人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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暴け、サンタクロースの正体【戦国BASARA:小梵、小政】

アドベントもどき企画は昨日で終了したハズなんですが(苦笑)。
もう1題、おまけで書いてみました。
…だって今日がクリスマス。

折り畳んでいますが、別段そういう仕様ではありません。
むしろ普通の小梵、小政です。
アドベントもどき企画は昨日で終了したハズだったのにねっ、という言い訳を先に持ってきたかっただけ(苦笑)。


「なあ、小十郎」
胡坐座の小十郎に背を預けた恰好で座っていた――小十郎の膝は梵天丸の指定席である――梵天丸が、それまで熱心に読んでいた書物から顔を上げた。そのまま小十郎を仰ぎ見る。
「どうしました、梵天丸様?」
最近梵天丸は南蛮文化に興味を惹かれている。今小さな手がしっかりと抱えている書物も南蛮の風習が書かれたもので、梵天丸の父である輝宗の伝手で天主教の宣教師から貰ったものだ。
生来好奇心が強いことも手伝って、幼いながらも梵天丸の眼は広い世界へと向けられている。傅役の贔屓目ばかりではなく、その成長が楽しみだと小十郎は心から思っていた。
「天主教ではな、師走の二十五日というのはイエスとかいう神の子が生まれたことを祝う日なんだそうだ」
「では、お釈迦様の生誕を祝う灌仏会みたいなものですかな」
ザッツライトと覚えたての南蛮言葉を駆使して梵天丸が笑う。今のはたぶん『そのとおり』というような意味合いの言葉だろう。
「それでな、それまでの一年間良い子だった子供にはサンタとかいうジジイがプレゼントをくれるんだと」
「三太…ですか?」
「どんなジジイなのかな?ジジイって言ったら…左月みたいなのか。あんまりイメージが湧かないな。どっちかというと左月はプレゼントをくれるっていうより仕置きして回りそうだ」
小さな頭の中で何を思い浮かべているのか容易に想像がついて、小十郎もつられて苦笑いした。
確かに異父姉の父である左月斎は、子供好きの好々爺というよりは怖い爺という印象の方が強い。まあ、実体はそんなことはないのだが。
「小十郎。良い子にしていれば、サンタは梵天にもプレゼントをくれるだろうか」
プレゼント、とは贈り物のことだ。梵天丸も三太とやらから贈り物を貰いたいのだろうか。
「何ぞ欲しいものがあるのですか、梵天丸様?なれば、この小十郎がその三太とやらに………」
三太とやらが何処の誰かも小十郎にはわからない。なにしろ天主教の風習である。
だが、梵天丸が望むならその望みに副うてやりたい。梵天丸は良い子なのだ。いっそ己が三太とやらの代わりになって梵天丸に贈り物をあげてもいい。
(そうだ、その手があるじゃねえか)
そのためには梵天丸の欲しいものを知らねばなるまい。
「うん?まあ欲しいものはあると言えばあるが………サンタがくれるかどうかはわからんな。そもそもサンタが梵天の欲しいものを知っているかも怪しい」
「然様に難しいものなのですか、梵天丸様」
「Ha-ha,そんな難しくもないぞ?案外簡単なものだ」
「…はあ、」
禅問答か謎かけのようである。
梵天丸の欲しいものが何であるか、皆目見当がつかない。傅役として傍に仕えながら、幼い主の望みすら察することができぬとは―――小十郎は心中で己の不甲斐なさを罵った。
「この小十郎…まだまだ力不足にございます」
「小十郎?」
がっくりと肩を落とす小十郎を見上げ、ただただきょとんとする梵天丸である。


「―――?」
突然何かを思い出したように小十郎を見上げていた政宗が笑い出した。
小十郎は瞳を瞠る。この状況――閨事の最中である――でいきなり笑い出されても困る。
「政宗さま?」
「Sorry,昔を思い出しちまった」
「昔…ですか?」
Yesとやはり笑いながら、政宗が小十郎の背中に両手を回した。互いの匂いが交じり合って鼻を掠めていく。
「昔、クリスマスの話をしただろう?一年間良い子にしているとサンタがプレゼントをくれるっていう。お前、あの時真剣に俺の欲しいもので悩んでいたよなア」
政宗がまだ梵天丸と名乗っていた頃の話だ。
彼の言うとおり、当時の小十郎は政宗が何を欲しているのか必死になって考えた。
「なあ、小十郎。わかったのか、俺の欲しいもの。あの頃からちっとも変っちゃいねェんだけどな」
ふふ、と悪戯っぽく笑って囁く。小十郎は俄かに表情を曇らせた。
「それが…面目なく」
「Oh,お前にしちゃあ鈍いじゃねェか。まあ、いいけどな」
「政宗さま、」
「俺の欲しいものはあの頃からちっとも変っちゃいねェ。けど、もう手に入っている」
「既に…手に入っているので?」
「ああ、あの頃にとっくに」


―――尤も、本当にサンタがくれたかどうかはわからねェがな。


そう答えて、政宗は小十郎にキスを強請った。




お題配布元:love is a momentさま


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