人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --:-- | Top

158.安眠の秘訣【戦国BASARA:家政】

(寒ィ…)
北国で育った人間だ。寒さへの耐性はある。
だが、こう寒いとなかなか寝付かれない。冬なのだから仕方がないと言われればそれまでだが、ここまで寒いと最早安眠妨害の域である。お蔭でこの数日寝不足状態が続いていた。
就寝前に室内へ火鉢を幾つか入れておくべきだったか、と猫のように躰を丸く縮こまらせながら政宗は考えた。
「Shit!こう寒いと寝られやしねェ…」
なにか温かいものが欲しい。
温かな、モノ。
ともすれば凍りつきそうな脳裏に、ふと閃くものがあった。
(コドモ…、)

───子供は体温が高い。

温石代わりにちょうどいいかもしれない。
自らの閃きに納得しつつ、むくりと起き上がった政宗は、夜着を通してでも容赦なく刺してくる寒さに身を震わせながら寝所から抜け出した。


なにやら締めつけられたような息苦しさに、家康は目を覚ました。
賓客として宛がわれている室内は墨を溶いたように暗い。今何刻なのかはわからないが、夜が明けるのはおそらくまだ先の話だろう。
「───?」
眠る時は確か…淋しい一人寝──人肌恋しいこの寒い夜に、である──だったのだが。何故か今は窮屈で仕方がなかった。ろくに寝返りを打つこともできない。
暗闇の中、耳を澄ませば規則正しい寝息が聞こえてきた。もちろん己のものではない。
数度両目を瞬かせた家康は、ぺろりと布団を剥いでみた。
己の胸許あたりにぎゅうと抱きついているものがある。息苦しい原因は間違いなくこれだ。
そして、夜分家康の寝所に潜り込んでくるような人間はおそらく一人しかいない。
「やれやれ、」
(夜這いかと思えば………ずいぶん大きな猫が潜り込んできたな)
知らず口許が綻ぶ。
「独眼竜、」
そっと囁けば、その存在を主張するかのようにもぞりと身動いだ。
「温いなあ…」
ふふ、と笑みとも吐息ともつかないものが唇から零れ落ちる。
「温いな、独眼竜は」
旋毛にそっとくちづけてから、自由になる手をその背に回して己の方へと引き寄せた家康は、胸の奥にぽっと灯った温かな幸せを噛み締めつつ再び瞳を閉じた。





寒い冬の夜の家政。
ポッと浮かんだネタをそのまま書き落したので、大層短い話となってしまいました。
もう少し肉付けして、いずれ書き直したいと思います。


Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://sinners.blog13.fc2.com/tb.php/1260-14d9c98f
プロフィール

安曇

  • Author:安曇
  • 今日も元気に生きてます。
カレンダー(月別)
05 ≪│2017/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ちびギャラリー
 

presented by.●○紅羽のTWぶろぐ○●
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。