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人生楽ありゃ苦もあるさ

日々のつれづれや大好きなものを力いっぱい叫ぶ代わりに書き綴っています。サイト更新情報や、時々BASARA二次創作(小政、家政メイン)も。 

217.しずかに消えた風【戦国BASARA2:サスダテ】

(あー、イテェ…)
時々───時々、総てが夢なのではないかと思う。
何もかもが仮初の事象に過ぎないのではないか、と。
「Damn it!毎度毎度好き勝手して消えやがって…ッ」
未だ夜も明けきらぬ、暗い寝所で一人政宗はひどい掠れ声でそう毒づいた。
戯れに始まったこの関係が、どうしてここまで長く尾を引いているのだろう。
躰の相性か。
それとも傷の舐め合いか。
或いはその眼差しに昏い───互いに近しい深淵を見たからか。
情を交わす、その行為に溺れる傍らで命を獲り合おうとすらしている、その刹那の快楽が堪らないのか。
それすらも判然としないのだ。
己の心も掴みかねていれば、相手の本心も見えてこない。
何もかも曖昧なまま緩慢に続けられている。
これは唯のゲームなのだ、と言い訳をして。
目覚めるといつも褥に一人───というのも、政宗が総ては夢なのではないかと錯覚してしまう一因になっていた。
薄情さを悪し様に詰っても、互いの立場がそれを許さないのだから仕方がない。
『テメエはいつも…何喰わぬ顔して帰りやがる』
『仕方ないでしょ。俺様は所詮一介の忍だもん』
ホントなら高貴な華を手折るのだって憚られる身よ?と瞳を細め、冗談めかして笑う。
『まあ…竜のダンナが物好きなお蔭で、こっちは助かってるけどね』
『Shut up!』
腰に絡ませた脚で締め上げれば、痛い痛いと悲鳴が上がった。
『次は───いつ、だ?』
次の訪いを確認するのは未練がそうさせているのではない、と思いたい。
困ったように男が笑う。
次があるとすれば、男が仕える主が動く時だ。
『らしくないね、竜のダンナともあろうお人が』
『…テメエには判らねェだろうよ』
目覚めて一人残される身の気持ちなど。
『そうだね、俺様には判らないね。きっと…』
そう囁いて、唇を首筋に這わせる。
己を刻み付けるように丁寧に這わせた後、膝裏を持ち上げて内股の柔らかな部分、際どいところを吸い上げた。
あっという間に紅が散る。
『でも、まあ…ほら、ウチの大将も旦那も忍使いが荒いから。存外早くやってくることになると思うよ』
きっと、この痕が消えないうちに。

「…ハ、ッ」
なんてザマだ、と感傷的になった政宗は自嘲気味に笑った。
「確かに…俺らしくねェな」
この痛みと。
この痕が。
夢ではないと知らしめる、唯一の現実。
「馬鹿馬鹿しい…」
そう吐き捨てて、内股に散らしていった痕をそっと撫でた。



なんとなくぼんやり浮かんだネタを書き留めたもの。
サスダテは小政とはまた違ったもどかしさがあってイイ、と思います。


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