね…。今年のお誕生日月間リクまでには完結したいと切に思っています。←願望。

さて、気を取り直して今回は小十郎先生と女子高生政宗ちゃんです。
修学旅行先でナンパされまくる政宗をやきもきしながら見張る小十郎先生のお話ですが………やきもきが突き抜けて最後は極殺状態になっています(苦笑)。
天性の人誑しなので、もう心配で堪らんですよね。いっそのこと一生囲っとけよという。
ちなみにこの後、「あれほど口酸っぱく言ったじゃねえか」という小十郎のお仕置きが待っています(笑)。
そんなお破廉恥なお仕置き話も書きたいですね。新年早々なんですが。
リクエストどうもありがとうございました!

以下、リクエストいただいた方にお礼です。




遅れて始めてみたよ

あけましておめでとうございます。
今年も元気に小政&家政道を突っ走りたい所存です!時々道草を食うかもしれませんが(苦笑)。
今年も変わらずお付き合いいただけると嬉しいです。
一応今年参加したいな&参加予定のイベント計画表を(頭の中で)作ってみました。
あとでこちらにアップしますね。


さて、一年の計は元旦にあり!ということで、今更ながらツイッターを始めてみました。
…ホント他人様より万歩遅れての参戦ですが。
掌サイズの小政とかサークル情報とか腐れた呟きとかを中心に日常のことなど好きなものを好き勝手に呟く予定です。(呟き頻度は低いかもしれませんが…。)
いろいろと覚束ないです(苦笑)。
ねえ設定までどんだけ時間をかけてんのっ!
リアルに使い方がわかっていないフラグ。


腐傾向が強いので、一応鍵をかけています。→ @azumiya1059

おみくじ吉凶勝負【戦国BASARA:小政】

日付が変わり新年になるのを待って、小十郎は政宗と初詣に出掛けた。普段であれば寝静まって静かな街も、新年を迎えた今日ばかりは賑わっている。電車が終夜運転をしている所為もあって人通りも多い。
近くに神社はあるのだが、二人はあえて足を延ばして参拝客の多さで一、二を争う有名な神社へ初詣に行くことにしていた。霊験あらたかなのは何処も変わりなかろうが、参拝客の多いところであればそれを理由に密着できるという―――不謹慎極まりない発想によるものだ。
実際、これだけの人間が何処から集まってくるのかと目を疑いたくなるような混雑具合で、それこそ子供のように手を繋いででもいないと、人の波に呑まれて離れ離れになりかねない。
「迷子にでもなったら大変だからな」
そんなことを嘯いて、人ごみの中、政宗が小十郎の手を握ってくる。悪戯っぽく微笑む彼と目が合って、小十郎は己の下心を見透かされたみたいで居心地が悪かったのだが、政宗の言葉を言い訳にして手を強く握り返した。
「Jesus!スゲエ人だなァ」
「政宗さま、危ない」
「Oh,」
拝殿に向かう参道でもみくちゃにされ、もはや手を繋ぐだけでは危なっかしくて、政宗が離れないようにと小十郎は肩を抱き寄せた。
「Thanks」
左眼を大きく見開いて小十郎を見上げた――新年一番にそんなかわいい驚き顔を目にできるのも小十郎の役得だろう――政宗は、抱き寄せてくる小十郎の大きな手の強い存在感にはにかんだ笑みを浮かべた。そうして自分からも擦り寄ってくる。
「………迷子になりたくねェし」
そんな言い訳もかわいらしい。つい肩を抱く手に力が入った。
漸く拝殿近くまで辿り着いた二人は、思い思い賽銭を投げて心の中で願いごとを唱えた。もちろん、小十郎のそれは決まりきっている。今年も政宗とともに健やかな一年を過ごせますように、だ。
ちらりと横目で政宗を盗み見ると、真剣な面持ちで願いごとを唱えている。どんな願いごとを…などと訊くのも野暮なので訊かないが、願わくは自分と同じであればいいと思う。
(それにしても―――神さまもこれだけの人間の願いごとを叶えるなんざ大変だな)
「Ah~,ちィと欲張っちまった。願いごと」
「新しい年を迎えた時くらいきっと神さまも気前よく聞いてくれますよ。なにしろ此処にいる人間の願いごとに耳を傾けてくれるくらいだ」
「ha-ha.違いねェ」
拝殿を離れてから再び手を繋ぐ。
「なあ、小十郎。おみくじ引いて行こうぜ」
「おみくじ…ですか?」
「Ya.年の初めの運だめしってヤツだ」
「政宗様、おみくじは運を試すものではありませんよ」
細かいことはいいんだよと口を尖らせ、政宗は繋いだ手を引っ張った。
人の波に逆らって札授所に向かうので、どんなに気を付けていてもぶつかってしまう。こればかりはお互い様なので仕方がない。ただ、ぶつかった相手が政宗を見るや、魂を抜かれたみたいに息を飲むのが面白くなかった。十人ぶつかればその十人が揃って同じ反応をするのだ。天性の人誑しであることを思えば当然なのだろうが、傍らで恋人がそういう目で見られるというのは、小十郎でなくても心穏やかではいられないだろう。いっそのこと胸許に抱き込んで、他人の目から隠してしまいたいくらいの心境だ。無論そんなことをすればかえって目立つこと間違いなしだが。
札授所でお守りと縁起物の熊手を買ったあと、二人は札授所横でおみくじをひいた。引っ張り出した木棒を巫女に渡してくじを引き換える間も、“年の初めの運だめし”と言い切った政宗はワクワクしながら瞳を輝かせていた。そんな彼に苦笑しながら、小十郎も引いた木棒を巫女に渡す。
「さァて、吉と出るか凶と出るか―――」
木棒に書かれた数字と同じ抽斗から取り出し、巫女が手渡してくれたおみくじに揃って目を落とした。
「……………、」
「小十郎、どうだ?」
眉間に深い皺が寄った小十郎には気付かずに――俯いている所為である――、政宗がひょいっと手許を覗き込んできた。
「―――――――凶………だな」
「―――ですね」
小十郎の手の中にあるおみくじは“凶”だった。
ちなみに政宗は“中吉”である。この一年のそれぞれを暗示しているみたいで、なにやら幸先悪い。よりにもよって凶を引くとは何事だろう。
こんな紙切れ一枚でこの一年を勝手に決められてたまるかと強がってみても、肩を落とした態度は素直に心の裡を物語っている。そんな小十郎を励ますように、「まあまあ」と政宗は落とした肩を叩いた。
「凶なんて引きたくて引けるモンじゃねェぞ。かえって縁起がいいじゃねェか」
「………慰めはいらねえです、政宗様」
「慰めなんかじゃねェよ。いいか、考えてもみろよ。凶ってのはこれ以上悪くなりようがねェってことじゃねェか。つまりこれから上り調子ってことだろ」
「………………、」
「大吉はその逆で、あとは転がる一方って感じだよな。だから俺はコイツで満足してるぜ」
自分の引いたくじをひらひらさせながら政宗が笑う。なるほどポジティヴな考え方だ。
「政宗さま……」
「新年早々そんなシケたツラしてんなよ。たかがおみくじだろ。そんなシケたツラ、せっかくの男前が台無しだ」
そのおみくじを“年の初めの運だめし”と言い放ったのは他ならぬ政宗だ。それに照らせば、小十郎の今年の運だめしは“最悪”ということにならないだろうか。
「小十郎、さっさと木の枝に結んじまおうぜ。それで家に帰ろう?」
気を取り直すように促され、幾重にもおみくじが結ばれた木の枝に自分達もおみくじを結びつけた。きっと何人もの人間が此処で同じような遣り取りをしているのかもしれない。
「初詣はしたし、あとは仕事始めの日まで家でのんびりできるな」
迷子になったら大変だからと言いながら、先刻と同じように政宗が手を繋いできた。人混みの所為にしているから他人の目も然程気にならない。いつもより大胆に指を絡めてくる。
きゅ、と握られた瞬間、瞳を細めた小十郎を見上げて政宗はふふと微笑んだ。
「輝宗先生のところへ挨拶に行くんでしょう?」
「Oh,そうだ。親父に新年の挨拶はしておかねェとな。すっかり忘れてた。ま、そいつを済ませちまえば水入らずだぜ、darling?」
姫はじめも控えてるしな。
「ま、政宗さまっ」
誰が耳にしているかもわからないというのに、どこまで大胆になるつもりか、そんな艶事まで口にする。聞かれてやしないかと辺りを見回したが、この人混みだ。皆自分達のことだけで精一杯らしい。決して小十郎は小心者ではないのだが、ほっと息を零す。
「Ha!No problem.誰も聞いちゃいねェって」
小十郎の心中を見透かしたように笑い飛ばされ、決まり悪い思いをした小十郎は、そんな自分を隠すために眦を吊り上げた。




お題配布元:color seasonさま


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