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人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

月の裏側【戦国BASARA:家政】

冴え冴えとした月の光が地上を照らす晩だった。
虫の音に耳を傾けながら、風流を好む政宗はひとり手酌で酒を呑んでいた。
酒の肴は、天上に輝く月である。
今宵はひとり酒の所為か、少々ピッチが速い。傍に五月蠅く云う人間がいないからだ。
たまにはこういう呑み方もいいなと思う。
もちろん、ここで箍を外して無茶な呑み方をしてしまい、翌日悪酔いとともに超弩級の雷を落とされるのも敵わないので、そのあたりは節度のある呑み方を心がけている政宗である。
盃にゆっくりと酒を注ぎ、さざ波が消えるのを待つ。すると、水鏡に映るのは月。
盃に映し込んだ月を愛でてから、ひと息に呑み干した。
眼帯に隠されていない左眼を緩く撓め、ほうと息を吐く。
瞳が潤んで目許に朱を刷いているのは、酔いの所為か。
「ひとり酒とは…なんともつれないではないか、独眼竜」
「An?」
急に背中が温かくなった。
ぐるりと視線を巡らせれば、背後から己を抱くようにして家康がいた。
首筋に唇を這わせながら「なぜワシを誘ってくれない」と少しばかり不満げに抗議する家康に、政宗は小さく笑って躰を捩った。
「擽ってェよ」
離れろと窘めても、力ずくで引き剥がそうと思っても、この男のことだ。どうせ梃子でも離れまい。ならば、好きにさせておくしかないだろう。
「ひとりで呑みたい気分だったんだ。お前だってそういう時あるだろう?」
「まあ…それは、そう、だが…」
背後で次第に声が萎んでゆく。本当にわかり易い。
「ワシは…その、邪魔をしたのか?」
「Ha!判っちゃいねェな。邪魔しやがって…と俺が本当に判断したら、今頃お前にHell Dragonをお見舞いしているところだぜ?」
笑いながらそう嘯いて、政宗は家康に凭れた。
そうして腕を伸ばし、ぐしゃぐしゃと頭を掻き撫でてやれば、背後から腰に廻された太い腕がぎゅうと締まる。
家康は陽光のような男だ。
闇にあっても、決して闇に埋没しない。
たとえ竜であっても、その眩しさに思わず目を伏せたくなる時もある。
「独眼竜、」
「Hey,家康。せっかく綺麗な月夜なんだ。お前も月を愛でろよ」
「言われずとも、先ほどから愛でておる」
「───?」
仰向いて家康の顔を見上げると、ふふと含み笑った彼はそのまま政宗の唇を奪った。
「な…っ、テメ…っ」
「ワシの月はもとよりこの腕の中にあるからな」
なあ、独眼竜?
「───ッッ」
にこりと笑って事もなげに恥ずかしいことを云ってくれた男の顔を。
最早直視できない政宗だった。



お題配布元:color seasonさま




昨日の今日でアレなんですが…家政量産中です(苦笑)。
むしろ家政まつり、的な勢い。
家康の性格は、相変わらず手探り状態です。
年上の政宗に絡ませるとワンコに近いのかなーと思いつつ、あまりワンコにしちゃうとあっちでやっている成実のようになってしまうので…(苦笑)。
そのあたりの匙加減が難しいなあ。
まだまだ精進します。
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