人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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173.止まない鼓動(ver.小政)【戦国BASARA:小政】

365題の更新です。
なぜ隠しているかというと、女政宗さまだからです。
正確に言うと、いつもの小政ですがビミョーに女政宗描写があったりするので隠してみました。
なぜ「ver.小政」としているかというと、同じシチュエーションで家政も考えているからです。(というか、書いている最中)
なににせよ、苦手な方はご注意ください。



「……………」
ずしっと圧し掛かる重みに眠りを邪魔された小十郎は眉間に深く皺を刻ませ、どこか不機嫌そうな唸り声を上げた。
(…ったく、なんだこの重さは)
憶えのある重みではある。
この重みに思い当たるところはただひとつ。退屈に厭いた〈猫〉が――しかも、小十郎ご自慢の可愛さである――構って欲しがっているのだろう。
「Hey,小十郎!」
笑みを含んだ声が降ってくる。その声に小十郎は「やっぱりな、」と己の予想が当たったことを知る。
「小十郎、起きろよ。っていうか、起きてくれよ」
ここのところずっと残業続きで、なかなかまとまった睡眠時間を確保できなかった小十郎である。もちろん裏を返せば、それは年下の可愛い恋人に淋しい思いをさせたということでもあるのだが、とにかく久しぶりの休日だ。恋人への穴埋めはこれからじっくりすることとして、今は猛烈に睡眠を欲している。
「…政宗さま、」
後生ですから今暫し寝かせてください―――という願いを言外に含ませて、小十郎はこの重みの正体であるところの、政宗の名を口にした。けれど、政宗は願いを聞き届けてくれるどころか、是が非でも小十郎を起こそうと強い力で小十郎を揺さぶる。
「小十郎っ、」
(…ったく、しようのねぇ方だ)
最終的には小十郎の根負けで、渋々と重い瞼を引き上げる。すると、間近に政宗の貌があった。
「Morning,小十郎」
零れんばかりの眩しい笑みを浮かべて、政宗がちゅっと小十郎の唇にキスをしてくる。案の定、彼は小十郎の腹の上に跨った恰好だった。
この角度から政宗の貌を見上げるのは小十郎も好きで、薄暗い部屋の中では何度もそうしているのだが、爽やかな朝の光の中で見るそれは、なぜか居た堪れない感情さえ覚えてしまう。朝だというのに、いろいろな意味で落ち着かない。
政宗だけが良識と分別のある大人の男である――筈の――小十郎を易々と堕としてくれるのだ。
「…政宗さ、ま?」
「Good heavens(たいへんだ)!小十郎っ!」
「どう、なさったんです…?」
ぱちぱちと未だ眠気の晴れない瞳を瞬かせて政宗に訊ねる。すると彼は、見てくれと言わんばかりに羽織っていたシャツを――小十郎のものである――勢いよく脱ぎ捨てた。
「……………、」
「乳が―――腫れちまった!」
「―――――――――っっっ!!!」
目の前にどんと突き出された白く柔らかな丸みに―――小十郎の眠気は完全に吹っ飛んだ。

「Marvelous(信じらんねェ)!」
「…信じられないのは小十郎の方です………政宗様、」
降って湧いた災難に左眼を好奇心に輝かせている政宗に向かって、小十郎は朝から深々と溜息をついた。どうも彼はこの状況を楽しんでいる節がある。
オンナだぜ、オンナ。と無邪気に笑いながら、政宗は自らの手で珍しそうに自分の胸を弄っている。どんな悪戯でこんなことになってしまったのか小十郎には全くわからない――考えることを本能的に拒否しているのかもしれない――が、形は変わっても中身は男の政宗のままであるので、羞恥の欠片もない。
小十郎の鼻先で、自分で自分の胸を揉みしだこうとも、彼にとってはあくまでも興味の範疇らしい。
「Oh…,」
「ま、政宗様っっ」
こうなると目のやり場に困るのはむしろ小十郎の方で。
眠気が吹っ飛ぶと同時に大人の良識が戻ってきた小十郎は、先ほど彼が脱ぎ捨てたシャツを再び政宗に着せると、胸許が隠れるようにきっちりとボタンを留めた。
朝から容赦なく垂れ流された〈毒〉がなくなり、漸くホッと息を吐く。どっと疲れた気分だ。朝だというのに。
安堵する小十郎を余所に、政宗はやや不満げに口を尖らせた。
「Gee,なんで隠すんだよ。お前も楽しめ」
「た…っ、楽しめって何をですかっっ」
眦を吊り上げた小十郎を見つめた政宗の左眼が撓む。彼の表情の回転は目まぐるしい。目まぐるしい分だけ、きっと頭の中で企んでいる。
不意に伸びた政宗の手が小十郎の後頭部を掴み、えいっと己の胸許に引き寄せた。顔面に容赦なく柔らかな感触。
「―――っ!?」
「遠慮なく埋もれさせてやるぜ、小十郎。男の夢だろ?」
「ま…っ」
政宗様―――っっ!!!
政宗の手に押さえつけられて藻掻く小十郎は、声にならない悲鳴をあげたのだった―――。


「―――――――――っっっ!!!」
ガバッと、それこそもの凄い勢いで飛び起きた。
恐る恐るといった体で辺りを見回し、横でぐっすりと眠っている政宗を見つけ、腹の底から息を吐いた。
「……………夢?」
なんだなんだなんなんだ。小十郎の頭の中は軽く恐慌状態である。
確かめるのもなんだが…と思いつつ、小十郎は念のため傍らの政宗の胸許あたりに目線を落とした。当然のことながら膨らみは、ない。
「夢、か」
口から零れる、今度は安堵の溜息。
「………疲れてんのか。いや……、」
溜まっているのかもしれない。でなければ、あんな夢―――。
なにしろ残業続きだったのだ。
なんてこった、と見てしまった夢に半ば後ろめたさ感じながら、小十郎は寝直そうと再び政宗の隣に潜り込んだ。


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