人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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Father's Day-子供たち-

Garden:NOVEL 幻水Ⅴ「Father's Day~父の心境~」(フェリゲオ+王子)アップ。

もうすぐ父の日なので。
父といえば…フェリドなのです(苦笑)。
という訳で、父の日王家ver.とフェリゲオver.をアップ。



明日は。久しぶりに三都に参戦です。
三都…ホントに久しぶりだな。多分、赤青始めたばかりの頃に行ったきりじゃないかな。>遠い目…。
今日はこんなにお天気なのに、明日はまた梅雨に逆戻りらしく…気分も滅入りがちですが。思う存分に買い漁って来ようかと思いますよ。
こっそり覗いているサイト様のところに伺って、勇気があればお声の一つでも掛けてみよう。
うん、それ明日の目標(苦笑)。

以下、父の日王家ver.です。

************************************

「邪魔をしてすまなかったな、お前達」
現れたゲオルグに耳を引っ張られて連れて行かれるフェリドの後姿を、イサギは苦笑混じりに見送った。散々探し回ったことに対する腹いせだろうか、ゲオルグは『痛いぞ!』と訴えて吠えるフェリドの耳を容赦なく引っ張り、グイグイと引き摺っていく。<救国の英雄>或いは<軍神>と謳われる男に対して有無を云わせず、あのような容赦ない仕打ちをできるのは、おそらくこのファレナ中を探してもゲオルグ一人かもしれない。ただ、子供らにあのような情けない姿を見せては父親としての威厳もあったものではないだろうが。
「あーあ、行っちゃった」
完全に彼らが視界から外れて、イサギは肩を竦めた。
「何じゃ、父上はまた職務放棄をしおったのか?傍迷惑な。ゲオルグもお守が大変じゃの」
「ダメだよ、リム。父上のことそんな風に云っちゃ」
これまた実の父親に対して容赦ない辛辣な言葉を投げるリムスレーアに対して、イサギはずっと浮かべていた苦笑を消さないまま優しく窘めた。
「それにしても。ここのところ元気なさそうだよね、父上」
「フェリド様は女王騎士長閣下ですから…いろいろとお忙しいんですよ」
そう云って、フェリドの身を気遣うのはイサギの護衛役であるリオンだ。そんな彼女の言葉にそうだよね、とイサギも同意する。
フェリドはイサギとリムスレーア、二人の父であると同時に、女王騎士達を統べる騎士長でもある。戦時の際には前線に立ち、平時の際には女王の補佐をし、その肩に掛かる責任は重い。普段自分達の前では事も無げに振舞っているが、きっと子供には想像もつかないほどの重責と戦っているのかもしれない。
忙しい。
疲れている。
でも、それはきっとこの国と自分達のためなのだ、と。
だとしたら、そんなフェリドに。
「…父上への感謝の気持ちの意味で、何かできないかな?」
「兄上?」
「父上が忙しいのも疲れているのも…この国と僕達のためだと思うから。そんな父上に何かしてあげられないかな、と思って」
たかが子供が考えることだ。してあげるにしても限界があるけれど、と苦笑して。
「やっぱり…父上は、元気な父上が一番だろう?」
「フム。父上のすきすきスキンシップは正直辟易じゃが、何じゃこう…ないのも淋しいの」
抱きつかれて思う存分頬擦りされるのは確かに辟易だけれど、リムスレーアの云うようにそれが当たり前の日常なだけに、ないのは却って淋しいものだ。
「何をしてあげれば喜んでくれるかなぁ。どう思う、リオン?」
イサギにそう訊ねられたリオンは、ニコリと笑った。父のために、と真剣に考える兄妹の姿が微笑ましい。彼等は本当に父親が大好きなのだ。そして、リオンもまたそんな二人のために役立ってあげたいと思う。
イサギとリムスレーア、二人の注目を浴びたリオンは「そうですね…」と呟いた。
きっと、特別何をしてあげなくても。フェリドは彼等が幸せに笑っていてくれるだけで充分だと思うだろう。リオンはそのように察したが、真剣に考えているイサギ達の姿を見ると、簡単にそう云って水を差すこともしたくはない。
「何じゃ、リオン。はっきりせんのぅ。何かこう…ビックリするようなものはないのか?」
「ビックリって…驚かせてどうするの、リム。父上に喜んでもらうことが一番なんだからね?」
「…む」
考えれば考えるほど難しい。
喜んでもらうことが一番で、そのために何をしてあげることができるのか。
お手上げだとばかりに「むぅ~」と頭を抱えたところで、思わぬ助け舟が出た。
「三人揃って一体何の悪巧みです?」
ころころと鈴の音ような涼やかな笑い声。
「母上」
「陛下」
ファレナを統べる女王であり、イサギとリムスレーア二人の母であるアルシュタートだった。
「悪巧みとは人聞きが悪いぞ、母上。わらわ達は父上のためにだな…」
クスクス笑うアルシュタートに向かって懸命に云い募るリムスレーアの言葉を受けて、イサギが事の次第を説明した。言葉を挟むことなく総てを聞き終えたアルシュタートは眩しそうに瞳を眇め、子供達を見つめて云った。
「それは良いことですね。フェリドも喜ぶことでしょう」
「でも、具体的に何をしてあげれば良いのか見当もつかなくて…」
「まあ。そのように堅苦しく考えずとも、そなた達がこうして元気にいてくれることだけで充分なのですよ」
二人に優しく云い聞かせるアルシュタートは、やはり母親である。
「じゃが、それではわらわ達の気が済まんのじゃ。のう、兄上」
いつの間にかやる気マンマンなリムスレーアに同意を求められて、イサギはそのとおりだと頷いた。
「ならば…そうですね、そなた達の想いの籠ったものが良いでしょう。形に拘らずとも、高価にならずとも、そなた達の気持ちが籠ったものならば、父上も必ずや喜びましょう」
「本当に?」
見上げる二人の子らを優しく見つめ、アルシュタートは頷いたのだった。



そうして、イサギ達が用意したものは。
結局、手作りで作った『なんでも券』だった。それを見せれば、何でも云うことを聞いちゃうよ…というありがちな趣旨のものだ。
ところが。さあ、二人で渡しに行こうという段になって急にリムスレーアが怖気づいてしまった。先ほどまであれほど豪語していたクセに、直接手渡すのが恥ずかしいのだ。
しょうがないな、と肩を竦め、イサギは作りたてのチケットを手にした。面映そうにしているリムスレーアの頭を撫で、「リムと僕からだよって渡してくるからね」と語る。
きっと、父上も喜ぶよ。


そんな父の顔を想像するのは楽しいものだ。
きっと、驚いて。
そして、喜んでくれるに違いない。





「ところで。のう、兄上?何故にゲオルグの分まであるのじゃ?」
「うん?だって、ゲオルグも僕にとっては父上みたいなものだからね」

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