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人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

JESUS 01 【戦国BASARA2:小政】

久しぶりに思い出したように更新の【鎮魂と再生】。2作目は「JESUS」です。
少し長くなりそうな気配だったので、キリの良いところで潔く切ってみました(苦笑)。
今回のお話で登場しているのは、お館さまと謙信さまです。
彼らは軍の上層部の方々です。

以下、本編です。



戦場に投入されれば無敗を誇る第四独立遊撃部隊がこのような有様になるとは、連合国軍側の誰が想像し得ただろう。
誰もが想像しなかっただけに、連合国軍上層部の打撃は大きかった。
<無敗を誇る第四独立遊撃部隊>という冠とそれに齎される安心感は大きく、それゆえに彼等に頼りすぎた感は否めない。
<独眼竜>が率いるかの部隊であればどんな戦局であろうと大丈夫だ、と。
奇妙なまでの安堵感に満たされていたから。
よもやこのようなことになろうとは。
連合国軍作戦司令部上空には重苦しいばかりの暗雲が垂れ込めていた。


連合国軍を取仕切る二人の男。
一人が凛とした涼やかな、菩薩を思わせる容貌を持ちながら、その実<軍神>と畏れられる切れ者であり、また自らが第一部隊を率いる上杉謙信。
そして、もう一人が屈強な躰と豪腕で知られ、自らが第三部隊を率いた頃は戦場を震撼させた<虎>、武田信玄である。
「それで?独眼竜の容態はどうなのです?」
これから齎される報告の内容が捗々しくないことくらい、歴戦の猛者である二人は既に空気で察している。だが、統括する者として彼等にはそれを受ける義務があった。
果たして、予想どおり「意識未だ戻らず」ということであった。
どちらとも判らぬ重い溜息が零れる。
「よもや伊達軍が斯様な事態となるとはな。精鋭である第四独立遊撃部隊が使えんとなると、我が方の大幅な戦力低下は免れん」
「確かに。暫くは織田の猛攻に我々既存勢力で耐えねばなりません」
連合国軍の戦力低下の引鉄となった先日の戦いは熾烈を極めたものだった。
最前線に投入された伊達軍は織田軍の大隊を相手に激戦を繰り広げ、ほぼ互角、或いはそれを上回る戦い様を見せていた。
だが、部隊の生命線である補給路を断たれたことで、形勢が一気に逆転する。
最前線、敵陣深く斬り込んでいる伊達軍であったゆえにあっという間に囲まれた。頼みの援軍もそれぞれ織田勢とぶつかっていて望めない。
執れる良策は限られてくる中、第四独立遊撃部隊を指揮する<独眼竜>伊達政宗は、戦において一番難しいとされる<撤退戦>を選択した。
考えようによっては、それが伊達軍だったからこそ行えた撤退戦だったかもしれない。もし、他の部隊であれば或いは全滅を喫していたかもしれない中、緩衝地帯まで退き、更には帰陣を果たした部隊の損害は最小限で済んだのだから。
部隊自体の損害は最小限で済んだ。
それは喜ばしいことだ。この戦局での戦力低下は避けたいところである。まして、一小隊でも一個大隊に匹敵する精鋭の第四独立遊撃部隊だ。
しかし、実質上は壊滅に近いといっても良い状況だった。
なぜなら────第四独立遊撃部隊が誇る、無敵の<独眼竜>。伊達政宗、その人が瀕死状態で帰陣したからである。
伊達軍の戦線離脱と<独眼竜>の負傷は、連合国軍の士気を著しく低下させていた。
「このまま目覚めない、となれば信玄。我々はひとつの選択を迫られることになります。我々連合国軍は、どんな手段を以てしても<独眼竜>を生かさねばならない。織田に勝つ、ために」
「…わかっておる。謙信よ、其方だけに辛い役目を押し付けはせぬ。『罪』は我等上層部諸共に被ればよい」
「謙信…」
「…かの技術はどの程度まで精度が上がっておるのだ?」
元々は医療用に研究されていた人体改良技術。それを軍事に転用し、研究が続けられているのは軍部では周知の事実である。
「生体を機械化するバイオヒューマノイドを生み出すことは理論上既に可能、との報告は医療技術班から得ています」
「ふむ。あとは実践、か」
「…そういうことです」
互いにそれ以上は語らない。
長い付き合いである二人には多くを語らずとも、暗黙のうちに選択すべき手段をはっきり理解していたのだった。



長い────長いゆめをみている。
醒めない、ゆめ。
現実なのか、夢なのか?
最早、その境目も判りはしない。

(政宗様…)

貴方がいない。
何処にもいない。

(政宗様…)

ドウシテ────イナイ?


どうか


応えてくれ────


────Jesus!


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