人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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真っ赤なお鼻のあなた様【戦国BASARA:家政】

お久しぶりです。家政、許婚シリーズ。
にょた宗仕様なので、本編は一応折り畳みです。スイマセン、お手間をとらせます。
喧嘩をしたので仲直り、という構図の話が現在私の中で大フィーバーっぽいです(苦笑)。
喧嘩している話の比率が多すぎる。*1日目の龍神さまもその系列。
この二人の場合は喧嘩をすると洩れなく鬼の小舅殿が参戦して、血の雨が降るものと思われます。




もう何日会話していないかなあ…などと日数を数えるのも馬鹿らしくなるくらいで、家康は鬱陶しいばかりの溜息をついた。
世間はクリスマスで浮かれている。クリスマスといったら恋人といいムードになるのに最適な行事ではないか。なのに、何が悲しくてこんなタイミングで喧嘩をしているのだろう。思わず泣きたくなる。
喧嘩の原因なんて大概そんなものだが、本当に些細なことだった。些細すぎて今となってはよく思い出せないほどだ。こういう時は間違いなく男の方が悪者で、だから謝りたいのだけれど、昔から情の強い家康の恋人は取りつく島もない。そんなだから世間は浮かれまくる時季だというのに、家康を取り巻く現状は悪くなる一方である。
さすがにクラスメイト達はどんよりと重く沈んでいる家康を不憫に思ってくれたが、どこまで本心かはわかったものではない。むしろ、「それが原因でとっとと別れてしまえ!」ぐらいには思われているかもしれなかった。なぜなら家康の彼女は超絶美人で―――いわゆる全校のアイドルみたいな存在だったからだ。その名を伊達政宗という。
家康が政宗と付き合っているというのは有名な話だ。家康も政宗もそういうところはオープンである。別に疚しいわけでなし、こそこそするのは性に合わないのだ。
とはいっても、周りは二人が家同士の約定で定められた許婚同士であることまでは知らない。(知れば卒倒するだろう。)
更に言えば、前世においても結ばれた者同士であったことなど知る由もなかった。
「ううっ、独眼竜ぅ……」
クリスマスということで家康も勉学の傍らいろいろとプランを練っていたのだ。なにしろ堂々と恋人らしいことができるのである。前世の時は道ならぬ恋に身を焦がすというヤツで、同じ性を持ち、互いに一国の主として多く背負うものがあった。そうした柵を一切取っ払って、今生晴れて添い遂げられるように生を受けたのだ。この機を家康が大切に思わない筈がない。
本当だったら今ごろ「クリスマスはどう過ごそうか?」と二人で相談をしながら、練りに練ったプランを披露していたのだ。一緒にプレゼントを買いに行ったりしていたかもしれない。さすがに高校生なので昔みたいに気前よく金子を使うことはできないが、政宗が欲しいというものだったらなんでも買ってやるだけの根性と覚悟は決めるつもりだった。
けれど。
そんなウキウキとした計画は全て水の泡だ。
今ごろ政宗は、今生は妹溺愛の兄として傍らのポジションを死守している〈竜の右目〉に事と次第を報告しているだろう。いつの時代においても『政宗大事』の右目のことだ。青筋を立てているに違いない。ともすれば極殺発動で殴り込みだ。
(独眼竜との恋愛は命がけだからなあ……)
はあああああ、と重苦しい溜息をついて、よろよろと立ち上がると背を丸めてとぼとぼと歩き始めた。
昇降口で靴に履き替え、重い足取りで外へ出る。見上げる空は、家康の心そのままに寒々しく、冷たい北風が容赦なく吹きつけて、思わず肩を竦めた。
「Too late!」
校門のところまで来た家康は、突然鋭い声に一喝された。ぎょっと目を剥くと、マフラーに顔を埋めた政宗が立っていた。いつまで待たせる気だ、と勢い噛みつかれる。
「寒いっ!」
かちかちと歯が鳴っている。もしかしたら政宗は家康が出てくるまで此処でずっと待っていたのだろうか。
「独眼竜……」
「その、まあ…なんだ。俺もちィとばかり大人げなかったから、よ」
バツが悪そうに瞳を伏せる。伏せたあとで、ごめんと消え入りそうな声が転がり落ちた。勿論、家康は一言一句聞き洩らさず、大切に拾い上げる。
「そんな…っ、ワシの方こそ悪かったっ」
こんな時だが、思いっきり抱きしめたい。けれど、場所が場所なだけにどうにか耐えた家康は、代わりに政宗の頬に手を添えてそっと撫でた。
柔らかな頬はすっかり冷えきってしまっていて、それだけにどれほど此処で待っていてくれていたかが知れる。
「家康、」
手の温もりを得て漸くホッとしたのか、政宗が笑みを作った。つられて家康も微笑む。
「独眼竜、鼻の頭が真っ赤だぞ?」
「うるせェ。お前がさっさと出てこないからだろ。待ちくたびれた」
寒さの所為で鼻の頭が赤くなっているのを揶揄えば、頬を膨らませてふくれっ面になる。それがまた可愛くて家康は目を細めた。
「ははは、それは済まなかった。お詫びにファストフードでも奢らせてくれ。それくらいの時間はあるだろう?」
「Of course!だったら早く行こうぜ。腹減ってしかたがねェんだよ」
腹減ったと急かす政宗に苦笑混じりに肯き返し、家康は絡めてくる細い指を握り直した。



お題配布元:love is a momentさま



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