人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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Rejuvenescence【戦国BASARA:サスダテ】

この世界。
感情を持ったら、それは〈死〉を意味する。
影となり、非情に主の命を遂行しなければならない身だ。感情を知らないからこそ、非情に徹することもできる。
それが鉄則。
そのような人間が〈感情〉を持てば、最早冷徹になどなれはしない。
迷いが生じ、そしてその一瞬の迷いが判断を誤らせ、〈死〉へと繋ぐのだ。
それでも。

(とめられなかったんだよ───)

元より感情知らなかったのだ。
だから、出逢った瞬間それが〈愛〉だとか〈恋〉だとか認識する筈もなかった。
ただ、その存在に惹かれることを止められなかったのだ。
そうして、「出逢った意味」を探すようになったのは最近のこと。
当然、探してすぐに見つかるようなものでもなかったけれど、何らかの行動を起こしていないと堪らなく不安だったのだ。
自分達は氷よりも薄い曖昧な関係の上に成り立っていて、いつか終わりがくることも見えていたから。
「Ha!余裕だなァ、死合っている最中だってのに」
何を考えていた?と半ば焦れたような口調で隻眼の竜が問う。
高揚としたその瞳に唯一映るのは、当然対峙している己の姿だけだ。
だが、それがまるで「世界の全て」と告げているみたいで、佐助はこんな状況で不謹慎だとは思ったが恍惚感を覚えていた。
今ならば。
〈この人〉は他の誰のものでもない。〈自分〉のものだ。
「ダンナのことだって云ったら?」
「鴉にしちゃあ上等。まだそんなこと云える余裕があるってか?」
楽しげに露出した左眼が細められる。
「ダンナの相手してんのに、余裕なんかこれっぽっちもないよっ…てね」
キン、と甲高い金属音が二人の狭間で響く。
「相変わらず…手強いねえ」
間合いをとって大手裏剣を構える。
片眼を欠くとは武将にとって致命傷だろうが、眼前の竜はそうではない。
視界を欠いた右側を弱点と見定めて攻める敵将がこれまでも数多いただろうが、それを悉く屠ってきたのだからそれが決して弱点ではないのだと知れる。
死角を死角と思わせない。
確かに剣舞を思わせる華麗でいて容赦ない鋭さを併せ持った太刀筋は、命の遣り取りをしているこのような場でなければ見惚れていたと思う。
「…ねえ、ダンナ」
「An?」
視線が交差する。
「俺たちの出逢った意味ってなんだと思う?」
「…出逢った意味?」
いきなり意外なことを云う、と云わんばかりに竜の瞳が見開かれた。
「俺サマ、探してるんだよ。もうずっと…」
感情を覚えることと引き換えにしてでも。
(だって───)
「Ha!」
可笑しそうに鼻先で笑う。
「テメエ自身のことだから判らねェってか?」
「それって…どういう…?」
「それは───変わるため、だろうよ」
変わるため?
「Ya.アンタ…変わったぜ?」
一瞬の揺らぎを見せた佐助の、その揺らぎを見逃すほど竜は優しくはない。
「Hey!余所事に気を取られてっと…命を散らすぜ?」
「───っ、」
「どうした?俺を楽しませてくれるんだろ?」
「やれやれ…参ったね、このお人はさ」
剣呑な響きで唸る得物を交えながら、その一方で睦言を囁くような。


この瞬間がとても愛しい。






元々は昼休みの15分一本勝負で書き始めたサスダテ。
本当に浮かんだことを文字に落としただけなので、全く纏まっていません(苦笑)。
まさに殴り書き。

ちなみに。
「rejuvenescence」とは「更新」という意味です。
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