人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

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37.言うつもりもないけれど【戦国BASARA2:サスダテ】

そういうつもりで書いていた訳ではないのですが、気がついたら微破廉恥になっていました。
まあ、感覚的にですけど(苦笑)。
サスダテはほのぼのもスキですが、こう…互いを奪い合うような激しいものもスキです。
あと、必死で隠してる本心を剥がされる、というようなものもスキ。





(なんでこんなコトになっちゃったんだろうねぇ…)


ゆらゆらと恍惚に揺れる顔を仰ぎながら、ぼんやりと佐助はそんなことを思った。
清冽な貌は益々艶を帯び、甘い毒を放っている。一度味わえば、麻薬のように虜になる。抗う術も持たぬままズブズブと深みに嵌り、終いには溺れてしまうような。
なんて性質の悪い、毒。
この男は身の裡に底知れぬ<魔性>を飼っているのだろうか。とんだ暴れ竜に引っ掛かったものである。
喰らっているつもりでも、喰らわれているのはきっと己の方だ。
(まあ、相手がウチのダンナだったら…ダンナには悪いけど、これはひとたまりもないなぁ)
佐助が仕える主は、言葉を選べば『純真』或いは『純情』。色恋、閨事よりも食い気の方が勝る。
そんな主が───<好敵手>であるこの男に対して<好敵手>以上に執着していて、更にはそれが実は<恋情>であることを色恋に不慣れな所為か全く気付いていない有様なのだが───、万が一こんな状況になったら、間違いなく<喰われる>だろう。忍としてそれなりの手練手管を備えている己でさえ、総てを浚われそうな感覚に陥るのだから。
フフ、と空気が揺れる。
「余裕じゃねェか、人を突き上げながら別事を考えるなんざ…ッ」
「そんな余裕…ッ、なんかね。竜のダンナが云うほどないよ、俺様にも」
意識を根こそぎ持って行かれないように繋ぎ止めるだけで精一杯だ。
「快楽には身を任せられねェって?忍だから…?」
Ha!と小気味の良い笑いが男の鼻先から抜けた。
「その忍が同盟先の殿様と懇ろになってる時点でアウトとか思わねェのかよ」
「あー、そうねえ」
「そうねえ…じゃねーよ。今更取り繕いやがって、このバカが」
人の上で散々に悪態を吐く男へお仕置き代わりだとばかりに、佐助は男の細い腰に添えていた両手に力を込め、グイと押し上げた。途端、憎たらしくも愛らしい口から小さな悲鳴が上がる。
「竜のダンナは男をその気にさせるのが上手いね」
「Ah?ちょっ、やめ…」
「玄人女より性質が悪い。どんなに律しても…溺れそうだ」
身分も立場も策も───誰が心を傾けているかも、誰に心を傾けているかも何もかも忘れて。
唯人として。
手に入れたい。そう望むのは、己の忍としての性が邪魔をするけれど。
「イイ顔だなァ、猿飛。何考えてんのか判らねェ、いつものスカしたツラよりずっといいぜ?」
「そお?」
「独占慾丸出しだ。テメエの主にだって渡さねェってツラしてやがる」
うっとりと嗤う。
そういう顔を見たかったのだ、と云って満足そうに。
(ああ、まったく…)
男の云うとおりだ。主ですら気付いていない主の気持ちを目敏く察していながら、その主を出し抜いた。
主にだって渡せない。
己だけの、もの。

「さるとび、」

絡めとられて逃げられない。
逃げるつもりも、ない。


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