人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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10/30恐惶謹言十一旋 発行物

恐惶謹言十一旋が終わるまでこの記事がトップです。



10月30日 「恐惶謹言十一旋」
に29  THE GARDEN OF SINNERS


10月30日開催恐惶謹言十一旋の新刊は、小政と家政になります。
開場後1時間程度、買い物等で本人は留守にする予定です。(毎度のことで申し訳なく…)
お手数でも小銭をご用意いただけると大変助かります。
当サークル発行物(一部を除く)はR18となっておりますので、18歳(高校生含む)以下の方は閲覧、ご購入をご遠慮ください。
また、身分証明書等のご提示により年齢確認をさせていただく場合があります。
申し訳ありませんがその旨ご了解いただき、ご協力くださいますようお願いいたします。


【発行物】
●新刊
わすれなぐさ~forget me not~(R18) 小政
80P/A5/700円
平成23年10月30日発行

前世の記憶あり小十郎×前世の記憶なし政宗。
サイトに掲載している「勿忘草」の改訂版。加筆修正等サイト版から大幅に手を入れています。
また、本編から数年後のふたり「運命の男」を書き下ろしました。
なお、転生ものにつき冒頭に死亡表現がありますので苦手な方はご注意ください。
サンプルは折り畳んでいます。


月が堕ちてゆく 家政
16P/A5コピー/100円
平成23年10月30日発行

ハロウィン仕様。
伊達家のハロウィンパーティという名の酒宴に招かれた家康の話。


●既刊
デリケートにスキして 16P/A5コピー/100円【小政】 
いぬのきもち 家政 16P/A5コピー/100円【家政】 
小悪魔ヘヴン(R18) 26P/A5/300円【小政】
光環再録集 (R18)  78P/A5/700円【小政】
朽無の華(R18)    40P/A5/400円【小政】

わすれなぐさ~forget me not~




それは奇蹟ともいえる巡り合わせなのではないか。そんなことを政宗は思う。
嫌いな雨の日に小十郎を拾った。
常の政宗であれば、アパート前で行き倒れていた男になど、たとえ其処で行き倒れられるのは迷惑だと思っても、胡散臭げな視線を向けるだけで、決して声をかけたりはしなかっただろう。
気まぐれで拾った―――理由としては一番妥当かもしれない。だが、それだけで片付けてしまうには〈何か〉が足りない。
どうしてあの日小十郎を拾ったのか。いまだに自分の中で説明がつかない政宗である。
(一人でいることに淋しくなった…のか?)
誰かの温もりが欲しくなった?
(いや…俺はそんなに弱くねェ)
 子供が何を粋がって、強がって虚勢を張っているのだと思われるかもしれない。だが、一人でいることには慣れている。これまでもずっと一人だったし、この先も一人でやっていくつもりだった。
「…わからねェな」
自分の行動に、感情に、理由をつけるのは難しい。
政宗は小さく溜息をつくと、ふるりと頭を振った。
小十郎を拾って、少しずつこの部屋には小十郎のものが増えている。
他に行くあてがないのならずっと此処にいろと言ったのは政宗で、一人暮らしから二人暮らしになるにあたって、まずは小十郎が使う日用品を揃えることから始めた。
歯ブラシ、食器、パジャマ―――それらを一緒に買いに出かけた時のことを思い出すと、今でもなんだか面映ゆい。
そういえば、小十郎の隣で柄にもなくはしゃいでいたような気がする。これはもはや面映ゆいを通り越して恥ずかしい、の域だ。
「ったく…coolじゃねェ」
知らず頬を赤らめる。
(もうアパートにはチカとか呼べねェなァ…)
最初の夜に小十郎に与えた着替えは、元親が遊びに来た時用に置いていたものだ。小十郎と自分の体格差は歴然としていたから――これはこれで面白くない――着替えさせるにはそれしかなかったのだ。
目端の利く気のいい友人は、政宗が淋しいと口にする前に察してくれて部屋に泊まっていくことが往々にしてあったが、これからは小十郎がいるのでそうもいかないだろう。
尤も、それを抜きにして呼んだとしても、今までとガラリと変わった部屋の雰囲気に「新婚家庭」かと揶揄われそうで嫌だった。
 一緒に暮らし始めたというのに、未だに政宗は小十郎のことを深くは知らない。これまでどこで何をしていたのだとか、どうしてあの雨の日に政宗の住むアパートの前にいたのだとか―――それこそ気になることは山のようにあったが、あれこれ詮索するのは流儀に反すると思ったので、あえて政宗の口から訊くことはなかった。
 人には触れられたくないことが必ず一つや二つはあるものだ。政宗にもあるように、小十郎にもあるだろう。奇蹟のような巡り合わせで一緒に暮らすことになったが、だからといって小十郎の領域に無遠慮に踏み込むことを許されたとは思っていない。もちろん、それは自分の領域にしても同じだ。
だから。必要になれば、きっと小十郎から話してくれるだろう。それでいいと思っている。
(小十郎だって俺の右目のこととか、一人暮らししている理由とか…訊いてこねェしな)
 彼もそれが政宗の触れられたくない部分なのだ、と察しているのだろう。興味本位で訊いてきたっておかしくはないのに。
「政宗?」
どうした?と訝る声に弾かれたように顔を上げる。
そこには優しい光を湛えた小十郎の瞳があった。
(小十郎…)
小十郎は時々懐かしむような目で政宗のことを見ることがあった。
 今もそうだ。
 小十郎が何を抱えてこれまで生きてきたのか、今の政宗は知ることができない。
だが、少しずつ―――少しずつ距離を縮めて、いつか小十郎のことを深く知ることができたらいい。きっとその時は、自分も全部を晒け出すことができるだろう。そんな風に強く思う相手に、政宗は初めて出逢ったのだ。そんな風に強く思う初めての相手が小十郎で良かった。
「政宗。早く仕度しねぇと、遅刻するぞ?」
「あ、ヤベ…」
朝の慌ただしい時間帯であったことを思い出した政宗は、沈みかけた思考から現実へと頭を切り替えた。優等生とまではいかないが、一応――表向きは――真面目な学生生活を送っているのだ。遅刻はいただけない。
 制服の上着を羽織るのもそこそこに、使い込まれた鞄を引っ掴んで、バタバタと玄関へ向かった。そんな政宗を小十郎が「忙しないヤツだな」と苦笑しながら見送る。
「政宗、今日は雨の予報が出ているぞ。傘を持って行け」
「An?いらねェよっ」
 雨が降ったら、きっと小十郎が迎えに来てくれるだろう。わかっているから、いらない。
「いってくるっ」
 最近漸く構えずに言えるようになった言葉を残して、政宗は曇り空の下へと飛び出していった。

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