人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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2/13戦煌!~如月の宴~発行物

戦煌が終わるまでこの記事がトップです。


2月13日 「戦煌!~如月の宴~」
西1ホール か26b THE GARDEN OF SINNERS


2月13日開催「戦煌!~如月の宴~」の新刊はコピー本2冊です。
開場後1時間程度、買い物等で本人は留守になります。
なお、お手数でも小銭をご用意いただけると大変助かります。
また、当サークル発行物(無料配布物は除く)はR18となっておりますので、18歳(高校生含む)以下の方は閲覧、ご購入をご遠慮ください。
よろしくお願いします。

【発行物】
●新刊 小政
龍は眠る (R18)
32P/A5コピー/300円
平成23年2月13日発行
ゲーム赤ルートベース。龍の愛し児として龍神を身の裡に宿す政宗と幼き梵天丸の命を守るために龍神を降ろした小十郎。小田原合戦後、竜を地へ堕とした三成への怒りのみで動こうとする政宗、政宗の身の裡で静観する龍神、そして小十郎それぞれの葛藤…めいたお話。

サンプルは折り畳んでいます。

●新刊 家政
ぼくのすきなひと (R18)
24P/A5コピー/200円
平成23年2月13日発行
サイトでもお馴染みの「大型愛玩犬年下攻家康×女王様年上受政宗」話の詰め合わせ。仕様はベタ甘です。

●無料配布ペーパー 小政、家政
バレンタイン仕様の小政と家政です。小政は「准教授×図書館司書」、家政は「高校生×大学生」。
ご自由にお持ちください。(なお、小政、家政の新刊にはそれぞれ折込み済みです。)

●既刊(11月恐惶謹言発行)
胸の中央を撃ち抜いて~365題より~ (R18)  24P/A5コピー/200円
恋ぞつもりて (R18)  28P/A5コピー/200円


以下、『龍は眠る』のサンプルです。


龍は眠る【序章】


 こじゅうろう、と舌先で音を転がす。忙しなくきょろきょろと辺りを見回したが、ついさっきまで手を繋いでくれていた傅役の青年の姿を見つけることはできなかった。
 「こじゅうろう」
 夜祭を見たいと我儘を言った梵天丸に青年───片倉小十郎は当初頑として首を縦に振ってはくれなかったのだが、あまりに聞き分けのない駄々を捏ねるので、終いには降参する形で渋々ではあるが夜祭に出向くことを承知してくれた。基本的に──というか、根っこの部分で──小十郎は梵天丸にひどく甘いのだ。
 『いいですか、梵天丸様。祭りには大勢の人々が来ます。逸れぬように小十郎の手を決して離してはなりませぬ』
 しゃがんで目線を梵天丸のそれと合わせ、小十郎は口酸っぱく言い諭した。
 決して手を離してはならないと釘を刺したのは、梵天丸が生来好奇心旺盛な性質で、あのような場に行けば目新しさも手伝ってすぐにあちこち行ってしまう、という傅役なりの危惧が働いたこともある。だが、なによりも伊達家において嫡男である梵天丸の立場が微妙であることが大きな要因となっていた。
 五歳の折に大病を患い彼岸を見た梵天丸は、此岸に戻ることと引き換えに右眼を失った。
 隻眼は武将にとって致命的な弱点と言ってもよく、それゆえに“この吾子を嫡子として据えて御家は安泰なのか?”と家中に動揺が走った。更にそれまで母に可愛がられていた彼は、右眼を失ったことを契機に疎んじられるようになってしまった。彼女にしてみれば、母譲りの容姿だった我が子の変貌を現実として受け入れられなかったに過ぎない。けれど幼い梵天丸は感情の機微に敏く、母が自分を疎んじるのは醜くなってしまった容姿の所為だと自身を恥じて内向的になってしまったがために、余計に周囲に“嫡子の器に非ず”という見方を植えつけてしまったのだ。加えて母に二人目の男子が産まれたことで、自然と“どちらの御子が伊達の嫡子に相応しいか”という構図が家中で出来上がってしまったのだった。
 当主である父の手前、さすがに表立ってはないが、伊達家は嫡男である梵天丸を擁する者達と梵天丸の弟である竺丸を擁する者達とに分かれ、実にきな臭い雰囲気を作り上げている。弟を擁立しようとする一派の旗頭は実母だ。
 そして、最近は露骨に梵天丸の命が狙われるような事態まで起こり始めていた。おそらく彼を邪魔に思っている竺丸派の者達の手によるものだろう、と小十郎は一層気を引き締めて梵天丸の身を護っている。
 そんな状況で大勢の人間が集まる夜祭に出かけようものなら、どうぞ好きなようにお命を狙ってくださいと言っているようなものではないか。相手は何処から梵天丸の命を狙っているかもわからないのだ。だからこそ「決して手を離さぬよう」と小十郎は言い諭したのである。
 なのに。小十郎の手と離れてしまった。
 「小十郎、」
 こんなことなら余所見などしなければ良かった。溢れ返る目新しいものに目を奪われなければ、興味を惹かれなければ良かった。今更後悔しても、もう遅い。
 ちゃんと小十郎の手を握っていた筈の自分の小さな手を見つめ返し、それから再度辺りを見回す。少し前までは小十郎が絶対見つけてくれると、或いは小十郎ならばすぐに見つけられると信じきって、だから強気でいることができたのだけれど、慣れない場所に一人でいることも手伝って、次第に心細くなっていた。
 「───?」
 とてとてと子供の足で闇雲に歩いていたら、いつの間にか祭特有の喧騒が遠のいていることに気がついた。あんなに騒々しかった笛の音やお囃子もいつの間にか聞こえない。どうやら小十郎を探しているうちに外れまで来てしまったらしい。
 「小十郎……」
 夜祭を彩る柔らかな提灯の明かりはどこにも見当たらない。広がるのは夜闇ばかり。
 すん、と鼻をひくつかせる。水の匂いがするのは、梵天丸の左手に大きな池が広がっているからだ。この池に祀られている神は伊達のお家が古より気の恵みを授かっている龍神様なのですよ、と道々手を引いて小十郎が教えてくれた。
 その池の水面を漣(さざなみ)立(だ)てて渡る風が、湿った空気を伴って梵天丸の頬を撫でていく。
 魚でも棲んでいるのだろう。ぱしゃん、と水面が跳ねた。水音に気を取られ、梵天丸が顔を向けたその時だった。
 「───ッ?!」
 背後からぬっと伸びた大きくて骨ばった手に口許を塞がれる。苦しくて大声を出して逃れようと藻掻いたが、ますます塞ぐ力が強くなって「んんっ、」というくぐもった声しか発することができない。そうこうしている間に梵天丸の視界が180度回転した。担ぎ上げられたのだ。梵天丸のような小さな子供を担ぎ上げることなど、大人ならば造作もないことだ。
 両足を懸命にバタつかせて抵抗するが、梵天丸を担いで拘束する腕はびくともしない。
 (小十郎…っ)
 そして。
 一瞬ふわりと小さな躰が宙を舞った。宙に抛られた自分の身に一体何が起きたのかを悟る前に、叩き付けられるような衝撃と大きな水音が耳許近くで響き、梵天丸の小さな躰は池の底へと沈んでいった。

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